SC経営のヒント95:SCリニュアルに向けて vol.5 テナント個々のパワーはどうか

ご挨拶
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おはようございます。
船井総研の山本匡でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。

今回は「SCリニュアルに向けて」の第5弾として
「テナント個々のパワーはどうか」についてお伝えします。

株式会社船井総合研究所
ショッピングセンターチーム
山本 匡

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ショッピングセンター経営のヒント95:

『SCリニュアルに向けて vol.5 テナント個々のパワーはどうか』

●求められる個性ある地元店

昨今のSCではナショナルチェーン頼みから脱却し、
なるべく地元で顧客密着している強い店を数多く入れたいと考える
デベロッパーが増えてきました。

一昔前は、地元店は休日削減と営業時間延長に反対するから、と
避けられる傾向がありましたが、いまやSCは年中無休はあたりまえ、
9時10時営業あたりまえのSCとなり、出店を希望する地元商業者も
それを理解のうえで出店するため、これまでのような地元排除傾向ではなく、むしろ個性ある強い店を求めるという傾向になってきました。

●2店舗目の注意点

いわゆるローカルテナントといわれる店では、2店目3店目の出店と、
5店目以降の出店と、25〜30店目の出店では、
出店企業にとってその意味は大きく異なります。
過去の経験で申し上げますと、2〜3号店の出店はかなり注意が必要です。
これまで1店舗のみで繁盛店を経営しているオーナーが
2店目をのれんわけで出店するような場合、
オーナー自らが新店に入って立ち上げをやるだけの意欲があるかどうか。
息子さんや番頭さんにまかせて立ち上げようなどという場合は
要チェックです。
ある地域で非常に有名な繁盛店舗の2号店を百貨店などが誘致したものの、
開業半年で撤退したという事例は数多くあります。

●30店舗の壁

数店舗支店をつくり、5店舗目以降を作るような場合は、
比較的安定性が高いといえます。
ですが、25店目を超えてきますと、
いわゆる「30店の壁」に近づいてきます。
業種業態を問わず、様々な調査事例から見て、
この30店の壁でつまづく企業が非常に多いのです。

地元店舗やリージョナルチェーンを誘致する場合、
出店企業が何店舗目をつくるのかを認識の上で、
オーナーの実力と人となりを判断する必要があるといえます。
テナント個々の力は、基本的にオーナーの力です。
そしてオーナーの力があれば店長が育ち、
いい店長がいれば強い店になります。
ですので、リージョナルチェーンの誘致に際しては、
やはりオーナーの実力と人格が重要です。
くれぐれもオーナーと会わないで入店を決めないことです。

商売が上手なことはもちろんですが、協調性のないオーナーでは
運営に支障きたすことはあきらかです。
往々にして商売上手なオーナーほど、ひとくせある方が多かったりしますが。

●【次回以降の予定】
SCリニュアルに向けて vol.6 関連業者さんの選定
SCリニュアルに向けて vol.7 スケジュールと体制
SCリニュアルに向けて vol.8 経営体制はこれでいいのか

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おかげさまで、皆様から多くの反響を頂戴致しました。
「大変参考になった」「わかりやすく、社員に読むように薦めた」など
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新たに作成いたしました。

今後、「まちづくり三法」の改正など大きく外部環境が変わる中で、
店舗開発を取巻く状況も日々刻々と変化をしています。

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株式会社船井総合研究所 
ショッピングセンターチーム
山本 匡

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Tel:03-6212-2930
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株式会社 船井総合研究所 ショッピングセンター支援チーム
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 * 経営コンサルタント
 * 発行人:株式会社船井総合研究所 山本 匡
 * ホームページ:http://funai-sc.com/
 * E-MAIL:< info-sc@funaisoken.co.jp >

劇場が呼ぶ!700万人団塊世代

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こんにちは。船井総研の丹羽です。
いつもご愛読いただき有難うございます。

今回のメルマガは来年に開催を予定している集客・プロ
モーション事例視察ツアーのモデルとなる
アメリカ・ブランソンのご紹介をさせていただきます。

ショッピングセンター、商店街ばかりでなく、レジャー
・アミューズメント業界の方まで広く参考にしていただ
きたい内容となっています。

今回は特別号としてツアーのメイン講師を務める「栃尾」
より皆様にお伝えさせていただきます。

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■グランドキャニオンを抜いたのはたった人口6千人の街だった

全ては、ある自治体さんでブランソンのお話をしている時
に始まりました。

「イイねー!!杤尾さん、それ見にいこうよ!!!」

ブランソンは、人口は6000人。お世辞にも恵まれた地
域とはいえません。最も近い大都市はスプリングフィール
ドという人口15万程度の街。その街の国内専用の空港か
らさらに1時間半かけてようやく到着するのがブランソン
なのです。しかし、この街は見事に劇場によって一点突破
をなし遂げています。

そのすごさは、6000人の街に劇場49、座席総数5万
6千という全米No.1の数字を見ればわかるでしょう。
しかし彼らがよりスゴイのは、さらに選択と集中をかけて
切れ味をあげていることです。

■アメリカの団塊の世代をターゲットとした戦略

そう、彼らのもう一つの選択と集中とはターゲットです。
商工会のデータでは、観光客の平均年齢は57歳。年収は
5万5000ドル。まさに古き良きアメリカを知る人々が
ここに集まっているのです。

確かに行ってみるとその実態はより身近なものとなります。
49の劇場は数的にも多いのですが、そのほとんど全てが
ジャンルこそ異なるものの、ほぼ古き良き60年代を彷彿
とさせる内容になっているのです。

その様子は、一言では語りつくせませんが、この町に観光
地にありがちな、カジノや酒屋が一軒もないことも、一つ
の古き良きアメリカ60年代の象徴ともいえるでしょう。

彼ら団塊の世代は、500km以上の道のりを時間と手間
をかけて走破し、ここブランソンでゆったりとした休暇を
すごすのです。その様子はまさに日本にはない消費のスタ
イルです。

■新しいエンターテイメントビジネスのヒントがそこにはある

近頃、様々な地域にお話しをしていて、皆様が最も目を輝
かせるのがやはりこのブランソンのお話。人間を成長させ
るのは、旅と人と本である、とは船井幸雄の言葉ですが、
この三つの共通点は新しい価値観との出会いに他なりませ
ん。

是非、みなさまも積極的に外へ出て、どんどん新しい世界
の新しい価値観に触れ、それを交換する機会を持って下さ
い。

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『米国最先端エンターテイメントに学ぶ
  集客・プロモーション 視察ツアー 開催予定!』

    〜劇場が呼ぶ!700万人団塊世代〜

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■米国最先端エンターテイメントノウハウ視察ツアー 概要

・視察地
アメリカ・ラスベガス、ブランソンを予定

・同行講師
株式会社船井総合研究所 丹羽英之 栃尾圭亮

■注目ポイント
・グランドキャニオンを抜いたのはたった人口6千人の街だった
・懐かしむココロをとらえる、米団塊世代囲い込み手法
・年間観光客700万人を集める、米劇場ビジネスの舞台裏

■お問い合わせ
 03-6212-2934
 info@machiokoshi.net
 担当:栃尾

SC経営のヒント93:『自転車が溢れるショッピングセンター』

ご挨拶
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おはようございます。
船井総研、野田でございます。

いつもご愛読いただき有難うございます。

毎年この時期はショッピングセンターのオープンラッシュが続きます。
出だし好調なショッピングセンターは、よりよくなり、出だしつまずいた
ショッピングセンターは、より不安定になるという現象は、年々強く
なっているような気がします。

株式会社船井総合研究所
ショッピングセンターチーム
野田 陽一郎

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ショッピングセンター経営のヒント93:

       『自転車が溢れるショッピングセンター』

●近隣のお客様の来店割合に注目する

ショッピングセンターは、平日:土日の来店客比率が1:3にもなる
ところが多いのですが、いくら大型SC、広域商圏型のSCといえども
土日だけ商売をしていたのでは成り立ちません。

やはり日々来店していただける近隣のお客様がどれだけ多いかが鍵を
握っています。
そのひとつの指標として、
「近隣客=徒歩、自転車で来店されるお客様」を
見てみることも重要であると思います。

●地元のお客様により良いサービスや空間を提供する努力

今秋オープンした様々なショッピングセンターの中で、大繁盛している
ショッピングセンターがいくつかあります。
その中でも超大型でないながらも圧倒的に近隣のお客様を集客している
ショッピングセンターをご紹介します。
名古屋駅から車で10分ほどのところにオープンした
「ヨシヅヤ名西店」です。

西区名西の東芝の敷地に建てられた、
6,000坪ほどのショッピングセンターです。
食品SMのYストアをはじめ、スポーツデポ、ベビーザらス、
ABCマート、くまざわ書店、ドトールコーヒー、
ジュピター、ひな野さん等が入っています。

何が凄いのかというと、その自転車の数。
オープン日には、600台の常設駐輪場では到底足りず、
駐車場を削ってまで対応していたその数1,500台!!
食品SMの20台のレジは連日フル稼働です。
日常購買品である食品を買いに
多数の近隣のお客様が訪れているようです。

ヨシヅヤ名西店自転車置き場

数年前に近隣の商業施設も閉鎖され、待ち望まれた出店であったことは
間違いありませんが、それだけではなく、やはり細かいサービスや配慮を
されていることが地元のお客様に愛される要因なのではと思います。

店内に入って驚くのは、2005年「愛・地球博」でスペイン館の外壁に
使用されていたオブジェ(セロシア)が中央吹き抜けに設置されていること。
地元企業ならではの取り組みです。地元の企業でも万博が終われば、
それでおしまいというとこも多かったのではないでしょうか。

ヨシヅヤ名西店スペイン館の壁

また、ヨシヅヤさんが取り組んでいる「MOTTAINAI」運動
(2004ノーベル平和賞、ワンガリ・マータイさん提唱)が店内外で
展開されています。
立体駐車場につけられた外看板は
名古屋周辺の高層タワーからでもしっかりと
見えるほど大きなロゴです。

自転車で来店された方には、「無料自動空気入れ」も設置されています。
近頃自転車の空気を入れられるところも少なくなってきているので、
嬉しいサービスです。

通常バックヤードなどにある店長室もここでは店内にあり、
常にお客様の近くにいようというメッセージが伝わってきます。

ただ立地やテナント揃えの良さだけではなく、
地元のお客様により良いサービスや空間を提供しようとする努力が、
今の大繁盛を支えているのだと思います。

ヨシヅヤ名西店外観1

ヨシヅヤ名西店外観2

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 * 経営コンサルタント
 * 発行人:株式会社船井総合研究所 野田 陽一郎
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SC経営のヒント92:SCリニュアルに向けて vol.4 『MDにかたよりがないか』

ご挨拶
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こんにちは。
船井総研、山本匡でございます。

今回は「SCリニュアルに向けて」の第4弾として
「MD」のバランスについてお伝えします。

MDのバランスをとったはずの店舗入れ替えが、
気づけばSC内のMDのバランスを
崩してしまっていることがあります。

今回は、その「MDの落とし穴」を中心にお伝えします。

株式会社船井総合研究所
ショッピングセンターチーム
山本 匡

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ショッピングセンター経営のヒント92:

『SCリニュアルに向けて vol.4 MDにかたよりがないか』

●SC内のMDのバランスを考える

都心の駅ビルなどですと、
様々な専門店から入居の申し込みがあり、
結果として時流に乗って人気の高い店を
数多く入れることが可能ですが、
郊外型のSCですとなかなかそうはいかず、
探して探してご入居いただくということになりがちです。
ただ、そこで「入ってくれるのだから」という理由で入れると、
同じような店ばかりになってしまって、
一方で欠落商品があるというような、
MDがアンバランスな状態になる可能性があります。

たとえば、ベーカリー店の売上の半分以上は菓子パンであり、
菓子やファーストフードの店が
リニュアル後に多く入居すると影響が出ます。
大きなSCでは問題になりにくいですが、
小さなSCのベーカリー店にとっては影響は深刻です。
ファーストフード店もテイクアウトの比率が多く、
飲食店だと思っていたら
実態は惣菜物販店だったということもあります。

衣料品やファンシー、雑貨店などは、
結果として同じような商品を扱う店ばかりに
なってしまうケースがあります。
特に、ナショナルチェーンほど似たようなターゲットと
価格の商品がかぶることが多いです。
まず誘致対象企業の店頭商品をよく見て、
他のテナントと同じような価格・仕様の商品が多くないか、
目で見て確かめてみる必要があります。
また、既存店の店主や店長に売上構成比の高い品目や客層を
ヒアリングしておくことも重要です。
入居後も、アパレル関係は毎年商品が変化してゆきますので、
年々どこかと似たような商品になってゆくチェーンもあります。
そういったことも予測の上で、
新規導入店舗を決定するとよいでしょう。

テナント誘致企画者は、店単位ではなく商品群や客層単位で
商売を理解しておくことが大切です。
同じようなSCが世の中に多くあるのに、
「なぜかうちのSCはこの部門が不振だ」という場合は、
たいてい面積が大きすぎるか、似たような商品を扱う店が多すぎるか、
に起因していることが多いです。

●同じ業種の商業集積の注意点

一方、大商圏のSCで、政策的に同じような業種や商品を
集積させる試みもあります。
原則的に同じ業種を多数集積させた商業集積は、
都心の大商圏でないと成立しません。
秋葉原の電気街や神田のスポーツ店、
書籍の街などは東京の中心部だからこそ成立したわけで、
小商圏であえて特徴を出そうとして結局失敗している例もあります。
なんとなく同一業種が集まっていると
集積の力が発揮されそうに思えますが、
許容量を超えると全店不振になりますので、
これは市場規模を冷静に見て、
食い合わない範囲での集積にとどめることが重要です。

一方、集積力を生かして、ラーメン博物館のように広域に
プロモーションを展開して、
商圏を拡大する効果があるならば効果的です。
こういった取り組みは、MDだけではなく
プロモーションとの連携が欠かせないため、
分かりやすいコンセプトで施設が統一され、
一体的なオペレーションができていることが重要です。

●[次回以降の予定】
SCリニュアルに向けて vol.5 テナント個々のパワーはどうか
SCリニュアルに向けて vol.6 関連業者さんの選定
SCリニュアルに向けて vol.7 スケジュールと体制
SCリニュアルに向けて vol.8 経営体制はこれでいいのか

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 * 株式会社船井総合研究所 山本 匡
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SC経営のヒント91:『チラシを一切うたない大繁盛店スーパー』

ご挨拶
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こんばんは。
船井総研、丹羽英之でございます。

久し振りに絶賛したいスーパーに出会いました。
百聞は一見に如かず。
やはり、足を運んで体験・体感することが大切ですね。
いつもご愛読いただき有難うございます。

株式会社船井総合研究所
ショッピングセンターチーム
丹羽 英之

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SC経営のヒント91:『チラシを一切うたない大繁盛店スーパー』

一昨日、お付き合い先の方々と山梨県内の
店舗視察クリニックをしてきました。
その中で、参加された方々が絶賛したのが
Aコープこま野白根店でした。

こま白根店の最大の特徴は「チラシを一切うたない」ところにあります。
折込チラシの廃止によって、年間3,000万円近く削減された
販促費分のコストは、調味料や日用品などの生活必需品の値引きに当て、
砂糖97円、醤油97円など120アイテムを3ヶ月間、
格安で販売する「ショックプライス」や「冷凍食品が半額の日」などを
設定する方法に切り替えています。
※折込などの多額の販促費用をかけてのチラシ配布は行っていませんが、
手配りや店内にチラシを置いています。

この日の価格も、もやし8円(一般価格は28円)、
菓子パン(ヤマザキ)60円、お弁当200円など目を疑うばかり。

また、この日は定期的に開催されるポイント10倍デーだったこともあり、
その集客力は凄く、平日にもかかわらず、駐車場は満車、
300坪のフロアはお客様でごったがえしていました。
年間で34億円を売上る大繁盛店はスタッフもよく声がでていて、
お客様が本当に楽しそうに買い物をしているのが印象的でした。

このAコープがある白根は町村合併により、
現在は南アルプス市になったものの、3km圏内人口2,9万人と
決して商圏的に恵まれている立地ではありません。
むしろ足元商圏が薄く、過疎高齢化していく町にあって、
買上額は少ないが来店頻度の高いお年寄りには
積極的に話しかけて名前を覚え、
次回来店を促進させているのです。

ポイントカードを導入している店舗の多くは、このような企業に憧れ、
チラシ回数を減らして、その浮いた費用を
商品価格の割引にあてるなどして来店客の上客化を目指します。
しかし、現実はチラシの回数を減らすと目に見えて売上が下がるため、
結果としてポイントカードとチラシの
2つの販促を継続するところがほとんどです。

今回の視察を通じてわかったことは、
チラシもポイントカードもツールであって、
当たり前ですが、それだけではお客様は集まらないということです。

チラシ回数を減らすと売上が下がる店舗の多くは、
チラシを入れるときにしか企画を準備しなかったり、
再来店への仕掛けがないところがほとんどなのです。

販促とは、お客様が喜ぶ商品(価格)と
売場(企画)が準備できたことを
効果的にお知らせする手段でしかないのです。
チラシを入れなくても、毎日お客様に喜んでもらえる商品(価格)と
売場(企画)に挑戦している、そんな店舗が皆さんのまわりにも
あることを励みに、ぜひ次年度の販促を見直すきっかけに
してもらいたいものです。

SC経営のヒント90:SCリニュアルに向けて vol.3 レイアウトはこのままでいいのか

前回では、リニュアルを考える際にまず面積バランスを考えることが
大切であることをお伝えいたしました。
同様に重要なのが「館内立地の価値を高める」ということです。
SCをひとつの街と見立てた場合、メインストリートと路地裏があるように、
人が流れやすい場所・流れにくい場所がでてきてしまいます。
これを改善し、まんべんなく全館にお客様が流れるように計画するのが
もっとも理想的であるといえますが、実際には敷地や建物形状の制約、
駐車場位置、入り口位置、エスカレーターの位置などから、
この導線は制約をうけることになります。

ここからが知恵の出しどころなのですが、
リーシングラインを変更して店舗の位置を変えるだけでなく、
入り口位置の変更、エスカレーターのつけかえ、吹き抜けを埋め戻す、
などの建築に手を加える変更を実施することが必要になるときがあります。
特に多層階のビルでは、エスカレーターの付き方が適切でない場合、
上層階は致命的な打撃を受けます。
ですので、非常にコストはかかりますがエスカレーターを
つけかえた事例もあります。
一般に、エスカレーターは同じ場所で上下に通っていることが大切で、
たとえば1階から上向きと地下向きで別の場所についているような場合は、
地下への回遊性が悪化することが多いです。
また、エスカレーターの方向に関しては、
建物の長手方向にそって設置することが必要です。
導入口の変更については、路面からの入り口のほか、
駐車場からの入り口も見直す場合があります。

館内のレイアウトに関しては、なるべく死に場所をつくらないよう、
四角い館内回遊計画に基づいて、導線自体がイレギュラーに
ならないよう工夫することと、横に細長い建物の場合は両端に
大型店を配置して回遊をつくりだすという工夫が必要になります。

とにかく、各専門店の売上をあげるためには「立地をよくする」ことが
最も効果的なのです。
各店が品揃え、接客などの魅力をそれぞれが高めるのはもちろんですが、
デベロッパーにとっては「各店の立地をよくする」ために何が出来るかを
重視せねばなりません。
レイアウト、導線はそのためにあります。
通路の幅、曲げる場合の角度など、
細心の注意をはらって検討されることが必要ですし、
必要とあれば建築に大きな手を加えるという決断もありえます。

SCリニュアルに向けてvol.2 面積バランスは適正か

SC経営は、限られた不動産を有効に活用して、
最大の売上・収益を生み出すことが目標になります。
ある部門が不振である場合、改善をはかるために最初に疑うことは、
業種別面積バランスです。

たとえばフードコートが不振であるとします。なぜ不振なのか現場で意見を伺うと
「味がまずい」「サービスが悪い」「オペレーションが悪い」
「店が汚い」「従業員の質が悪い」はては「オーナーがやる気がない」などなど、
様々な意見を頂戴します。でもこれらははたして「原因」なのでしょうか?

私はこれらを「結果」だと思います。
集客力が不足し各店舗の売上が不振である、
その結果人を減らしたり食材原価を下げたりして、現場が荒れてくるのです。
売れない店だから人も育たず、オーナーも元気がなくなるのです。

では原因はなんなのでしょうか。
これまでお手伝いしてきた経験からいえることは、
「フードコートも含めた飲食の面積がSCの集客力に比較して大きすぎる」ことが原因であり、
その結果弱い店から不振になっていってしまうのです。
ほとんどの原因は場所が悪いか、大きすぎるかのどちらかです。

過去に調べたところでは、
いわゆる郊外型SCで飲食部門の売上が総売上の10%を超えているところは、まずありません。
(駅ビルや観光型や都市型は異なります)
フリースタンドの郊外型SCでは、飲食売上は6%程度になっているところが多く、
飲食が比較的強いSCでも9%程度です。

にもかかわらず、売場面積の構成比が10%以上になっているSCがあります。
たとえば4000坪のSCで200坪程度のフードコートと、飲食が50坪×5件、という具合です。
そして、関係者の意見を聞くと、
「飲食が不振なので充実させたい」という意見が出てくることが多いのです。
「成り立たないけれど充実したい」という前提に立った議論ではなく、
「今よりいい店を連れてくれば成り立つのではないか」
という予断にもとづいた議論であることがほとんどです。

バランスを欠いた施設であるがゆえに、
不振部門が生まれてしまったのですから、
バランスを適正化することが大事になります。

このように、様々な部門の面積バランスに関しての検証をまず実施し、
部門ごとに何店舗で構成するのか、
ということをまず考えることが手始めに大事なことになります。

●[次回以降の予定】
SCリニュアルに向けて vol.3 レイアウトはこのままでいいのか 
SCリニュアルに向けて vol.4 MDにかたよりがないか
SCリニュアルに向けて vol.5 テナント個々のパワーはどうか
SCリニュアルに向けて vol.6 関連業者さんの選定
SCリニュアルに向けて vol.7 スケジュールと体制
SCリニュアルに向けて vol.8 経営体制はこれでいいのか

SCリニュアルに向けてvol.1 リニュアル前に準備すること

ショッピングセンター経営のヒント87:

SCリニュアルに向けてvol.1 リニュアル前に準備すること

●事前に計画をたてておく

リニュアルの話が出る発端は、
だいたいが設備の老朽化や内装の陳腐化と同時期に業績の低下が起こるときです。
あるいは競合店ができるとの情報がある場合もそうですが、
リニュアルに着手してからオープンまで相応の時間がかかる場合もあり、
競合情報をつかんでからでは手遅れというケースが多いです。

するならば、競合開店の前にしなければ意味がありません。
できれば、開業から何年おきにはリニュアルすると計画してからスタートする必要があります。
あるお手伝い先ではほぼ5〜6年に1度は投資をするというスケジュールがあり、
これまでに3回もリニュアルを実行しています。

●まずは即時業績向上

それでは皆さんリニュアルしましょう、
でうまく進めばいいですが、たいていは各テナントの業績が低下して、
オーナーの投資意欲も萎えていることが大半です。
ですので、こういう場合はまずは即時業績向上から入ることが大事です。

具体的には、店長勉強会を開催するとともに、特別招待会や周年祭などの大型祭事を企画し、
これを成功させて弾みをつけます。
その後は継続的に個店の支援を実施し、
特に不振店はリニュアル後どうすべきか個別に相談に乗ってアドバイスしてゆきます。

●資金のめどはたっているか

お金がなければ何もできません。
なければ、出てくる方法を考えてねばなりません。
銀行が貸してくれればそれでいいという場合もありますが、

私が過去にかかわったケースでは、以下の様々な手法を考案しました。

◇第三者に土地建物を売却してリースバックに切り替えリニュアル費用捻出
◇別館を第三者に売却することで資金確保
◇主要株主の増資により調達

このほかには土地建物の証券化という方法もあります。
たいていこういう資金捻出については、
ご相談にのるたびに「そんなことが可能なのか?」と驚かれますが、
知恵を絞ればなんとかなるものですし、実際ウルトラCみたいなこともやっています。

●経営体制は今後も大丈夫か

社長の年齢、後継者の有無、
あるいは協同組合やそれに類する地元主導の場合、現役員がいつまで続けるのか。
リニュアルすると、その投資回収に相応の期間を必要としますから、
「リニュアルを最後に勇退する」なんてわけにはいかなくなります。

いつまで今の体制で経営を続けるのか?この問題は非常に大きいです。
特に地元企業の経営によるデベロッパー様には、永遠に若く元気ではなく、
しかも後継者が育ちにくいような環境で、出口をどこに見据えるのが適切なのか、
この課題から目を離さないでほしいと思います。

次回以降は、SCリニュアルの計画を考える上での実務に言及してゆきたいと思います。

●[次回以降の予定】
SCリニュアルに向けて vol.2 面積バランスは適正か
SCリニュアルに向けて vol.3 レイアウトはこのままでいいのか
SCリニュアルに向けて vol.4 MDにかたよりがないか
SCリニュアルに向けて vol.5 テナント個々のパワーはどうか
SCリニュアルに向けて vol.6 関連業者さんの選定
SCリニュアルに向けて vol.7 スケジュールと体制
SCリニュアルに向けて vol.8 経営体制はこれでいいのか

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  下さい!必ずお返事は書きます。
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競合対策

ショッピングセンター経営のヒント86:『競合対策

競合対策するうえで最大のポイントは前叩き(前準備)にあります。
よく様子を見てから手を打とうとされますが、これは最もダメなケースです。
お客様が自店から離れてしまってから、お客様を戻すことは至難の業です。
新しいお店は既存店舗よりも店舗規模、店揃え、アクセス、ロケーション
ともに優っていることが多いのが普通です。
では、どうすれば良いのか?☆ポイントは大きく3つあります。

☆ポイント1:食品強化

既存のショッピングセンターはその規模、ロケーションに関わらず、
核店舗の食品SMの売上構成比が高く、最も客数が多いのが普通です。
ですから、基本的にはこの核となる食品SM同士の戦いで勝てれば大丈夫なのです。

これらの食品SMの力が同等、または負けている場合でも
足元の商圏が厚ければ勝てるものです。
それは新規オープンの競合店は確かにアクセスが良いのですが、
店舗規模が大きく広域集客可能なロケーションに出店しているので、
足元商圏が必ずしも厚いとは言えないのです。

お客様は食品のようなデイリーユースのものは
結局のところ近くて便利なところで買いますので、
平日5日間の勝負に勝てれば十分に勝算はあるのです。
競合SCがオープンする前に、核となる食品SMの改装リフレッシュ、
増床リニューアルができるのがベストです。

そこまでできない場合は、商圏内で圧倒的に集客できる名物催事をつくることです。
火曜100均、金曜夕市、日曜朝市。
核となる食品SMにお客様が入っていれば、
テナント専門店の売上を維持することは十分に可能なのです。

☆ポイント2:固定客化

これまでのケースを振り返ると、競合SCが出店した際に売上を大きく落とすのは、
ティーンズ、ヤングをターゲットとしたアパレル、雑貨店のようです。
彼ら、彼女たちは店舗に限らず新しいものに流れる傾向にあり、
固定客化しづらい世代であるからです。

逆に、売上を維持伸ばしているのはミセスアパレルや理美容・サービスなどの
固定客化がしっかりとなされているテナント専門店なのです。
確かに業種特性はありますが、本屋さんでも、
お客様の顔と名前、趣味嗜好までしっかりと把握している店舗は
売上を落とすことはありません。

テナント専門店の多くは、よく言われるように、
上位20〜30%のお客様で自店売上の70〜80%を占めているようです。
つまり、この上位20〜30%のお客様だけを維持するだけでも、
売上が30%以上下がることはないのです。

そこで大事なことは、上位顧客の離反をなくすこと。
競合が出店する前に、
自店の上位顧客の中で最近こなくなっているお客様にアプローチすることなのです。

☆ポイント3:前叩きの迎撃販促

オープン初日売上の50倍、セール期間中売上の20倍が年商の目安となります。
これは何を意味するのか。新規オープンする店舗は、
この目標売上を達成するだけの在庫を持っているということです。

せっかく競合対策をするのであれば、
彼らの準備した在庫が売れてから仕掛けるのではなく、
売れ残るように仕掛けることがポイントなのです。

先に仕掛けることは自店の売上がとりやすいだけでなく、
競合となるSCにも大きな影響を与えることができるからです。
この迎撃販促では、これまでにない目標売上(最大日販)を掲げ、
これを達成するために周到に前準備することが大切です。

また、この最大日販に挑戦する過程でテナント専門店を一体化させるのです。
最大日販ができるときは、過去最高の客数となります。
この迎撃販促の成功は、テナント専門店の自信につながると共に、
お客様に自店の凄さを改めて認識してもらうことができるのです。

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お問い合わせ:
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TEL:03-6212-2930 FAX:03-6212-2945 

義烏(イーウー)についてもっともっと知りたい方は、
船井総研ショッピングセンター支援チームのホームページへどうぞ
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その後のカシータ:伝説はこうして生まれる

ショッピングセンター経営のヒント84:

『その後のカシータ:伝説はこうして生まれる』

経営コンサルタント丹羽の気になるお店002号(2005年11月7日発行)で
紹介させていただいた『愛と感動のレストラン カシータ』
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このカシータで一緒に食事をした田村さんと久し振りに再会する。

彼は船井総研の僕の同期で、阪神大震災を大阪で経験。
それが転機となり船井総研を退社して実家を継ぐ事になる。

彼が専務を務めるTAMURAは創業100年の老舗企業で、
山口県では地場のお客様に高い評価を得ている優良企業。
現在、「住宅リフォーム」「環境・リサイクル」をテーマに新たな事業展開を進めている。

このカシータでの感動を、今のビジネスに如何に活かしているかの話を聞いた。
それは27歳の男性社員が初めて大型受注したリフォーム案件がきっかけだったそうだ。

リフォームは、事業の特性上、家主さんが住みながら工事を進める。
そういった意味では音の問題や施工方法等、行き違いが多々現場でおこる。
そのため、いかに人間関係をつくりながら、家主の要望にこたえ、
満足度をあげるかは経験が非常にものをいう世界だ。

27歳の彼は事あるごとに家主さんに誠心誠意の対応をする。
そんな彼のがんばりを家主さんにも、TAMURAの社員にも知ってもらいたい。
そんなリフォーム過程を記録したDVDをつくることを田村さんは思いつく。

18歳の入社3ヶ月目の社員が中心となって、
リフォーム前からリフォーム完成までの経過を写真で記録、
その時々のエピソードをコメント入りで紹介。

まさに劇的ビフォーアフターのようなDVDを
フォトシネマというソフトを使ってつくったそうだ。

リフォームが完成したときに、
この27歳と18歳の二人の社員が家主である70歳の老夫婦のもとを訪れる。
そこにはパソコンの操作のわからないこの老夫婦のために
ノートパソコンとプレゼントされるDVDが。

このDVDを手渡されると、老夫婦はパソコンの前に正座をして、じっと画面を見つめたそうだ。
そして、映像をじっと無言で見つめ、終わると涙ぐんでお礼を言われたそうだ。
そして、その場で追加のリフォーム工事の受注をいただいた。

この話を二人が帰ってきて会議の場で報告をした時、
全員が拍手をして喜び、この時はじめて社内が一体化したと感じたと田村さんは言った。

ひとつのお店の体験が、自分自身の事業にも大きな影響を与え、
そして、そこに関わるすべての人の人生をも変えるきっかけとなる。

伝説とはまさにこうした貴重な体験の善循環からうまれるのかもしれない。

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『義烏(イーウー)仕入れ視察ツアー』

<概要>
日程:2006年7月22日(土)〜2006年7月25日(火)

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義烏(イーウー)仕入れ視察ツアーの事前勉強会という位置づけです。
まだお席の方がございますので、
ご興味をお持ちの方はご連絡下さい。

お問合せ:株式会社 船井総合研究所 中村(ナカムラ)・的場(マトバ)
TEL:03-6212-2930 FAX:03-6212-2945 E-mail:info-sc@funaisoken.co.jp

<概要>
日程:2006年6月3日(土)

費用:21,000円(税込み)

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