【SC経営のヒント253】:『期限をつける』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.253 ━ 2010.08.26
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『期限をつける』
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こんにちは。
船井総研、野田陽一郎でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
株式会社船井総合研究所
野田 陽一郎
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆ 
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『期限をつける』
セールの前倒し、常態化が進んでいます。
不定期のポイント倍づけやセールも頻繁におこなわれています。
そのような販売状況の中で、お客様は買う時期を決められずにいます。
いつ買えばお得なのか、いつ買えば良い時期なのか。
わからないなら、取りあえずやめよう。
もう少し待とう・・・という状況になりはじめています。
そこで今、販売者として、
しっかりと情報を伝えていくことが求められています。
その情報の1つが、「期限」とそれに関連した情報です。
ここで言う期限とは、セール期間○○日までということではありません。
煽るのではなく、提供する情報。
例えば、季節商品の販売には、温度や天気の情報を伝えてあげることです。
・昨年○○地区で真夏日が始まったのは○日。
 この商品で今から猛暑に備えましょう。
・朝晩の冷えは○○日頃から。
 この商品には朝晩の冷え込みに対応できるあったか○○素材を使用し・・。
もちろん、数や価格での提案も可能です。
・今年は原材料の○○が値上がりしております。価格が低い今のうちに・・・
・昨年、販売と同時に○○個が完売した商品です。
 お客様にはご迷惑おかけしました。
 現在今季分の予約受付中です。
 ご予約いただいた方には発売日にお渡しできます!
価格が安いから買ってください、ということではなくて、
あくまでもお客様自ら持っているニーズを掘り起こす提案をしてあげることで、
納得してお買上いただくフィールドを販売側がつくっていくことが重要です。
どんなに値下げをしても、ニーズのないものは売れない。
無理に価格で買っていただいても、満足度は高くない。
ニーズを掘り起こすでもなく価格訴求で買ってもらうほど
悲惨なものはありません。
お互いが不幸です。
販売者としての提案を持って、お客様のニーズを掘り起こしていくための
期限をつけた販売を是非実施してみてください。
全商品を転換していくことは現実的に負荷がかかりますので、
まずはやりやすい部門から実施してみてください。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:野田陽一郎(のだよういちろう)
編集担当:野田陽一郎(のだよういちろう)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
TEL : 03-6212-2930(直通)
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【SC経営のヒント251】: 『あきらめない』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.251 ━ 2010.08.12
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『あきらめない』
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『あきらめない』
好調SC、不振SC、さまざまなSCを訪問していて感じることがあります。
不振なSCでは、マネージャーの皆さんの発言に「どうせ・・・・」という
あきらめ感を感じることが多いのです。
どのような商業施設も、手を加えずに放置していたら数年でダメになって
しまいます。
私が若い頃にお手伝いした案件は、開業後5年で破綻した商業ビルを再生する
という仕事でしたが、そのビルは開業時以降、何一つ販促をやってこなかった
そうで、自分が関わったときには入居率が3割程度まで下がっていました。
開発・リニューアルという視点からどのような店にするかを常に考えるのが
商売と思っていた私も、この事実にはショックをうけました。それと同時に
「商業施設は衰退しないように常に手を加え続けなければならない」
という基本と、
「商業施設は、一度衰退してしまったら、商売か商売人か
立地を大きく変える以外に再生方法は無い」
という原則を知りました。
絶対的な売上の大小は立地や競合で決まりますが、
それでも微増するか微減するか、あるいは激減するかは、
やり方次第であるといえます。
SC全体が不振・・・その悪い気に感染してしまって、中にいる運営者まで
弱気になってしまって、消極的になってしまっているとしたら、
日本全国に数多くある、苦しい環境でも頑張っているSCを見に行って
気持ちを新たにすることが大事ではないでしょうか。
私どもも様々なSCとお付き合いしておりますが、
どれ一つとして楽な環境で商売が出来ているところなどありません。
厳しい環境下で、しかし知恵と工夫で頑張っているというのは
どこにも共通する実態です。
まずは気持ちをしっかりと持つこと。
なにごとも自分の気持ちを出発点に変えてゆこうという意思が大切と思います。
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発行人:山本 匡(やまもと ただし)
編集担当:山本 匡(やまも とただし)
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【SC経営のヒント234】:『ネットとリアルの両方で潜在顧客を開拓しよう』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.234 ━ 2010.04.09
 船井総研 コンサルタント 丹羽英之 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『ネットとリアルの両方で潜在顧客を開拓しよう』
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皆様こんにちは。
船井総合研究所の丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
一昨日、今話題の東急ハンズのコレカモネットを
企画・設計したチームボ株式会社の3名とお会いしました。
インターネットはまだ過渡期で、いまはコンテンツではなく、
テクノロジーで差がついているという話が印象的でした。
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆ 
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『ネットとリアルの両方で潜在顧客を開拓しよう』
コレカモネットはツイッターを使った曖昧検索で、東急ハンズの130
万点の在庫から商品を特定。コレカモと商品を紹介、同時に何店に
いけば在庫があるかをお知らせするサイトです。
http://korekamo.net/ (←つぶやきで在庫がわかる)
これをボット機能を使って自動で行っていますが、そこで提案される
コメントは以前に流行った生協の白石さんばりにウィットに飛んでい
て面白く共感がもてます。
利用者は質問そのものを楽しみ、従来のハンズユーザーだけでなく、
新たな顧客をつかんでいます。
このコレカモネットに、リアル店舗(有店舗)の新たな集客ヒント
が見え隠れします。
1つ目は、あいまい検索に強いこと
2つ目は、お客様の声(口コミ・つぶやき)が見れる
3つ目は、それをコミュニティー化(フォロー)している
例えば、欲しい商品が特定されている場合、価格競争は避けられま
せん。お客様はその商品についての事前情報を多く持ち、他店舗と
商品の価格・サービスを比較するからです。
一方、こんな商品があったらといった潜在顧客の場合、競争にはな
りません。
むしろ、お客様に合った情報をタイムリーに提供することで店舗の
ロイヤリティアップにつながります。
そして、商品の情報は、利用者の声(口コミ・つぶやき)が多く集
まっているコミュニティほど信頼されます。
東急ハンズのようなリアル店舗(有店舗)はネットで潜在顧客をつ
かみ、以前ここで紹介した日本一のおかき処・播磨屋本店のような
通販企業がフリーカフェといったリアル店舗で、無料で商品を提供
し、潜在顧客を開拓しています。
いずれも、自店の存在を知らない、商品を買ったことがないといっ
た潜在顧客を顕在化させる取り組みです。
リアルとネットの融合によって潜在顧客を顕在化していく、そんな
時代になっています。
ショッピングセンターでは、館がポータルとなって、ショップ、テ
ナントの潜在顧客を特定、来店に結びつけるそんな販促が求められ
ます。
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発行人:丹羽英之(にわひでゆき)
編集担当:菊池正寛(きくちまさひろ)
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【SC経営のヒント231】:『観光商業は地元比率を上げよう』

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皆様こんにちは。
船井総合研究所の丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
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『観光商業は地元比率を上げよう』
観光売店、旅館、ホテルは、これまで観光客をメインに販売戦略を計画し、実行
しています。しかし、これらの施設で業績の良い施設は地元の利用比率が高いの
が特徴と言えます。
というのも、観光施設は季節変動が激しいので、全てを観光客に頼ってしまうと
地震、台風、大雪などの天災や大河ドラマなどの外部要因で集客が左右されてし
まうからです。
お客様はネットで検索し、その口コミ情報の中で地元住民に支持されている施設
を利用する時代です。
団体旅行から個人旅行にシフトする時代に、いかに送客に頼らずに安定集客を図
れるか?それには、地元での知名度を上げ、いかにロイヤリティの高い施設にな
れるかがポイントとなるでしょう。
それでは、地元比率を上手に上げるにはどうしたら良いのでしょうか?
例えば、下記のような取り組みが即効性があります。
・地元タクシー、観光バス会社の乗務員に対してのアプローチ
 乗務員さんを招待して実際に施設を利用してもらい、その良さを体感してもらう
・地元住民が利用可能な廉価なバイキングや日帰り温浴メニューをつくる
・地元住民に向けた朝市、歳時記催事を実行
 地元の漁連、JAとの連携で駐車場や施設入口で実施する
次に、日帰り圏内(車で1~2時間)のお客様への認知度アップ、利用率アップを目
指しましょう。そのためには、日帰り圏内にあるショッピングンセンターへの催事
出展や景品提供がオススメです。
基礎集客のあるショッピングセンターで地元の観光施設や産品を紹介するイベント
を実施するのです。
特にショッピンセグセンターのメイン客層である主婦は、平日の昼間しか動けない
家庭事情があります。
そこで平日の昼間のアイドルタイムを効果的に活用できる体験セットをイベント
特典として提供することは双方にとってメリットがあるでしょう。
売上が厳しい中、全体販促の経費を圧縮せざる得ないショッピングセンターにお
いても、地域貢献できる地元の観光商業との連携は新たな販促のヒントになって
いくでしょう。
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