【SC経営のヒント300】:『地域密着で伸び続ける、道の駅富士川楽座』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.300 ━ 2011.11.4
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:地域密着で伸び続ける、道の駅富士川楽座』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『地域密着で伸び続ける、道の駅富士川楽座』
先日、東名高速道路の富士川SA(上り)に併設する富士川楽座
(道の駅)に訪問しました。
この富士川楽座は10年前に当時の富士川町役場が主導になって、
地元商店主たちと企画した第3セクター施設です。
この施設の当初企画を弊社がお手伝いしたこともあり、当時の
担当者と訪問して、現状のお話を聞いてきました。
この10年の間、売上は年率2~3%ずつ伸び続け、現在は日本一
の集客を誇る道の駅となっています。
ふつうのSAは東名利用者が100%ですが、楽座は東名利用者が
60%、地元利用者が40%と地元利用率が高い点に大きな特徴です。
また、年間1000件を超える取材があるそうで、その独自の運営
ポイントを教えていただきました。
・東名利用者のリピートを狙う
バス利用客をターゲットとするのでなく、ファミリー客を主ター
ゲットとしたテナント(商品)構成で差別化
例えば、SAはスタバ、CVSなどを導入し、地方にナショナルチェ
ーンを提案しているが、楽座は地元ブランドを全国に提案するが
コンセプト。
(富士川、富士山を一望できるレストラン、ここでしか買えない
地元産品を提案)
実際に、当時10歳の子供が10年後に子供を連れて利用しているそ
うです。
・お客様目線の地元テナント
効率主義ではなく、お客様目線で商品カットしない包み込み発想
で品揃え(日本一の塩辛売場etc)
僅か7坪の地元のサンドイッチ屋さんが、マックの半分の売上を
とっているそうです。
・産品交流(道の駅)で差別化
富士にこだわるのでなく、静岡の道の駅を目指した品揃え。
また、全国道の駅の産品を歳時記にあわせて展開しているそうです。
(全国の地元ブランド(名産)を地元にお知らせする)
・地域密着の仕掛け
屋外テント(7坪)で、地元の高齢者による持込の産品販売
(100名の会員のお小遣い稼ぎの場)
この会員が町に活気をもたらすと共に、結果として楽市の優良顧客
となっているそうです。
・地元向けイベントの定期開催
体験館を利用して、日本発明協会の協力を得て、サイエンスショー
の開催etc
ギネスに掲載されたメガスター(プラレタリウム)は東名利用者に
も、地元にも非常に好評のようです。
テナントは開業当初から変わらず、施設もこの10年間の大きな
リニューアルはしてないそうです。リニューアルがなくてもお客様
に支持される根底には、チェーン店が忘れてしまったお客様目線と
いうキーワードがあります。
また、力相応、マーケット相応で差別化(一番化)といった商売の
原理・原則がここにはあるようです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:丹羽英之(にわひでゆき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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