80年代のSCは、店舗構成の大半が物販店舗でした。
90年代になって、大型のSCが企画されるようになって、物販比率はだんだん下がってきます。
2000年代には映画館や大型ゲームセンターなどが積極的に導入されるようになり、物販比率は7割台まで落ちてきました。
今では、アパレルが以前より低調なこともあり、物販比率はさらに下がる傾向にあります。
SCによっては6割台のところもあると思います。
一方で市場が拡大してきたのがエンタメ系とサービス業になります。
とくに医療系の増加が顕著になっています。
物販に各種サービスを付加した業態も増えてきました。
たとえばペットショップに動物病院・トリミングサービスの併設などです。
ビューティ、リラクゼーションなども定番化しつつあります。
個別指導塾などのスクール系も増加していますし、昨今では体操など各種スクールも出てきました。
小型フィットネスクラブもかなり増加しています。
新手のサービス業でも、立地次第ではそれなりの賃料負担も可能な企業もあります。
駅ビルなど賃料の高い立地で成立している業態は、それ相応の収益性があります。
これから先、SCの物販比率はもっと下がるでしょう。
そう遠くないうちに半分物販、半分非物販という時代も訪れるでしょう。
そういう時代を見越して、新しいサービス系ニュービジネスに注目してゆきたいですね。