【SC経営のヒント356】:『テナント・コミュニケーション』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.356 ━ 2013.10.10
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:テナント・コミュニケーション』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『テナント・コミュニケーション』
SCの営業担当者の仕事のひとつに、テナント店長・オーナーと定期
的にコミュニケーションをとるということがあります。
これはもちろん、普段から人間関係を円滑にしておいて、各種行事
への参加を促したりといった実務的な側面もありますが、親密にな
ることで不調の理由をさぐったり、対処の方法をアドバイスできた
りと、さまざまな広がりが期待できます。
コミュニケーションの入り口はどのようなものでもよいのですが、
お互いがお互いを知り、距離を近くして会話できる環境をととのえ
るのが入り口としますと、SC側がテナント側の業績向上や運営円滑
化に寄与できる具体的な成果を生み出すことが出口となるといえま
す。
出口の設け方もいろいろ考えられますが、チェーン店の場合はテナ
ント店長-本部間のコミュニケーションを円滑化できるよう仕立て
ること、個人オーナーの場合はオーナーと店長間のコミュニケー
ションを円滑化できるように仕立てることも出口となるでしょう。
しかし、それ以上にSC側にとって大切な視点は、そのお店が業績を
向上させられる手助けをSC側が仕掛けて実現することにあると思い
ます。
SCデベロッパーの役割自体は、あくまで全館集客することで、売上
をたてるのは各ショップの役目となります。
しかし、SC側も長く営業を続けてゆくわけですから、商品のプレゼ
ンテーションや店頭での声かけ、店頭演出、POP、タイムセールの
実施など、様々な経験をつんで売り方のノウハウを蓄積することは
可能になります。
SCオペレーターとしての能力向上も、単なるコミュニケーションに
とどまらず、テナントに有用性の高いアドバイスを具体的に提案で
きる人材の育成にあるともいえます。
大家さんとして賃料が入ってくればそれでいい、から、テナントを
育ててより大きな収益を上げられる館として育つためにも、一人ひ
とりがテナント業績向上のための方法論を四六時中考える組織に
なってゆく、そのための情報共有を積極的に推進する、こういった
ことが、これからのSCオペレーターにとって大切なことになってく
るといえます。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 匡(やまもとただし)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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