【SC経営のヒント377】:『宿泊業界への共通ポイント攻勢』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.377 ━ 2014.05.29
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:宿泊業界への共通ポイント攻勢』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『宿泊業界への共通ポイント攻勢』
いつも宿泊施設の紹介をしておりますが、今回は趣向を変えて、
弊社サイト「経営企画室.com
(http://www.keieikikaku-shitsu.com/)
に寄稿しました記事をお送りします。
先日リクルートとPontaのポイント統合が発表されました。
共通ポイント自体の動向や趨勢は、すでに様々な媒体で解説されて
いますので、そちらに論を譲るとして、今回の記事では、その共通
ポイントの動向のなかで出てきたYahoo!トラベルによる宿泊予約サ
イトの新たな収益モデルへの挑戦についてご紹介したいと思います。
さてそのYahoo!トラベルですが、まずは皆様、Yahoo!トラベル自体
はご存知でしょうか?
勿論その名のとおり、国内最大級のポータルサイト「Yahoo!」内の
宿泊・旅行商品の予約サイトですが、もしかするとあまり利用した
ことは少ないかもしれません。
実は当サイトはJTBの「るるぶトラベル」のアフィリエイトサイト
として運営されており、全国の旅館・ホテルとは直接契約が存在
せずに、Yahoo!トラベルより予約が入った場合はJTBから施設へ送
客手数料を請求し、JTBの受け取りマージンの一部が、Yahoo!トラ
ベルへ分配される仕組みとなっています。
そこで今回のリニューアルです。
今回のリニューアルでは、ついにYahoo!トラベルが直接、施設と契
約し、さらに目玉として、他の宿泊予約サイトでは、当該サイトか
らの予約に応じて発生するマージンを無料にしました。
その代わり、利用者へのポイント付与として5%(他サイトでは通常
1%)を下限とし、また付与ポイントはTポイントを採用しています。
(だいぶ後発の)Yahoo!トラベルとしては、利用者にメリットのあ
るサイトを作ることで、PVを稼ぎ、広告収入を得たいという考えの
ようです。
これで宿泊業界にも共通ポイントのTトラベル(一応、Tトラベルと
いうサイトはありましたが・・・)、そしてリクルートとの統合に
よりPonta、そして楽天スーパーポイントと主要陣営が出揃ったこ
とになります。
すでに先行2サイトでは、国内市場の頭打ち感から、手数料率の引
き上げが画策され、施設側の警戒を受けるなか、新たな収益モデル
を打ち出したYahoo!トラベルが新たな選択肢となりうるのか?は今
後の宿泊業界の動向に大きく影響を与えるかもしれません。
本稿をお読みいただいた経営幹部の皆様も、自社の強みを理解し、
収益モデルの改革にまで挑戦することで、現状を打破する一手にな
りうるかもしれません。
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発行人:山本 真輝(やまもと まさき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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