━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.240 ━ 2010.05.23
船井総研 コンサルタント 丹羽英之 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『時流を掴むヒント:パーソナルギフトに注目しよう!』
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皆様こんにちは。
船井総合研究所の丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『時流を掴むヒント:パーソナルギフトに注目しよう!』
業績アップのためには原理・原則に従うか、時流に従うかのどちら
が必要です。実は、成熟した日本のマーケットでは時流に従った
ほうが業績アップがしやすいので、上手に時流を取り込むことが
必要です。
時流とは何かというと、「今のお客様の買い方」です。今のお客様の
買い方は、経済環境の変化やそれに伴うライフスタイルの変化で
当然変わってきます。
例えば、不景気ではミニが流行り、好景気でデカが流行るのは経済
環境の変化の現れと言えます。不景気では財布の紐が硬くなり、
なかなか消費が伸びません。そんな中でも、質を落としてまで安い
ものを買いたくないというのがお客様の心理です。ですから、質は
落とさずに、容量、サイズを小さく(ミニ化)することで価格を抑えて
提供される商品が伸びるのです。
リーマンショック以降、この傾向が店頭で非常に顕著に現れていま
したが、今年に入ってからデカ(メガ)が、流行りはじめていることに
注目しましょう。
これは景気が上向いてきたこともありますが、お客様が我慢する
ことに絶えられなくなっているというのが実際でしょう。
これらの消費は「自分へのご褒美的」な利用のされ方で、「パーソ
ナル」、「プチ贅沢」が商品キーワードと言えそうです。
この「パーソナル」、「プチ贅沢」は、いまギフト売場に大きな変化
をもたらしています。
これまでのギフト需要は、「進物に代表される法人ギフト」が主で
した。そして、進物ギフトは、保存期間が長く、数が多い商品が好
まれ、箱入りの焼き菓子が多いのです。
一方、「自分へのご褒美的」に利用されるのがパーソナルギフトです。
このパーソナルギフトは、自分や家族・友人といった近しい人に送る
ので、保存期間が短くても大丈夫で(5時間以内の商品が売れ筋)、
容量が小さく、個袋の生、半熟商品というのが特徴です。
当然、生に近いほうが食感もよく、美味しいので、その評判が更に
お客様の口コミを呼び購買を促進しています。
百貨店や駅ビルの行列店、サービスエリアの売店でも、売れている
商品、伸びている店舗はこのパーソナルギフトに上手に対応している
のです。
ぜひ、皆さんもヒット商品から大きなライフスタイルの変化を読み、
自分達の商品・売場展開に活かしていきましょう。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:丹羽英之(にわひでゆき)
編集担当:菊池正寛(きくちまさひろ)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
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