【SC経営のヒント288】:『販促も大リニューアル』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.288 ━ 2011.07.14
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:販促も大リニューアル』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『販促も大リニューアル』
商業施設のリニューアルは、ハード、ソフト共に
定期的に実施するのが通例ですが、
なぜか販促だけはリニューアルされていないのが実際です。
調子の良いSCでは、1年で1割のテナントを入れ替える
ソフトリニューアルに挑戦していますし、5~7年を目安に
ハードを含めた改装(部分)リニューアルをしています。
ここ10年で、ソフト、ハードを含めて
1回もリニューアルができていない商業施設の現状は
かなり厳しいと言わざるを得ません。
テナント専門店の業績が商品の品揃えで決まるように、
SCの業績はテナントの店揃えで決まります。
時代に合った商品・サービスを準備し、
それを効果的に告知することが販促だとしたら、
テナントの入れ替えによって販促もリニューアルするのが
当然と言えます。
特に、リニューアルを機に大きくテナントを入れ替えたSCでは
顧客層が変わることがあります。
そこでは、中心となる顧客層に合わせた
ツール・媒体選びが重要です。
例えば、食品SMの売上構成が高いNSCでは
中心となる顧客層が年配の主婦なので
チラシ、ポイントカードが有用ですが、
駅ビル、ファッションビルであれば、
若年層が中心顧客なので、
タッチポイント式のケータイメール販促のほうが効果的です。
また、レジャー、サービス系のテナントが多い場合は、
露出期間の長いフリーペーパーのレスが高いですし、
ファミリーが多い場合は、無料で子供を遊ばせられる
イベント催事が効果的です。
最近は、ネットがTVの視聴時間を越えてきていますし、
今後はスマートフォンが主流になるでしょう。
このように、お客様が利用するツールが常に変化をしている中で、
従来通りのチラシ、DM、ポイントカード、TVが主流の販促が
当らないのは当然です。
実は、こうした新しいツール・媒体へのリニューアルには
大きく2のメリットがあります。
1つ目は販促コストが安くなり、
同じ予算内で頻度よくお客様にアプローチできる点。
2つ目はデータがとりやすく、このデータを活用することで、
館内シェア(買いまわり店数)アップに貢献できる点です。
この店あまりの時代に、
リニューアルするテナント専門店の後方支援を
デベロッパーがどう応援できるかが問われはじめています。
販促を大リニューアルすることで、
真の地域一番店を目指してもらいたいものです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
TEL : 03-6212-2930(直通)
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【SC経営のヒント287】:『最新リニューアル成功事例』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.287 ━ 2011.07.07
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:最新リニューアル成功事例』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『最新リニューアル成功事例』
昨年からお手伝いをはじめ、震災直後にリニューアルしたお店が、
その後絶好調です。
たまたまリニューアルを計画していたときに時期が重なり、
タイミングがよかったというのもありますが、
リニューアル前に勉強会を何度も開催し、
レイアウトも手がけさせていただいて、
基本に忠実な店づくりへと変更したことが効果的だったと思います。
ここで重視した、リニューアルに際しての基本とは
以下のようなことです。
・坪当たりの在庫量・商品アイテム数を増やす・・・売場面積を
可能な限り増やし、坪当たりアイテム数を増やしました。
棚と棚の間の通路をぎりぎり狭くして1本余分に差し込むなど、
坪当たり商品密度を上げて坪在庫も増やしました。
・分かりやすいレイアウトに変更・・・ある程度大きさのある
店でしたので、何がどこにあるか分かりづらく、
お客様から問い合わせが多く、店員さんの手をとられていました。
なので、常識的に分かりやすい流れになるように配列を変更し、
何がどこにありそうなのか直感的に分かりやすい並べ方にしたところ、
それまでひっきりなしに問い合わせのあった商品の問い合わせが
ぱったりとなくなった(もちろん売上UP)とのことです。
・パーソナルユースを前に、ホームユース、業務ユースを後ろに
メイン通路のエンドにもってくる商品はパーソナルユース関連にし、
業務で使うようなものは売場の奥に配置換えしました。
もっとも、十分ではないため、リニューアル後も
棚換えをやっています。
もちろん、ほかにもいろいろあります。
こうやって文字にすると当たり前のようなことばかりですが、
実際には現場ではなかなかこうなっていないものです。
特に、リニューアルで陳列棚を低くして坪当たりアイテム数や
在庫高を減らした結果、売上まで落としているスーパーストアが
ときどきあります。
そのような失敗を冒さないためにも、
基本を知る必要がありあます。
坪売上=坪あたり在庫高×回転率 ですので、
もしも在庫高を半分にしてしまったら、
回転率ははたして倍以上になりますか?
アイテム数を減らして回転率が上がりますか?
という簡単な想像をしてみてください。
なんとなく、業界で流行だから、あの会社もやっているから・・・・
そのような「流された」リニューアルをしないためにも、
基本を正しく理解することが大事と思います。
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【SC経営のヒント286】:『店舗にもデータの積極的活用を-2』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.286 ━ 2011.06.30
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:店舗にもデータの積極的活用を-2』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『店舗にもデータの積極的活用を-2』
既存店がその積み上げてきた歴史の中で、データを活用するポイントの
1つとして、リニューアルが上げられます。
現在、いくつかのリニューアルに携わらせていただいておりますが、
どこの店舗も、積み重ねてきたデータを積極的に活用しています。
たとえば1つの店舗では、レジ分類(99分類)に対して、
過去1年分の交差比率に合わせて、リニューアル後の売場面積、
展開尺数を決めていく予定です。170を切る分類に関しては、
取り扱いを減らすか、極力展開面積を減らす方向です。
在庫を減らすという考え方もありますが、3年後の更なるリニューアルに
向けて試験的に減らして、現在の高効率な扱い分類に集中します。
また、別の店舗ではリニューアルに向けて、WEB店舗のデータを
活用します。主力商品とその関連購買商品をスムーズな売場にできるよう
設計、接客商品から高単価品への引き上げが可能なものに関しては、
接客用のスペースを広めに設け、販売スタッフを常駐できるように
考案中です。WEBからリアル店舗への誘導もしていく予定です。
どちらも、実績データに基づくので、数字がとても読みやすいです。
リニューアルとなると今までやってない分野に力を入れて、
売場を広くとってみたり、お金をかけて什器を買ったりと、慣れないことを
しがちですが、あくまでも原理原則に基づき、データに基づき、
リニューアル設計をします。
それこそが新規OPEN店と最も差が開くところで、今まで積み重ねた
データが活きるポイントでもあります。
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【SC経営のヒント285】:『SCの基礎集客力を上げよう!』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.285 ━ 2011.06.23
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:SCの基礎集客力を上げよう!』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『SCの基礎集客力を上げよう!』
SCの基礎集客は核店舗で決まります。
ここで言う核店舗とは、館集客に頼ることなく、
自らが販促をして集客できる店舗を指します。
例えば、GMS、SM、HC、大型専門店などとなりますが、
この核店舗の基礎集客が高ければ
支えられるテナントの客数が読みやすいのが実際です。
ですから、フロア集客を上げるためにも、
核店舗が各フロアにあるのが理想です。
これらの核店舗で最も基礎集客力が高いのがSMです。
それは、SMが最も購買頻度が高く、
マーケットが大きい食品を扱っているからです。
購買頻度の低い衣料、住関連を扱う大型専門店に比べて、
販促することで1日単位で基礎集客を上げることができるのが
SMの最大の魅力です。
例えば、平日の火曜市や100均一、
週末の朝市やポイントデーなどでです。
最近はSM+大型専門店(衣料・住関連)で
GMS機能を持たせたSCが増えていますが、
やはり、基礎集客力はGMSのほうが高いといえます。
衣料、住関連は食品ほど、購買頻度が高くないので、
どうしても販促の頻度が減ります。
GMSの場合は、同グループなので、
食品、衣料、住関連が同一日に販促することができ、
月単位で紋日をつくりやすい点がポイントです。
つまり、GMSのほうが特定曜日にお客様を集客する名物催事を
つくりやすいのです。
例えば、1,2,3の市、20日、30日の感謝デーなどです。
多くのSCで売上が下げトレンドにあり、
販促費も同様に下がっている中で、基礎集客を上げるには
従来の販促内容を見直さなければなりません。
その際に、重要なのは回数(頻度)です。
減った販促費の中で回数だけは昨年並みを維持する。
または、それ以上の回数をするには、
最も基礎集客力のあるSMを全体販促の柱にすることが必要です。
全店参加型の販促は、広域商圏となるため販促費用が嵩みます。
一方、SMは足元商圏なので、商圏(枚数)を絞り、
回数を多くできるメリットがあります。
下げトレンドにあるSCは、まずはSMを柱に圧倒的に集客できる
名物催事づくりに取り組みましょう。
全店参加型の販促から、基礎集客の高いSMに販促費を
投入することで、結果的に全店の客数アップに
寄与する販促施策への切り替えが求められています。
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【SC経営のヒント284】:『商業ビルが大切にしないといけないグランドフロア』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.284 ━ 2011.06.16
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:商業ビルが大切にしないといけないグランドフロア』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『商業ビルが大切にしないといけないグランドフロア』
最近新しく開業する施設を拝見していて思うことは、
商業ビルにとってのグランドフロアの役割の大切さについてです。
一般的には1階がグランドフロアになる場合が多いと思いますが、
そのグランドフロアこそが最大売上、最大坪効率、最大収益を
生む場になりますから、グランドフロアをいかに大きく効率的に
つくるかが収益面では重要になります。
しかし、2つの理由でそうなっていない事例を見るにつけ、
考えさせられるものがあります。
一つは、物理的にグランドフロアが小さい場合です。
駅ビルやファッションビルで見受けられるケースですが、
駅施設の場所確保のために商業床が狭くなっている場合や、
オープンスペースを設けた結果店舗が縮小されているような
場合です。
複合施設の場合には商業店舗だけが機能ではないですから
妥協せざるをえない面もあるとはいえ、
グランドフロアを小さくしたら、
その分ビル全体の収益性が悪化するということが、
計画全体のなかであまり意識されていないように思われます。
もう一つはコンセプト、こだわり、他との差別化のために、
わざわざコダワリ系の商品を配置して
個性を演出しようというものです。
一般的には百貨店のグランドフロアにおける
化粧品・服飾雑貨・宝石アクセサリーや、
都市型家電店のグランドフロアにおけるデジカメ・携帯電話など、
「小さくて高単価」「坪当たり在庫の大きいもの」
それでいて「市場規模の大きなもの」が
坪効率を上げるための中核になりやすいです。
そうではない商品を中核に編集するような場合、
見た目は良くても坪効率の上がらない売場になりやすいといえます。
自分たちの個性を追求しよう、
他所とは違う施設にしようとするあまり、
どんどんお客さんから離れて効率を低下させている・・・
ということになっていないかどうか、
常に客観的に判断せねばならないといえます。
開業時は個性特徴を出せたと思っても、
結局あとでリニューアルせねばならない、
ということになりかねません。
何事も原理原則、基本に忠実にコマを進めるべきというのが
私どもの考え方です。
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【SC経営のヒント283】:『店舗にもデータの積極的活用を(1)』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.283 ━ 2011.06.09
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:店舗にもデータの積極的活用を(1)』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『店舗にもデータの積極的活用を(1)』
インターネット店舗の売上データの管理・活用は非常に数が多く大変なものですが
その分、店舗にフィードバックできるデータが多いのも事実です。
例えばWEB店舗の集客には、インターネット上の広告を利用することが多いのですが、
かけた広告に対して、何名の方が来店し、そこから何名の方に買い上げいただいた
かがわかります。
指標は来店にCPA(Cost Per Action)、買上げにCPO(Cost Per Order)を用います。
それぞれ、そのCPAやCPOの値が自店の数字(採算)に合うかどうかがポイントです。
業種により異なりますが、1人あたりコスト3,000円かけて集客するのであれば、
最低客単価10,000円以上が理想ですし、逆にリピート率が半分あるのであれば、
客単価7,000円程度でも回収できる可能性が高くなります。
ショッピングセンターの店舗では、自店の入り口にカウンターを設置している店舗
は稀ですので、まず来店客数が取れない。そして、チラシで集客した場合、どの方が
チラシを見ていただいた方か把握できない。なので、チラシに切り取りチケットを
つけて、カウントする努力をしたりしているのが現状です。
では、ネットだけ数字データを取れて、店舗は取れていないかというとそうでは
ありません。最低限、レジ分類別のデータを取得できているはずですし、単品別の
売れ筋を把握できているはずです。
ダイレクトに数字が反映されるWEBに比べ、実店舗では接客であったり売場づくりで
売上を取りやすいため(データ活用の)数字に対する意識が比較的薄いようです。
店長の感覚ではなく、売れ筋商品・サービスを正確に把握して、それを売場に反映
させる。それを意識して、かつ検証し、スタッフ感で共有していくことで、確実に
売り方、売れ方が変わってくるはずです。
店舗の売場、接客でも数字データを活用できるところはまだまだあります。
せっかく積み上げてきた、数字データという資産を積極的に活用していただきたい
と思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
編集担当:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
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【SC経営のヒント282】:『共有(シェア)の時代に、新しいコミュニティをつくろう!』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.282 ━ 2011.05.27
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:共有(シェア)の時代に、新しいコミュニティをつくろう!』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『共有(シェア)の時代に、新しいコミュニティをつくろう!』
震災後、消費者の購買心理は大きく変化したと言えます。
それは大きく、エコノミーからエコロジーへ、安全・安心の訴求、
より実用性、機能性へのシフト、省エネ意識の高まりなどです。
より機能性、実用性へのシフトや省エネ対応で、
ホームセンターなどに特需が生まれています。
このような意識はこれまでもあったわけですが、
この震災を契機に一気に加速したといえます。
このような購買心理に対して、先行してきたのが、
通販生活を出す「カタログハウス」です。
通販生活の扱い商品のコンプセプトは大きく3つあり、
(1)モデルチェンジしない商品、
(2)リサイクル可能な商品、
(3)保証期間が長い商品
です。
このコンセプトに共感した顧客は有料のカタログを購入し、
会員になって商品を購入するのです。
消費の担い手となるショップ、テナントは、
このような変化に対応するためにも、
まずは、先行するカタログハウスを
参考にしていただきたいものです。
また、所有(私用)から、共有(シェア)への
価値転換が加速しそうです。
1つの商品を皆で共有するシェアの時代には、
その商品を所有する人々とシェアするため、
実質価格が高くても、個々人で見れば割安ということになります。
つまり、価格が高くても、より価値のある製品・サービスが
求められる傾向になります。
また、大量に消費しないで、長く使えることが前提であれば、
1年(1回)当たりの獲得コストが下がります。
良いものを皆で長く使う時代が、もうそこまで来ています。
そして、この共有(シェア)をきっかけに
新しいコミュニティに参加し、
新たなコミュニケーションが生まれることがポイントです。
ショップ、テナントはモノ、空間、時間を共有するサークル、
会員制度をつくり、そこで時代に対応した商品・サービスを
提供する仕組みをつくりたいものです。
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【SC経営のヒント281】:『SCオペレーターのパワーアップ』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.281 ━ 2011.05.20
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:SCオペレーターのパワーアップ』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『SCオペレーターのパワーアップ』
昔は、SCというのは開業の時に成功する形
(物理的な形と、ビジネスモデルの双方)をつくりあげれば、
その後は誰が運営してもそれなりにやってゆけると
考えられていました。
SC開発ノウハウを持つ会社が圧倒的に有利だったといえます。
私が20代後半の頃にはじめて総合プロデュースを手がけさせて
いただいた物件は、開業以来5年間、まったく販促活動をやって
こなかったSCでした。
ビルオーナーから依頼されて現場を見ましたら、
入居率は3割程度でゴーストタウンのようでした。
いろいろお伺いしますと、開業のときは話題になり、
多数の集客があったのですが、その後まともな運営がなされずに、
みるみる衰退していったとのことです。
そういうビルでも、大リニュアルを実施し、
館のコンセプトをがらりと変化させたら復活して、
それなりにやれるようになったものです。
これは極端な例かもしれませんが、
とにかくデビューが勝負になっていました。
しかし現代の商業施設は、開業時のプランニングよりも、
そのあとの通年の販促やテナント入れ替え、何年に一度かの
リニューアルのほうが重要になってきていると感じます。
SCも毎年一定割合でのテナント入れ替えを目標として掲げる
時代になってきています。
各専門店にとっても、MDを年々意識的に革新してゆかないと、
あっというまに「時代遅れの店」として
周囲に取り残されてゆくことになります。
近年開業した、成功している駅ビルやファッションビル、
モールを見ると、「新しいSCには今人気のある店が入居している」
というシンプルな事実に気付かれると思います。
新しい魅力ある都市型専門店はほとんどがライフスタイル品揃えで、
婦人紳士子供雑貨アクセサリーが編集され提案されています。
このような人気店を、いち早く導入してゆくことがSCを
フレッシュに保つ基本ですが、それは日々の運営サイドの
たゆまぬ努力によってなされるものになってきます。
誰がどう作ったかが大事なのではなく、
それを日々どのように運営していったか、のほうが大事になります。
プロがつくって素人が運営する、
ではこれからやってゆけなくなると思います。
プロがつくって(たとえ素人がつくっても)、
プロが運営する時代になります。
SCオペレーターの教育・トレーニングとパワーアップ、
特にテナント店長とより突っ込んだ具体的な対策を
協議できるマネジャー育成が大切になります。
優れたMGの育成、これが向こう10年のデベロッパー、
PM企業の優劣を決する要因になってゆくと思われます。
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【SC経営のヒント280】:『原点を振り返り強みを伸ばす』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.280 ━ 2011.05.12
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:原点を振り返り強みを伸ばす』
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『原点を振り返り強みを伸ばす』
震災から2月が立ち、首都圏をはじめとした
一部では、売上が戻りつつあります。
特に週末は、昨対で100%を上回る店舗も増えています。
アパレルが戻ってきたこと、食品の底固さなどが要因です。
飲食は宴会需要などを取り込むことができなかったため、
戻りは少ないのが現状です。
一方、WEBを中心とした通信販売は、好調です。
過去最高日販を売上げる店舗も出てきました。
物流が回復したこと、外出を控える方が多かったことも要因です。
そのような状況の中、これからはショッピングセンターとして再度、
店舗に足を運んでいただき、ショッピングそのものの楽しさ、
半日を過ごす楽しさを再認識していただくことが最も貢献できるところです。
売上が引っ張られなくても集客はどんどん戻っています。
そのような状況の今が、これからが、仕掛け時です。
オープンまでの数年間、オープンしてからの期間、
それぞれのSCで期間は異なりますが、原点を振り返って
再度自館の強み、お客様に貢献できるポイントを伸ばしていくことで
売上を作ることが今必要であると感じています。
個店に関しても同様に暖簾を継続して、売上を作り続け利益を確保する。
それにつきます。最も売上構成の高い部門、売上点数の多い商品・サービスの
更なる強化が結果的に、結果的に強みを発揮することになります。
強化部門の時流としての売り方については次回ご紹介しますが、
お客様をお迎えし、強みを提供する(売上を作る)ことが最も
店舗や館を元気づけると、再開店できた店舗に立会わせて頂き、感じました。
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【SC経営のヒント279】:『企業は人なり』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.279 ━ 2011.04.22
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:企業は人なり』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『企業は人なり』
4年9ヶ月、船井総研にいたOB(後輩)が
今日の朝礼で話をしてくれました。
彼は、震災で被害の大きかった岩手県大槌町の実家に戻って
中古車屋さんを継いでいます。
この震災で2店舗が津波に流され、1店舗も全壊だそうです。
祖父も亡くなり、社員も1名亡くなり、
生まれ育った実家も全壊したそうです。
この震災で全てを失い、まさにゼロからのスタートのようですが、
彼はプラスのスタートだという話をしてくれました。
経営はまさに「人、モノ、金」で決まります。
今回の震災で店が流され、商品(金)も流されましたが、
自分には誇りにしたい社員(人)が残っている。
彼らは、震災の翌日全壊はしているが唯一残った店舗に出社し、
瓦礫を片付け、親族が行方不明になっているにも関らず、
お客様の家をまわり、安否確認していた。みんな震災で車が流され、
乗り合いで出社してくる。そんな社員たちに囲まれ、
あらためて人の大切さを実感しているそうです。
大槌町は震災の被害がとくに甚大で、あまりの被害の大きさに
復興への一歩が踏み出せない企業が多いそうです。
そんな中、彼は最大の経営資源である「人」が残ったのは
大変な財産であり、まさにプラスのスタートだと
考えているとのことでした。
彼は不謹慎かもしれないけど、
生きていることがラッキーだと思っている。
自分を含め、生かされたものが復興に向けて
できることをやるだけだ。と話ました。
震災後、1ヶ月が経過し、まだまだ復興への第一歩を踏めない企業も
多いと思いますが、明日に向けて確実に第一歩を踏み出している
人たちを励みに、共に前に進んでいければと思っています。
幸いにも、今回の震災で大きな被害がない店舗においても、
この震災の影響はまだまだ続くと思われます。
この震災をきっかけとして
お客様の大きな価値転換がおこりそうです。
当面の消費動向は、安全・安心、実用性、機能性が先行しています
ので、まずはこれに商品、売場、接客を対応させていきましょう。
そして、このGWは安、近、短となりそうですので、
子供を無料で遊ばせられる商業施設にこれまで以上に
多くのお客様が集まります。子供たちは日本の未来です。
その子供たちに元気を与えることで、
復興への支援をしていきたいものです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
編集担当:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
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