劇場が呼ぶ!700万人団塊世代

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こんにちは。船井総研の丹羽です。
いつもご愛読いただき有難うございます。

今回のメルマガは来年に開催を予定している集客・プロ
モーション事例視察ツアーのモデルとなる
アメリカ・ブランソンのご紹介をさせていただきます。

ショッピングセンター、商店街ばかりでなく、レジャー
・アミューズメント業界の方まで広く参考にしていただ
きたい内容となっています。

今回は特別号としてツアーのメイン講師を務める「栃尾」
より皆様にお伝えさせていただきます。

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■グランドキャニオンを抜いたのはたった人口6千人の街だった

全ては、ある自治体さんでブランソンのお話をしている時
に始まりました。

「イイねー!!杤尾さん、それ見にいこうよ!!!」

ブランソンは、人口は6000人。お世辞にも恵まれた地
域とはいえません。最も近い大都市はスプリングフィール
ドという人口15万程度の街。その街の国内専用の空港か
らさらに1時間半かけてようやく到着するのがブランソン
なのです。しかし、この街は見事に劇場によって一点突破
をなし遂げています。

そのすごさは、6000人の街に劇場49、座席総数5万
6千という全米No.1の数字を見ればわかるでしょう。
しかし彼らがよりスゴイのは、さらに選択と集中をかけて
切れ味をあげていることです。

■アメリカの団塊の世代をターゲットとした戦略

そう、彼らのもう一つの選択と集中とはターゲットです。
商工会のデータでは、観光客の平均年齢は57歳。年収は
5万5000ドル。まさに古き良きアメリカを知る人々が
ここに集まっているのです。

確かに行ってみるとその実態はより身近なものとなります。
49の劇場は数的にも多いのですが、そのほとんど全てが
ジャンルこそ異なるものの、ほぼ古き良き60年代を彷彿
とさせる内容になっているのです。

その様子は、一言では語りつくせませんが、この町に観光
地にありがちな、カジノや酒屋が一軒もないことも、一つ
の古き良きアメリカ60年代の象徴ともいえるでしょう。

彼ら団塊の世代は、500km以上の道のりを時間と手間
をかけて走破し、ここブランソンでゆったりとした休暇を
すごすのです。その様子はまさに日本にはない消費のスタ
イルです。

■新しいエンターテイメントビジネスのヒントがそこにはある

近頃、様々な地域にお話しをしていて、皆様が最も目を輝
かせるのがやはりこのブランソンのお話。人間を成長させ
るのは、旅と人と本である、とは船井幸雄の言葉ですが、
この三つの共通点は新しい価値観との出会いに他なりませ
ん。

是非、みなさまも積極的に外へ出て、どんどん新しい世界
の新しい価値観に触れ、それを交換する機会を持って下さ
い。

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『米国最先端エンターテイメントに学ぶ
  集客・プロモーション 視察ツアー 開催予定!』

    〜劇場が呼ぶ!700万人団塊世代〜

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■米国最先端エンターテイメントノウハウ視察ツアー 概要

・視察地
アメリカ・ラスベガス、ブランソンを予定

・同行講師
株式会社船井総合研究所 丹羽英之 栃尾圭亮

■注目ポイント
・グランドキャニオンを抜いたのはたった人口6千人の街だった
・懐かしむココロをとらえる、米団塊世代囲い込み手法
・年間観光客700万人を集める、米劇場ビジネスの舞台裏

■お問い合わせ
 03-6212-2934
 info@machiokoshi.net
 担当:栃尾

SC経営のヒント91:『チラシを一切うたない大繁盛店スーパー』

ご挨拶
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こんばんは。
船井総研、丹羽英之でございます。

久し振りに絶賛したいスーパーに出会いました。
百聞は一見に如かず。
やはり、足を運んで体験・体感することが大切ですね。
いつもご愛読いただき有難うございます。

株式会社船井総合研究所
ショッピングセンターチーム
丹羽 英之

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SC経営のヒント91:『チラシを一切うたない大繁盛店スーパー』

一昨日、お付き合い先の方々と山梨県内の
店舗視察クリニックをしてきました。
その中で、参加された方々が絶賛したのが
Aコープこま野白根店でした。

こま白根店の最大の特徴は「チラシを一切うたない」ところにあります。
折込チラシの廃止によって、年間3,000万円近く削減された
販促費分のコストは、調味料や日用品などの生活必需品の値引きに当て、
砂糖97円、醤油97円など120アイテムを3ヶ月間、
格安で販売する「ショックプライス」や「冷凍食品が半額の日」などを
設定する方法に切り替えています。
※折込などの多額の販促費用をかけてのチラシ配布は行っていませんが、
手配りや店内にチラシを置いています。

この日の価格も、もやし8円(一般価格は28円)、
菓子パン(ヤマザキ)60円、お弁当200円など目を疑うばかり。

また、この日は定期的に開催されるポイント10倍デーだったこともあり、
その集客力は凄く、平日にもかかわらず、駐車場は満車、
300坪のフロアはお客様でごったがえしていました。
年間で34億円を売上る大繁盛店はスタッフもよく声がでていて、
お客様が本当に楽しそうに買い物をしているのが印象的でした。

このAコープがある白根は町村合併により、
現在は南アルプス市になったものの、3km圏内人口2,9万人と
決して商圏的に恵まれている立地ではありません。
むしろ足元商圏が薄く、過疎高齢化していく町にあって、
買上額は少ないが来店頻度の高いお年寄りには
積極的に話しかけて名前を覚え、
次回来店を促進させているのです。

ポイントカードを導入している店舗の多くは、このような企業に憧れ、
チラシ回数を減らして、その浮いた費用を
商品価格の割引にあてるなどして来店客の上客化を目指します。
しかし、現実はチラシの回数を減らすと目に見えて売上が下がるため、
結果としてポイントカードとチラシの
2つの販促を継続するところがほとんどです。

今回の視察を通じてわかったことは、
チラシもポイントカードもツールであって、
当たり前ですが、それだけではお客様は集まらないということです。

チラシ回数を減らすと売上が下がる店舗の多くは、
チラシを入れるときにしか企画を準備しなかったり、
再来店への仕掛けがないところがほとんどなのです。

販促とは、お客様が喜ぶ商品(価格)と
売場(企画)が準備できたことを
効果的にお知らせする手段でしかないのです。
チラシを入れなくても、毎日お客様に喜んでもらえる商品(価格)と
売場(企画)に挑戦している、そんな店舗が皆さんのまわりにも
あることを励みに、ぜひ次年度の販促を見直すきっかけに
してもらいたいものです。

その後のカシータ:伝説はこうして生まれる

ショッピングセンター経営のヒント84:

『その後のカシータ:伝説はこうして生まれる』

経営コンサルタント丹羽の気になるお店002号(2005年11月7日発行)で
紹介させていただいた『愛と感動のレストラン カシータ』
http://consulting.funai-sc.com/?eid=233440

このカシータで一緒に食事をした田村さんと久し振りに再会する。

彼は船井総研の僕の同期で、阪神大震災を大阪で経験。
それが転機となり船井総研を退社して実家を継ぐ事になる。

彼が専務を務めるTAMURAは創業100年の老舗企業で、
山口県では地場のお客様に高い評価を得ている優良企業。
現在、「住宅リフォーム」「環境・リサイクル」をテーマに新たな事業展開を進めている。

このカシータでの感動を、今のビジネスに如何に活かしているかの話を聞いた。
それは27歳の男性社員が初めて大型受注したリフォーム案件がきっかけだったそうだ。

リフォームは、事業の特性上、家主さんが住みながら工事を進める。
そういった意味では音の問題や施工方法等、行き違いが多々現場でおこる。
そのため、いかに人間関係をつくりながら、家主の要望にこたえ、
満足度をあげるかは経験が非常にものをいう世界だ。

27歳の彼は事あるごとに家主さんに誠心誠意の対応をする。
そんな彼のがんばりを家主さんにも、TAMURAの社員にも知ってもらいたい。
そんなリフォーム過程を記録したDVDをつくることを田村さんは思いつく。

18歳の入社3ヶ月目の社員が中心となって、
リフォーム前からリフォーム完成までの経過を写真で記録、
その時々のエピソードをコメント入りで紹介。

まさに劇的ビフォーアフターのようなDVDを
フォトシネマというソフトを使ってつくったそうだ。

リフォームが完成したときに、
この27歳と18歳の二人の社員が家主である70歳の老夫婦のもとを訪れる。
そこにはパソコンの操作のわからないこの老夫婦のために
ノートパソコンとプレゼントされるDVDが。

このDVDを手渡されると、老夫婦はパソコンの前に正座をして、じっと画面を見つめたそうだ。
そして、映像をじっと無言で見つめ、終わると涙ぐんでお礼を言われたそうだ。
そして、その場で追加のリフォーム工事の受注をいただいた。

この話を二人が帰ってきて会議の場で報告をした時、
全員が拍手をして喜び、この時はじめて社内が一体化したと感じたと田村さんは言った。

ひとつのお店の体験が、自分自身の事業にも大きな影響を与え、
そして、そこに関わるすべての人の人生をも変えるきっかけとなる。

伝説とはまさにこうした貴重な体験の善循環からうまれるのかもしれない。

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『義烏(イーウー)仕入れ視察ツアー』

<概要>
日程:2006年7月22日(土)〜2006年7月25日(火)

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義烏(イーウー)仕入れ視察ツアーの事前勉強会という位置づけです。
まだお席の方がございますので、
ご興味をお持ちの方はご連絡下さい。

お問合せ:株式会社 船井総合研究所 中村(ナカムラ)・的場(マトバ)
TEL:03-6212-2930 FAX:03-6212-2945 E-mail:info-sc@funaisoken.co.jp

<概要>
日程:2006年6月3日(土)

費用:21,000円(税込み)

<参加するメリット>
◆仕入れルートの新規開拓+新規ビジネスのヒントを得る
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船井総研ショッピングセンター支援チームのホームページへどうぞ
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 * 発行人: 株式会社船井総合研究所 丹羽英之
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オリエンタル・バンコクホテル

ショッピングセンター経営のヒント83:

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『オリエンタル・バンコクホテル』

「オリエンタル・バンコクホテル」の名前は、
これをお読みの皆さんもよくお聞きになられることが多いと思います。

世界の要人、ジャーナリストが選ぶ「ホテルランキング」で過去20年間、
ベスト3から落ちたことがない!

実際に80%近い確率でNo1を維持しているホテルなのです。
世界No1のホテルはどんなサービスを提供し、
高い顧客満足を実現しているのか。
実際にそれを体験し、その背景となるカルチャーの伝承の仕方、
教育や採用の仕方について、現地マネージャーからお話をお聞きすることもできました。

正直に言いますと、
今回のオリエンタル・バンコクホテルで
実際に自分が体験したことを書くことはできるのですが、
自分がその場で感じた驚きと感動と
なんとも言えない心地よさの1万分の1も伝えられないのではないかと思います。

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『生まれて初めて鳥肌がたった』

エントランスロビーに入った瞬間に、鳥肌がたったのです。
なぜ、そうなったのか正確にはわかりません。
130年の歴史あるホテルのその重み(格式)なのか、
訪れているお客様の洗練された井出達なのか、
それを支えているスタッフの動きなのか、

何ともいえないバランスの中で本当に落ち着ける、
本物の空間に出会えた喜びが頭ではなく、
体が感じたということでしょう。

それは私だけが感じたのではなく、今回のツアー参加者の全員がそうだったのです。
というのも、全員が午後の予定をキャンセルして、
このホテルで時間を過ごしたいと言ったのですから。

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『伝説はこうしてつくられる』

各フロアーのエレベーター脇には必ず、
客室担当を指揮するチーフのデスクが置かれています。

朝9:00にミーティングがあり、今日のゲストの国籍、年齢、名前の確認をする。
例えば日本人で38歳のMr.NIWAという具合です。
その時に、日本人が聞いて違和感のないように何度も発音の練習をするというのです。

これは後で気づいたことですが、
部屋に置かれたCDは国籍、年齢によって置いてあるCDが違っていたのです。
好まれそうなCDをわざわざ選んで準備しているのです。

私が一番驚いたのは、そこにいるスタッフが何も特別なことをしないということです。
そこには過剰なサービスはなく、淡淡とさりげない気遣いがあるのです。

例えば、ロビーを歩いてエレベーターに向かおうとすると
エレベーターのボタンは既に押されており、エレベーターを待つことがない。

鍵をもって部屋をでると、
ロビーに向かうまでに出会ったスタッフが必ず一声かけてきて鍵を預かってくれる。

部屋に戻ってくる度に、ベッドメーキングがされている。

モーニングコールをお願いすると、
起きられないこともあると思うので2回目のコールは15分後で良いかと聞かれるのです。
できそうでできていない、さりげない行き届いたサービスがそこにはあるのです。

圧巻だったのは最終日。

参加者の一人がキャッシャーで清算していると、
部屋に忘れたサングラスをルームスタッフが顔を覚えていて直接手渡してくれたのです。
彼らは自分担当のお客様をしっかりと覚え、
お客様がチェックアウトされたら、まずは忘れ物を確認する。

忘れ物があった場合には、
直接そのお客様に届けることを部屋の片付けよりも優先させるのです。
その時々でお客様にとって最善の行動をとれるように教育されているのです。

オリエンタルホテルの客室は340室、そこで働くスタッフは1200人。
一室当たり約3人のスタッフがいる計算になります。
スタッフが多いから、行き届いたサービスが提供できるのではないようです。

大切なことは何かを教え、
それがオリエンタル・バンコクホテルでは
カルチャー(文化)として根付いているからこそ実現しているのです。

「世界No1のおもてなしは、どうやって実現されるか」
次回はオリエンタル・バンコクホテルの人事部長にお話いただいた
講演レポートを掲載させていただきます。

やはり、百聞は一見に如かず。
一見は一体験に如かずですね。
多くの気づきとヒントがそこにはありました。

余談ではありますが、
SCチームでは7月20日にイーウー仕入れツアーを企画しています。
この事前説明会セミナーが6月3日にありますので、
ぜひ参加してみてくださいね。↓↓↓↓↓
http://consulting.funai-sc.com/?eid=374264

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<概要>
日程:2006年6月3日(土)

費用:21,000円(税込み)

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TEL:03-6212-2930 FAX:03-621
2-2945 E-mail:info-sc@funaisoken.co.jp

『義烏(イーウー)仕入れ視察ツアー』

<概要>
日程:2006年7月22日(土)〜2006年7月25日(火)

詳細はホームページのアップをお待ち下さい。
ホームページアップが完了いたしましたらお伝えいたします。

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バンコク流通視察レポート〜前編〜

ショッピングセンター経営のヒント78:『バンコク流通視察レポート〜前編〜

ご挨拶
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船井総研経営コンサルタント丹羽英之でございます。

ついに、「まちづくり三法」のうち都市計画法などの改正案が閣議決定
されましたね。

前回お伝えしました【特集】『都市計画法の改正で、出店環境はどう変化する?』
では、たくさんのお便りを頂きまして誠に有難うございます。
これからも船井総研ショッピングセンター支援チームでは、都市計画法の行方を
注視し、情報発信していければと考えています。

ところで、私は今年のお正月にタイ・バンコクへ視察に行ってまいりました。
その目的・・・私の目が捉えたのは・・・

新規出店、巨大ショッピングセンター
「サイアムパラゴン」!!

私の知識、想像を大きく超えるSCがそこにはあった・・・。

そこで、本日より前編、後編に分けましてタイの流通事情、ショッピングセンター
事情を弊社コンサルタントの野田君との対話形式でお伝えしたいと思います。

株式会社船井総合研究所
ショッピングセンター支援チーム
丹羽 英之

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●タイ・バンコクってどんなところ?(流通業界概要、気候、治安、交通…)

野田:さっそくですが、お正月にタイのバンコクへ視察に行かれたそうですね。
   なぜ!今バンコクだったのですか?

丹羽:実は、だいぶ以前からご支援先のオーナーから、「今、流通を勉強する
   ならバンコクが良いよ。」と薦められていたんですよ。ただ、僕自身バ
   ンコクには良い印象をもっていなくてずっと躊躇していたんです。とい
   うのも、10年程前に訪れたときのバンコクは汚い、くさい、危ない。
   とにかく安いぐらいの印象しかなかったものですから。(笑)

野田:それでも、わざわざこのお正月にバンコクに行かれたのは、なぜなんで
   すか?

丹羽:実は、昨年の暮れにオープンしたバンコク最大のショッピングセンター
   『サイアムプラゴン』を視察したかったことが大きいですね。

野田:さすが、丹羽さん。日本ばかりでなく、海外のショッピングセンターの
   オープンまでチェックしているとは。丹羽さんが、わざわざ視察に行く
   ということは、それなりに見所のあるショッピングセンターなのでしょ
   うね。

丹羽:バンコクは世界的な観光都市で、最先端のスポットが次々に開発されて
   いるんだ。そのスピードはまさに上海を髣髴させる勢いで、ショッピン
   グセンターに限らず、流通トレンドを知る意味でも、一見の価値がある
   と思うよ。
野田:私もアジアでは上海、韓国によく行っているのですが、バンコクについ
   てはノーチェックでした。

丹羽:そうなんだよね。流通業の視察といえば、王道はやはりアメリカ。アジ
   アでは以前なら韓国、今なら中国が主流で、タイ・バンコクにはなかな
   か足を運ばないものね。

野田:だからこそ、新鮮なんですね。予備知識がないので、簡単に教えてもら
   えますか?

丹羽:バンコクまでは成田からの直行便で6時間。2時間しか時差がないので、
   これは楽。気候的にも温暖で平均気温が20度前後。9月〜12月の雨
   季を除いては日本のような蒸し暑さがなく、非常に快適。

野田:それでも、昼間はやっぱり暑いのでは?

丹羽:店舗の多くは、基本的に冷房完備だし、そんなに気にならないかな。た
   だ、昔ながらのマーケット(市場)は人も多いし、やっぱり大変かも。
   それもあってか、ナイトマーケットが隆盛なのもバンゴクの醍醐味かもね。

野田:夜、そんなに出歩いて平気なんですか?

丹羽:治安も今は非常によくなっているみたいで、スリさえ気をつければ、繁
   華街でも全然平気だよ。

野田:移動は有名なテュクテュク(三輪車)ですか?

丹羽:あれは価格交渉制なのでタイ語がわからないとボッタクラレルだけ。今
   はメーター付のタクシーか地下鉄、BTS(スカイトレイン)が一般的
   かな。タクシーは全てTOYOTA車で、とにかく内装もきれいで驚く
   よ。ちなみにワンカラーのタクシーは英語が話せ、2カラーのタクシー
   はタイ語しか話せないので、ビギナーにはワンカラーのタクシーがおす
   すめかな。

野田:だいたい、英語が通じるんでしょうか?

丹羽:言葉はタイ語が基本だけど、英語を話せる人も多く、お店やホテルでは
   英語で十分
かな。

野田:ズバリ!バンコクの最大の魅力は何なんでしょうか?

丹羽:観光客にとっては、物価が安いというのが最大の魅力だろうね。

野田:へ〜。そんなに安いんですか?

丹羽:物価の安さを一番に感じるのは、なんといっても食事だね。食事は繁華
   街のいたるところにある屋台で食べたら30バーツ(90円)ぐらい。
   タイフードは辛すぎず、シーフード、チキンを使ったものが多く、かな
   り日本人向きだね。それと・・・

   日本ではやっているSPA、マッサージもバンコクでは1/10ぐらいで
   できるんだ。日本では1分100円が目安だから60分のコースで
   6,000円。でもバンコクだと600円(200バーツ)。

   これも人件費が安いからできるみたい。最近、バンコクで流行っている
   のが郊外の住宅地の邸宅でのSPA。日本でも、最近流行っている邸宅
   でのウェディングを行う、プール、ジャグジー付きの邸宅でのSPAは
   特に日本人に大人気みたい。

   実際にこれを経営しているのも日本人みたい。日本人はこの邸宅SPA
   だけでも、バンコクに訪れるみたいだし。
< br />野田:これもちょっとしたビジネスのヒントになりそうですね。

丹羽:そうだね。

野田:それに、買い物も安そうですね。

丹羽:バンコクでの買い物は、マーケットと呼ばれる市場とショッピングセン
   ターの2つに大別されるんだ。マーケットと呼ばれる市場は日本のアメ
   横をイメージしてもらうとわかりやすいかも。このマーケットも、地元
   の業者が買い付けにくる市場と、ウィークエンドマーケットナイトバ
   ザール
のような観光客向けに分かれるんだ。値段は地元の人々がよく利
   用する衣料品マーケットのプラトューナム・マーケットが圧倒的に安く、
   Tシャツが1枚50バーツ(150円)ぐらいかな。 これが、意外にセンスが
   良くてビックリするよ!

野田:そんなにセンスが良いのですか?なんとなく、お店も商品もコピーのイ
   メージが強いんですけど。

丹羽:そうだよね。僕も今回10年振りにバンコクに行くまでは同じようなイ
   メージだったんだ。でも、実際には、お店もそこで売られている商品も
   デザイン性が高くてオリジナルなものがほとんどで驚いたんだ。

野田:日本からのバイヤーも多いと聞いたんですけど?

丹羽:実際に、僕にバンコクを薦めてくれた支援先のオーナーさんは、バンコ
   クで若者向けの衣料品を仕入て結構ネットで売っていますしね。それに、
   お店づくりに関しても、色使い、ディスプレイともセンスが良いのでビ
   ックリするよ。

野田:ショッピングセンターはどんな感じなんですか?

丹羽:ショッピングセンターも観光客や地元セレブをターゲットとした高級シ
   ョッピングセンターと地元をターゲットとした庶民派のショッピングセ
   ンターの2つに大別されるんだ。高級ショッピングセンターと言えば・・・。

   1985年創業のバンコクの老舗ショッピングセンターペニンシュラプラザ
   や2004年11月に、旧そごう跡にリニューアルオープンしたエラワンバン
   コク。
ブランド品中心のエンポリアムが有名。でも、ダントツに凄いの
   はルイ・ヴィトン、プラダ、グッチ、フェンディなどのスーパーブラン
   ドが一堂に介するゲイソーン・プラザだね。

野田:庶民派のショッピングセンターといえば?

丹羽:東急と併設しているマーブンクロンセンターが代表格かな。建物内部を
   細かく区切って無数のテナントに貸し出した巨大ショッピングセンター
   (ギフトショーのブース貸しのイメージ)で、その集客力はバンコク随
   一だね。それに、巨大スーパーマーケットと言えば、ビッグCかな。こ
   れら庶民派のショッピングセンターのほとんどは、核となるスーパーマ
   ーケット、巨大フードコート、ファッション関連のショップと映画館が
   併設しているのが一般的だね。

野田:海外の有力企業も出店しているんですか?

丹羽:メジャーなところでは、テスコロータスと日本では撤退の決まったカル
   フール
かな。これらのお店は、どちらかというと郊外に位置しているか
   な。

野田:伊勢丹もありませんでしたか?

丹羽:伊勢丹のあるサーヤム・スクエア、ラーチャム通り周辺は開発ラッシュで、
   話題の「サイアムパラゴン」もこのエリアにあるんだ。伊勢丹、ゼン、
   セントラル・ワールドプラザ
を繋いだ巨大モールは、これまで圧倒的な集
   客力を誇ってきたみたいだけど、年数の経過と共に陳腐化。対抗策として、
   全面リニューアル中なんだ。時代の流れを感じるよね。

野田:リニューアルは上手くいきそうですか?

丹羽:リニューアル計画の詳細がわからないのでなんともいえないね。ただ、
   日本でも同じだと思うけど、ハード先行でソフトが伴わないと難しいと
   思うよ。

野田:具体的には?

丹羽:例えば、今回のリニューアルでBTS(スカイトレイン)との連絡通路がで
   きる。外壁が塗り替えられる。でも、セントラルワールドプラザには、
   昔ながらのテナントが並び、空き床も目立つ。特に、多層階にはお客様
   がすくないんだ。おそらく、バンコクで一番良い場所に立地しているシ
   ョッピングセンターなのに。

野田:サイアムパラゴンをはじめ、新設のショッピングセンターとの違いは何
   なんでしょうか?

丹羽:明確なコンセプトと時流にあった店揃えだと思うよ。例えば、新設のシ
   ョッピングセンターの多くは、物販の比率に対して、飲食、サービス、
   レジャー、アミューズメントの比率が圧倒的に高いんだ。日本と同じで
   物販での差別化が難しくなっているのだと思うよ。バンコクもエンター
   テイメント、アミューズメントセンターの時代
になっているということ
   かな。ただ、このエンタメに関しては、日本より圧倒的にバンコクが進
   んでいるかもね。バンコクで圧倒的に流行っているところは果敢にチャ
   レンジしているしね。とにかく、お客様をワクワク・ドキドキさせよう。
   そんな意気込みを感じるよ。

野田:そろそろ、メインのサイアムパラゴンについて教えてくださいよ。

丹羽:もうずいぶん長く話してしまったので、今回はここまで!
   次回は本題の「サイアムパラゴン」について話そう。
   野田君次回もよろしく!!

野田:はい!よろしくお願いします。

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【タイ・バンコク情報−リンク】
写真を見たい方は以下のサイトをご覧下さい。

タイ・バンコク ショッピングセンターリスト “海外で暮らす”
http://www.joint-rent.co.jp/world/bangkok/shopping/index.html

サイアムパラゴン オープンレポート”Bangkok Navi”
http://www.bangkoknavi.com/shop/shop_r_article.php?id=8

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   緊急開催決定!!!
   『タイ・バンコク流通業視察ツアー』!!

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●新スポットが次々誕生するタイ・バンコクを船井総研コンサルタントが
 同行
しながら現地流通業を解説!しかも、現地にて流通業セミナー開催!!
 往復航空チケットに、最高級ホテル宿泊などなど

「船井総研」と「バンコク」すべてを詰め込んだ
視察ツアーパック!!

<見どころ>
1.巨大ショッピングセンター「サイアムパラゴン」視察
2.レジャー・アミューズメント複合施設開発
3.活気溢れる「ナイトマーケット」

<予定>
1.現地開発スタッフによる講演
2.最高級ホテル「マンダリン・オリエンタル・ホテル」宿泊

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■概要■
●日程:2006年4月14日(金) 〜 4月18日(火)[3泊5日]
 成田空港15:00発−タイ・バンコク滞在−成田空港8:00着

●費用:一般¥252,000(税込) 会員¥210,000(税込)

お問合せ:株式会社 船井総合研究所 丹羽(ニワ)・的場(マトバ)
TEL:03-6212-2930 FAX:03-6212-2945 E-mail:info-sc@funaisoken.co.jp
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詳しい資料をお送りいたします。ぜひご連絡下さい。
info-sc@funaisoken.co.jp
※件名に「バンコクツアー資料希望」とご明記下さい。

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「時代を創るメッセージストアを目指す〜モデル事例その1〜」

ショッピングセンター経営のヒント75:
時代を創るメッセージストアを目指す〜モデル事例その1〜

今回より、「時代を創るメッセージストアを目指す」をテーマに、内容を数回に
わけ、モデル事例を示しながらお伝えしようと思います。

まずは、「どうすればメッセージストアになれるのか?」ということですが、私
が考えるに、それには4つの要素が必要となってきます。

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1.お客様を感動、興奮させるメッセージがお店にある!

2.そして、メッセージを現場で浸透させる仕組みがある!

3.3年後のビジョン従業員に伝えている

4.原点回帰で儲けを出すしくみがある

******************************************************

そしてこの要素を持った企業を見ていると、どうやら5種類のモデルへと分かれ
ていることがわかります。それが以下の5つです。

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1)立地創造モデル

2)空間創造モデル

3)単品特化モデル

4)ニッチモデル

5)エンターテイメントモデル

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<< この中でも今回は 1)立地創造モデル、2)空間創造モデルについてご紹介し
たいと思います

1)立地創造モデル

●事例1:立地を創造するストーリーとは
〜創造は想像を超える!お客様の想像を超える繁盛店とは?〜

■「道中お食事処 山賊」 場所:山口県玖珂群玖珂町

【こんなお店!】
玖珂町は人口10,000人の少子高齢、過疎の町。この町に昭和43年から営業しているのが山賊だ。どんなお店かを説明するのは難しいが、簡単にいうと24時間営業のオープンエアの居酒屋だ。

そのお店は玖珂ICを出て右側に進路を取り、岩国・広島方面(2号線)を目指して進むと、山の中に突然その姿を現す。夜中でも太鼓が鳴り響き、のぼり旗が風に揺れ、提灯の明かりがまぶしく、その幻想的な雰囲気に誰しも暫し圧倒されるのは間違いない。

山の途中、いたるところにテーブルとイスが置かれ、冬はこのテーブルとイスが掘りごたつになる。そこで提供される料理は実に野趣豪快なものが多く、特にいろりで焼かれた山賊焼きと拳2つ分の大きさの山賊おにぎりがおすすめ。ここで働くおばちゃん達は実に話し好きで、料理を運ぶよりお客様と話している時間のほうが多い。

しかし、お客様も慣れたもので気にする様子もなく、おばちゃん達との会話を楽しんでいる。このおばちゃん達の笑顔は本当にすてきで、お店を愛しここで働くことにプライドをもっているのが感じられる。「商売は立地で決まる」これは原則だ。同じものを扱うなら、立地が良いにこしたことはない。しかし、与えられた立地の特性を最大限に活かし、立地を創造することができれば、このように働く人にとっても、お客様にとっても圧倒的に支持されるお店ができるのだ。

このようなお店は2つはできない、まさにオンリーワンのお店なのだ。


2)空間創造モデル

●事例2:共感を呼ぶコンセプトショップとは
〜独自のコンセプトで他店に差をつけるポイントは?〜

■「THE HANEZAWA GARDEN」 場所:東京都渋谷区広尾

【こんなお店!】
東京・広尾の閑静な住宅街に横たわる広大な敷地。一歩足を踏み入れると、そこは都会の喧噪と無縁の世界。大正ロマンの面影を今に残す異国情緒たっぷりの御屋敷、上質なアジアンリゾートを思わせる調度品の数々、3000坪に及ぶ広大な敷地でニュースタイルのハウススタイル・レストラン&ウェディングを提案しているのが「THE HANEZAWA GARDEN」である。

THE HANEZAWA GARDENホームページはこちら
http://www.thehanezawagarden.com/

■「ラスチカス」 場所:東京都渋谷区神宮前
(スペイン語で”女の子”。強くていたずら好きな女の子のイメージを彷佛とさせるその場所は人々が試し、生き、そして進化する場所。)

【こんなお店!】
オープンテラスからライブラリー・バー、エレガントなダイニングエリアから鯉が泳ぐテラスまで、ラスチカスは街のノイズと混乱から離れて一息いれるのに最高の場所。

世界中から集まった有能なスタッフ達が作り上げた多様性のある国際的な空気の中、友人とカフェラテを飲んだり食事をしたり。この場所で10年以上もの間、幅広いメニューと厳選されたワインで訪れる街の魅力的な人々を迎えている。

夏には外の空気に触れながらの食事、冬はライブラリーの暖炉の前で暖かい飲み物を。一年を通して、他には無い体験のできるラスチカスは東京に初めて訪れる人々にとっても見逃せない場所の一つとなっている。

ラスチカスホームページはこちら
http://www.vision.co.jp/lc/

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船井総合研究所 第六経営支援部
丹羽英之

今すぐ、経営相談をしたい方はこちらネット経営相談よりご連絡ください。
https://www.funaisoken.co.jp/netmanage/netmanage_8/
※担当コンサルタントを明記してください。

売れてるお店はここが違う!! 〜レストラン・コメスタ編〜

ショッピングセンター経営のヒント74:
売れてるお店はここが違う!! ?レストラン・コメスタ編?

今日はザッキーこと座喜味さんの話をしよう。

飲食・レストラン業界では有名な方で「小さな飲食店・レストランのサービス改造マニュアル(明日香出版社)」という本も出も出ている。ずっと以前から、座喜味さんがいるレストラン「コメスタ」に行ってみたいと思っていた。

昨年の9月ようやくその機会に恵まれた。この日は台風明けでお客様が少なく、予約がなくて入れたのはラッキーだった。はじめ、フロアには座喜味さんの姿がなく、とりあえず料理を堪能する。なぜか、お客様に年配のカップルやグループが多いのがこの店の特徴だ。

僕たちのテーブルを担当する◎◎さんに、食事が終わる頃、実は座喜味さんに会いにきたことを告げると、1分もしないうちに座喜味さんがご挨拶に現れたのだ。「もし宜しかった、あちらでご一緒にお茶でも如何ですか?」と僕たちをサロンスペースへと誘ってくれた。そこで、座喜味さんが話をしてくれた話は非常に多くの気づきを与えてくれるものだった。今日は、その中のいくつかを紹介したい。

店が暇なときに決まる「差」

最初に座喜味さんが教えてくれたのは、「お店が暇なときの対応でその後のお店が決まる」ということだ。普段忙しいお店は、なかなかお客様に十分な対応ができないし、お客様のことを知る時間がもてない。だからこそ、お店が暇なときは、お客様とお話をして、もっとお客様のことを知ることができるチャンスなのだという。『だから、今日僕はあなた方とこのような時間がもてることを非常に嬉しく思っている』と、おっしゃっていた。

プラスワンの「情報サービス」

次に教えていただいたのは、「お客様の本当に望んでいることをする」ということだ。ホテルマンでもあった座喜味さんが「コメスタ」の中で行っているサービスの一つがベルサービスだ。プロ野球やサッカーの試合があるときは、ベルを鳴らしたスタッフがその結果を、プラカードに書いてまわるという。

座喜味さん曰く、「ご家族でこられていても、お父さんは野球の結果が気になるものだし、カップルで来ていても、男性はサッカーの結果が気になるものだ。」地域密着を標榜しているコメスタでは、特に食事中に救急車や消防車が通ると店がざわつくという。だからこそ、いち早く関係所轄に連絡をとり、その場所や状況を把握して、それをお客様にお知らせするようにしている。そうすることで、お客様に安心してゆっくりとお食事をしてもらうことが目的だという。

スタッフマネージメントは「握手!」

座喜味さんが毎日していること。それはスタッフ全員とする握手のことだそうだ。スタッフが出社してくるとき、そしてスタッフが帰るときにスタッフ一人一人の目をみて握手をする。座喜味さん曰く、「彼らの目をみて毎日握手をしていれば、彼らの健康状態や精神状態の変化に気づき、適切な言葉をかけたり、無理をさせないで行動させることができる」と言う。

定休日はファン客創造のチャンス!!

そして、僕が一番凄いと感じたのは、「私は定休日でも料理長と2人でお店にでるんですよ。」という話だ。座喜味さんには顔と名前がわかり、そして過去お誕生日や結婚記念日を「コメスタ」でおこなったザッキーファンが非常に多くいらっしゃる。そんなコアなお客様に定休日を利用して、ザッキーが十分なおもてなしをする日をつくるのだという。

座喜味さんは一度お会いしたお客様の名前を忘れることがないと言う。また、お客様も自分のことを忘れることが少ないと言う。それは、ここで話をしている時にはわからなかった。でも、翌々日ポストに届いたハガキでそれがどういうことか理解できた。自分が接したお客様をもう一度思い出しながら、丁寧なお礼のハガキを書く。これをもらったお客様が座喜味さんのことを思い出す。座喜味さんとお客様との関係は、このサンキューレターで次ぎへと続くのだろう。

サンキューレター、誰もがその必要性と重要性を知っている。でも、これを本当に丁寧に、継続してやり続けているオーナー、店長、スタッフは実に少ない。お客様のことを親身に思って書くサンキューレター。これが地域密着、固定客化の第一歩ではないでしょうか?