━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.255 ━ 2010.09.09
船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:NSCの活性化は食品(SM、専門店)で決まる』
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皆様こんにちは。
船井総合研究所の丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
次回のSCオフ会はNSCの再生、活性化がメインテーマですが
今号は食品(SM・専門店)の重要性についてお伝えします。
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『NSCの活性化は食品(SM、専門店)で決まる』
SCの売上アップは、個々のテナントの活性化では難しく、SC全
館の客数アップを図ることが最も効果的と言えます。
ですから、最も全館客数に貢献している食品SMを強化すること
がポイントとなります。
特に、全館売上に占める食品SMの売上(客数)構成比が高い
NSCではその傾向が顕著と言えます。
また、RSCのような広域商圏を狙った大規模SCでも、食品SM
は足元商圏を固め、基礎集客に貢献しているのが実際です。
つまり、SCの活性化は規模の大小、新旧に関わらず、食品SM
で決まるのです。
実際に現場でSC活性化に入る場合、出店している食品SMの
タイプによって2つのお手伝いに分かれます。
ローカルSMが入っている場合は、商品MDと売場づくりが弱く
競合に負け、客数をとりきれていない場合が多いので、食品
SMそのものの活性化を優先させます。
(専門店の市場ゾーンも同様です。)
一方、ナショナルチェーンSMの場合は、商品MDと売場づくり
は本部の意向が強く、なかなか現場レベルでの変更が効きま
せん。ですから、販促協力のみお願いすることが多いのです。
いずれにしても、食品SMを核にして全館販促を組み立て直し、
基礎集客をアップしていく手法を優先させるのです。
もともと大型催事は全店参加で広域商圏を狙った販促ですが
この大型催事の販促内容を見直し、食品を柱に枚数を絞った
回数優先の販促に切り替えるのです。
つまり、確実に売上(客数)を見込める日を数多くつくることが
ポイントとなります。
例えば、週間では平日の100円均一や曜日市、休日の朝市
月間では1の市や1・2・3の市、20日・30日の感謝デー etc
また、特典、サービス、割引などを全館の販促予算の中から
補填することで競合店との差別化を図るのです。
入店している食品SMの単独販促に頼りすぎず、食品を全館
で応援することで、全館客数をアップさせるのです。
その結果として、個々テナントの売上アップに貢献するといった
流れをつくることが重要です。
ぜひ、NSC活性化のためにも食品(SM、専門店)を応援する
仕組み、仕掛けを持ちたいものです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
編集担当:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
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