【SC経営のヒント256】:『NSCは地域密着企業とともに』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.256 ━ 2010.09.16
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:NSCは地域密着企業とともに』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『NSCは地域密着企業とともに』
地域で3~5店舗程度の店舗展開をしていて好業績の企業が、
地方に行くとたくさんあります。
一般的に、SC業界や商業ニュースなどには載ることは少ない店舗ですが、
非常に完成度も高く、地元に愛され続け歴史のある店舗もたくさんあります。
先日立ち寄った東北地方のベーカリーストアは、郊外型の専門店で、
住宅街の中にありましたが、朝からひっきりなしにお客様が訪れていました。
商品のおいしさはもちろんのこと、こだわり、約束の提示まで
店内でしっかり訴求しています。
敷地内のいたるところに買ったパンを食べていくことができるイスが設置され
緑や水を多様した環境演出も、広い敷地だからこそできること。
郊外型のメリットも充分に活用されていました。
しかし、多くのお客様が通う理由はその演出以外のところにもあります。
イートインコーナーを設置することで昼食時のイートイン利用率は20~30%
程度ありました。もちろん利用者のコーヒーは無料です。
何よりも、地元の方が商品やサービスを買いに頻繁に通っている姿が印象的なのです。
「いつもの食パンをいつもの枚数に切って」
「今日はテラスで食べていこう」
「あ、また新しいの出てるじゃん」
こんな声を至るところで聞くことができます。
自分の目の届く範囲で店舗を出し地元のお客様に喜ばれたい。
そう思うオーナーはたくさんいらっしゃいます。
リージョナルチェーンとまでいかず、1店舗1店舗カスタマイズ。
これからのSCにはこのような店舗が今以上に必要とされる時代になるかもしれません。
特にNSCにはこれらの地域密着型企業や店舗がより必要とされるはずです。
これらの飲食店が、例えば料理教室をやり、
物販店が趣味に合わせた○○の使い方イベントをやり、
工房を設置して体験教室をやり、地域とのコミュニティを作っていく時代です。
今まで拡大路線であったSC業界も同質化から地域化へ舵を切っているところが
少なくありません。
この流れは今後も続いていきそうですので期待していきたいと思います。
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発行人:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
編集担当:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
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