新たな集客の柱は“ペット同伴” 愛犬OKな施設に人が集中するのはなぜ?

皆さん、こんにちは。

いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は商業施設におけるペットの同伴、いわゆるペットケーションについて考えたいと思います。

 

その前にまずはそもそもなぜファミリー層がSCに来るのか?という点を考えたいと思います。

理由は主に3つで、①近いから ②子供を無料で遊ばせられるから ③1か所ですべてが揃うから、ということになります。

つまり多くの家族連れにとって、ショッピングセンターは時間をつぶせる場所であることがまず先にあり、遊びの最後に物を買って帰るというのが今の状況になります。

子供の行きたいところに親がつれてくる形なので、子供が好きなイベントやサービスを企画・発信することが全体集客につながるといえます。

とはいえ、財布を出して買い物をするのは大人自身です。子供がぐずって片時も目を離せない、というような状況では買い物をする余裕はありません。

つまり、重要なのは親と子をある程度きり離せるかどうかということになります。例えば、預かりサービスワークショップ、お絵描きブースやムービースペースなど、子供にいかに機嫌よく過ごしてもらい、親に買い物しやすい環境を整えるかが重要といえます。

 

そんな中、いまは子供以上にペットが行ける施設かどうかが重要となっています。ペットがいる家庭は、ペットが行ける施設や宿であることありきで、行く場所を選定ためです。そういった意味では、子供連れ層の考え方とリンクする部分が多数あります。

ペットツーリズムやペットケア用品・サービスの市場規模、保険など、ペットに関連する市場規模は伸び続けていますし、以前は子連れが多かったお台場も、ペット連れが多く目につくようになりました。

例えばモデル施設として、千葉にあるペット同伴可能な施設では、日帰りのドッグランやホテル、温浴施設、飲食スペースなどがペット同伴用に整備されており、特に土日などは大きな賑わいを見せています。

 

環境や商圏など外部要因にもよりますが、こういった施設の強みのひとつはインスタコミュニティです。SNSで犬種ごとコミュニティがあり、そのオフ会の場として利用されるのです。こういったこれまでにない形の集客が実現すると、次、その次…という風に連鎖的な集客の好循環を作り出すことができます。

「まだペット同伴を検討中である、実現が難しい」という施設でも、例えば全フロアでなく、1階のみや外につながる施設だけペット同伴可にしたり、新たにドッグランをつくyったりなど、取り入れる方法は多くありますので、ぜひ成功施設をモデルに再度検討していただきたいと思います。

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