━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.293 ━ 2011.09.01
船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:集合論的マーケティングアプローチ』
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『集合論的マーケティングアプローチ』
ホームユースが主となっていた時代のマーケティングの方法論は、
予算帯別MDというのが基本になっていました。
価格が安いもの、中間程度のもの、高いものと分けると、
売れ筋価格を中心に上下に品揃えすることで、
お客様の予算や用途にあわせた品揃えの幅を持つことで
より魅力的な品揃えにしてゆこうという考え方です。
これは相変わらずマーケティングの王道であり
基本の方法論であることに変わりはないと思えます。
これは確率論的マーケティングアプローチともいえます。
しかし、ホームユースは購買経験が進むにつれパーソナルユースに
なり、パーソナルユースの低年齢化が進んでいます。
たとえば歯磨き、シャンプーリンス、はてはテレビやオーディオも
一家にひとつではなく、各人それぞれの好みや生活スタイルに
合わせて多種多様な選択がなされ、家族で同じものを
共用するというのはどんどん少なくなっています。
このような各人の趣味志向に対応するマーケティングの方法論は
集合論的なマーケティングアプローチであるといえるでしょう。
この手法によるマーケティングを展開している代表業態は
セレクトショップであるといえます。
確率論的な発想ですと、「量数幅」アイテム数多・・価格幅広・・
在庫量多 という方向になりやすいのですが、
集合論的アプローチでは必ずしもそうはならず、
アイテム数・価格幅・在庫量は結果として「価値観・世界観」が
合う商品を集めた結果一定の水準になるということになります。
お客様の声を聴くフォーカスクラブを毎週実施している
スチュレオナードというNYの繁盛食品スーパーも、
通常日本のスーパーでしたら1万SKU以上ある品揃えが
1000SKU未満程度しかなかったことに驚かされました。
お客様の声を聴きつつも、自らの得意に
絞り込んだマーケティングで繁盛店となっています。
パーソナルユース化の流れはどんどん進行していますので、
確率論的なアプローチだけでなく集合論的なアプローチも
理解する必要があります。
現に、目下好調な大阪駅ビルのルクアなどを拝見しますと、
もはや紳士婦人子供雑貨のフロアなどという発想はなく、
各フロアごとにテーマ発想でMDが構築されており、
これなどはすでにライフスタイル的な発想で
グルーピング(集合論)を組み立てた結果の展開といえます。
集合論的アプローチの例について、
これから何度かに分けて申し上げたいと思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 匡(やまもと ただし)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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