【SC経営のヒント339】:『ビジネスチャンス』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.339 ━ 2013.04.18
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:ビジネスチャンス』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『ビジネスチャンス』
経済成長期ではなくても、ビジネスチャンスはあります。
最近知った、たくましい事例を紹介しますと
(1) 郊外型の物販大型店が撤退したあとの300坪の店舗を借り受け
て改装し、2/3は飲食店舗に、1/3は工場兼倉庫にして、飲食で月
商2000万円、工場生産の商品を通販で月商800万円販売。
飲食店は、その大きさを強みとした、グループ客や三世代対応の
できる店づくりが魅力。
通販は楽天市場中心に、この2年で月商800万円まで育成。
(2) 地方中核都市の中心街で、テナントが抜けてしまって土地建物
オーナーが経営破たん。競売で物件が売りに出るが、誰も入札に参
加せず。底値になったときに数億円で買い上げて、そこに自力でテ
ナント(大型店舗とオフィス)を誘致し、年間の賃料が数千万円に。
(3) 地方都市観光立地で、破綻した物産店を競売で安価に入手。
建物の一部を活用して物販&飲食でリニューアルし、新しい客層を
獲得できて大成功。
このなかには、私たちが関与したものもあります。
これらの事例に見られるように、過大投資で一度潰れた物件や、
大型店の撤退案件などは、これまで居抜き出店を得意とするような
ナショナルチェーンの専売特許でしたが、これからも発生するであ
ろうこういう案件を安く仕入れて、リノベーションして「その土地、
その物件、その会社の強み」を発揮できるビジネスを展開できれば、
うまく繁盛店に仕立て直すことが可能となります。
過大投資を返済できなくて苦しんでいるときは「難しい案件」なの
ですが、一度破綻して第三者に買われたら「やりやすい案件」にな
るという、ものは同じなのに関係者にとっては見る目がまったく違
う案件になってしまいます。
私どものような、ビジネスを考える者としては、白地に絵をかけな
い現在、このようなビジネスチャンスをうまく活かして、積極的に
取り組むほうが面白いと感じますね。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 匡(やまもとただし)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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