【SC経営のヒント338】:『本当のお客様が見えていますか?』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.338 ━ 2013.04.04
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:本当のお客様が見えていますか?』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『本当のお客様が見えていますか?』
商業施設には多くのナチョナルチェーンが出店しています。
基本的にナショナルチェーンの商品構成、売価、チラシのタイミン
グなどは変わらないのが普通です。
しかし、各売場ではホワイトデーがバレンタインデーやクリスマス
よりも売れるといったことがおこります。
これは、そのチェーン店がどの商業施設に入っているかによって変
わります。
例えば、駅ビルや駅ナカの施設では駅乗降客が入館客数のベースに
なり、通常の施設に比べて男性利用が多く、短時間で買い物を済ま
せたいというニーズが存在します。
そのため、バレンタインよりホワイトデーのほうが売上が良いとい
うことになるのです。
また、郊外のSCでも同じチェーン店でも売れる商品が違います。
例えば、イオンモールとイオンタウンは共にキッズファミリーがメ
イン顧客となりますが、イオンモールでは、小学生までの売上構成
比が高く、イオンタウンでは中高生の売上構成比が高くなります。
一見、当たり前のようなのですが、苦戦しているチェーン店の多く
は、現場店長が入店している商業施設のお客様が見えていないこと
が多いのです。
実は真面目な店長ほど、本部が主導する商品構成や売場づくりを優
先してしまい、結果として売れないということが多くあります。
つまり、会社を見てしまっていて、お客様を見ずに結果が出せない
ということが起こるのです。
入館客数を増やすことが、デベロッパーの仕事であり、入館してい
るお客様の入店率。買上率を上げるのがテナント店長の仕事です。
お店は店長で99.9%決まります。ですから、店長が商業施設に入館
しているお客様をしっかりと見て、目の前のお客様を自店のお客様
にするために、あと一歩踏み出してもらいたいものです。
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発行人:丹羽 英之(にわひでゆき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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