【SC経営のヒント344】:『東北の宿泊施設』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.344 ━ 2013.06.27
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『Main Contents:東北の宿泊施設』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『東北の宿泊施設』
今月の中旬に、宮城県に出向きました。
ご存知の方も多いと思いますが、東北地方では復興需要に伴う宿泊
施設不足が指摘されており、多くのホテル計画や、他地域にはない
タイプの宿泊施設が生まれています。
あくまで特殊な条件下で発生した業態ですので、そのまま他地域で
も展開できるかというと、難しい部分もありますが、参考になる部
分は沢山あるように感じました。
そのなかから1つをご紹介します。
・ビッグイン名取
総客室数408室のキャビンホテルです。
キャビンホテルとは、個室スペースのなかに、
机とカプセルが設置されたタイプで、個室の広さはだいたい5平米
くらいです。
個室といっても完全個室ではなく、ドアや壁は天井まで届かず、
あくまで「仕切り」です。
インターネットカフェの個室ブースのなかにカプセルがあると想像
してもらえればと思います。
さてこの施設ですが、元ボウリング場だった施設を改装して、昨年
の9月頃にオープンしました。
現在は工事関係業者専用として運営され、一般の受け入れはしてい
ませんが、特別に宿泊させていただきました。
とても興味深かったのは、スタッフも含めて宿泊者同士が、とても
仲が良いということです。
このホテルではもれなく、2食付きということで、食堂でご飯を食
べるのですが、宿泊者同士で和気藹々を食事をするのは勿論のこ
と、食後にはスタッフまで含めて、TVの企画で有名な「男気ジャ
ンケン」をして、毎夜、大変盛り上がっているのです。
宿泊客の大半が長期滞在であるとか、似たような目的で働いている
などの沢山の要因はありますが、こんなにも沢山の人が、コミュニ
ケーションをとっている施設は初めて見ました。
近隣に通常のホテルもあるなかで、明らかに設備としては劣ってい
るのですが、それでも他施設より流行っているようでした。
ホテル業は装置産業ですので、利用満足度はどうしても設備環境に
影響を受けてしまうのですが、全く別次元で満足度を提供している
施設であると感じました。
利用満足度の新たなカタチの一例として考えてみてはいかがでしょ
うか。
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発行人:山本 真輝(やまもと まさき)
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