【SC経営のヒント365】:『北陸の宿泊施設(2)』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.365 ━ 2014.01.09
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:北陸の宿泊施設(2)』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『北陸の宿泊施設(2)』
2015年春に北陸新幹線が延伸し、長野~金沢間の開業します。
沿線地域では、東京からの交通利便性改善により
観光客増等の経済活性化が期待されており、
新規開業施設は少なめですが、
宿泊施設としてもリニューアルなどによる
受入体制の改善に取り組んでいるようです。
そんな北陸地域より1つのホテルをご紹介します。
今回は富山県です。
・コンセプトホテル和休
2010年5月開業の宿泊主体型ホテルです。
既存ホテルのリニューアルとしてオープンしたホテルで、
建物・設備自体は決して新しくはありませんが、
とても特徴的なホテルです。
客室数は60室と比較的小規模な部類です。
一番の特徴は、「和」のホテルということです。
宿泊者はエントランスにて靴を脱いでから、
フロントでチェックインをし、
畳敷きの客室では、椅子ではなく、
クッション(座布団)に座ってテレビを見ます。
元々は普通の古いホテルだったこともあり、
客室自体は今どきのホテルより、
ちょっと狭いくらいの広さなのですが、
座ると、当然目線が下がりますので、
天井をとても高く感じることができ、
結果として、実測よりは広い印象を与える効果がありました。
普通のホテルとして、ダブルベッドとライティングデスク、
椅子を配置していたら、おそらく狭く感じたはずです。
実はもう1点、特筆すべきが「朝食」です。本ホテルでは、
和食バイキングを無料で提供しています。
決してメニュー数もそれほど多くなく、席数も些少ですが、
それでも宿泊予約サイトでは県内6位の評価です。
フロント横の狭いスペースのなかに、さらに囲炉裏風のテーブルを
置くなど、席数を犠牲にしてでも
空間・演出を重要視しており、“食事処”(食事会場ではなく)
としてのトータルでの雰囲気が好評のようです。
ちなみに席数の少なさに対しては、
チェックインの際に朝食時間を伺うことで、
ピークタイムをELV内に掲示し、
利用時間帯の分散を促すことで解消しています。
もちろん小規模だから出来る側面もありますが、
コンセプトをしっかり通すことで、
ファンを作っていく好事例として紹介させていただきました。
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発行人:山本 真輝(やまもと まさき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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