SC経営のヒント138:時代を掴むヒント2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.138━2008.2.16━
 船井総研コンサルタント丹羽英之発行
 秘策伝授!!
 ★ショッピングセンター経営のヒント★
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┃【main contents】「時代を掴むヒント2」
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こんにちは。
船井総研、丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
今回は、前回に続き時代を掴むヒントの
第2弾をお伝えします。
株式会社船井総合研究所
ショッピングセンターチーム
丹羽 英之
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■時流を掴むヒント2「原点回帰」
先日スーパーサンヨネ豊川店に行ってきました。
船井総研が数十年前に出版していた日本の繁盛店100選にも
掲載されていた伝説のスーパーです。
6日(水)の14時にお伺いしたのですが、200台の駐車場はほぼ満車状態で、
店内も活気に溢れていました。
ただ、看板、外装に手をつけていないので、
初めて訪れる人はスーパーが閉店していると勘違いされるかもしれません。(笑)
サンヨネは、創業以来、一度もチラシをうったことがない、
結果的にEDLP(エブリデーロープライス)のスーパーです。
特に生鮮3品が圧倒的に強く、元々、乾物屋なので、
削り節、のり、昆布、出汁煮干などにも特徴があります。
売場面積は400坪で売上高は数十億円(平均的な食品スーパーの数倍の売上です)。
これをレジ11台で対応しているのには驚きました。
(一般的にレジ1台では2億円が平均です。)
対面販売が基本でスタッフが通常のスーパーの2倍近くいるのではと感じられました。
社長様にお話をお伺いしたところ、「商売の原点は良いものを安く」
「そして商品で差別化すること」を大切にしていました。
そのために、「正社員比率を高めている」とのことでした。
レジスタッフも全員が正社員だからこそ、クレームもなく、
通常の2倍のスピードでレジ処理ができます。
また、サンヨネでは独自開発のこだわりPB商品を積極的に展開していますが、
これも正社員が対面販売することで、
お客様に本当に納得して買っていただいているとのことです。
その後、昨年末にオープンしたSCに訪問しました。
SC内の400坪のスーパーコーナーに売場スタッフの姿はなく、
商品案内は全てがPOP対応されていました。
通常レジが20台ほどあり、空いているにも関わらず、
セルフレジにお客様が2人だけです。この2台のセルフレジにはスタッフが1人つき、
お客様に利用の仕方を説明していました。
一見効率的に見えることが実は非常に非効率であることは往々にしてあります。
商売の原点は「本当にお客様にとって何が必要か」というお客様視点であり、
オペレーションサイドにはないと改めて感じた1日でした。
複雑化した今の時代にあって「良いものを安く・美味しく」というシンプルさが
新業態のヒントになるのではないでしょうか?
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ご参考までに↓↓
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