【SC経営のヒント273】:『販促コストが見えていますか?』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.273 ━ 2011.01.27
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:販促コストが見えていますか?』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『販促コストが見えていますか?』
店舗への来店促進、来店客への買上促進のために、
販促費を使っていますが、その販促費をどの程度細かく捉えているでしょうか?
実際に出た販促費に関しては、把握していますが、
その効果のほどを検証するとなるととたんに把握できていない店舗が
増えるのが現状です。
ここでは、理由として大きく2つ出てきます。
1つが、チラシなどで集客した場合、効果測定できないというもの。
もう1つは、凡そ把握しているものの、検証までできないというもの。
そもそも検証しきれない販促に価値があるのでしょうか?
最近では販促費を削減するSC、店舗が多いのですが、
その検証をする前に昨年対比で売上が下がっているから販促費を削ろうという
議論になってしまうとことも多く、非常にもったいないと感じます。
かけた販促コストに対して来店客数をカウントできることが望ましいのですが
来店客は購入客ではないため、カウントが難しいのが現状です。
実際には、かけたコストに対して買上がどの程度あるのかを把握することが
現実的です。
その1人あたり買上客数に対して、いったい年間・月間でどの程度
販促費をかけているのか?
その1人あたり購入客コストに対して、かけられる限界コストはどのいくらなのか
を把握していれば、無理のある販促(=回収できない販促)、
無理のない販促(=回収できる販促)がわかります。
そうすれば、かけるべきであった販促のコストを削減してチャンスロスする
ことも少なくなりますし、かけるべきでなかった販促コストを削減することも
可能なのです。
販促費は販促費、来店客数は来店客数、買上率は買上率、とどうも
独立して考えている店舗が多いように感じます。
1人あたり集客コスト、1人あたり買上コストを知り、
自館・自店がかけられる販促コスト、売上計画から見てかけたい販促コストの
算出をして見直してみてはいかがでしょうか?
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
編集担当:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
TEL : 03-6212-2930(直通)
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【SC経営のヒント270】:『安心感も売る時代に』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.270 ━ 2011.01.06
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:安心感も売る時代に』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『安心感も売る時代に』
初売りはいかがでしたでしょうか?
今週末までロングランするところも多いと思いますが、
今年の福袋をはじめとして、初売りの状況を見ていると
個店ごとの差が大きく出ている状況が顕著です。
そして例年恒例のイベント・行事は比較的好調に伸び、
新規で規模もそこそこに取り組んだイベントは伸び悩んでいると
いった状況でしょうか。
今年最も気になった点は、「安心感」です。
ここの福袋は例年中身が良い、ここの商品券は毎年使い勝手が良い、
ここの接客はセールだからといっておざなりにならない・・といった
「安心感」にお客様の購買決定の視点があったように思います。
決してお得感だけで動いてはいないのです。
一番店であればあるほど、それは顕著だったのではないでしょうか。
福袋は、出た瞬間にWEB上に中身がアップされてしまう時代ですから
手抜きすればするほど、2日目以降の売れ方に、来年の売れ方に影響します。
そこで、今まで店舗で商売をされてきた信頼が本当に活きてくる
時代になったと思います。
ネットでは、ある程度繋ぎとめておいたお客様も、
送料無料というだけで他店になびき、1円でも安いと今回は他店で、
と仕入れ商品であればあるほどなりがちですが、
店舗では、いつもそこにある安心感が購買に与える影響が大きいのです。
自分流にその場でカスタマイズした意見を聞くことができるのも
当然対面で接客をおこなう店舗ならでは、です。
セールといえども、しっかりしたものを買いたい、
余計な出費を抑えたいというお客様の心理は一段と顕著になりました。
少し負けている店舗は、今からでもすぐに見直し、挽回できます。
今年店舗では「安心感の訴求」と「即時対応」を意識して
みてはいかがでしょうか。
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【SC経営のヒント267】:『店のトリガーを探そう』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.267 ━ 2010.12.16
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:店のトリガーを探そう』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『店のトリガーを探そう』
営業を継続していくと、突然売れ始めるきっかけがあります。
それは販促が当たった場合や人気商品が入荷した場合など様々ですが、
根本的に、自店の強みがお客様のニーズに合った瞬間に、
数字が上がり始めます。
自店の強みがお客様のニーズに合うとは、
扱い商品やサービスがお客様の意識するキーワードに合うかどうか、
またそれがしっかりとお客様が意識するポイントや悩み、
欲求に刺さるように訴求できているかどうか、ということです。
例えば、自店が健康に関する商材・サービスを扱っているときに
自店の強みがその健康キーワードの中でも”どのような”健康なのか。
「長寿」なのか「健康維持」なのか、「健康促進」なのか、
健康になりたい欲求の原因は「冷え性」「睡眠不足」「腰痛」なのか
と、切り口やテーマを変えると様々に出てきます。
その中から、自店の扱い商品の強みと合致する部分を抽出して
訴求することになります。
成長期には、○○という商品やカテゴリーの扱いだけで伸びることが
できましたが、成熟期に入り、○○という商品の中で○○に合う商品で
○○が強い、というところまでいかないとモノが売れなくなってきています。
逆にそこをしっかりと掴めた店舗は、急激な右肩上がりで売上を
作り出すことができています。
この背景にある流れとして、お客様が自分の望む商品が明確になってきたこと
余計なものを買わなくなってきたこと、お客様が勉強していることがあります。
もはや中途半端な情報提供と中途半端な売り方では、売れない時代です。
いかに店全体の売上を上げるトリガーを見つけるかが鍵です。
ではそのトリガーをどのように見つけるのか?
王道としては、最も売上・利益貢献している(=支持率のある)商品を
軸に、関連商品を含めて、自店の強みを抽出することです。
成功している店舗の一例を上げます。
あるケーキショップでの利益貢献度の高い商品は誕生日ケーキでした。
固定客もついています。そこで、近隣固定のお客様には「持っていきますよ」
というサービスをしていました。それが意外に喜ばれるサービスでしたが
今までは、顧客の要望ありきで小さく展開していました。
しかし、それが支持されているならと「誕生日ケーキ」「宅配」をトリガーに
近隣の方に支持される店舗らしく、市内にチラシ配布をして訴求しました。
今、宅配をするケーキ店はまだ少なく、誕生日というハレの日商品なので、
宅配は非常に喜ばれています。
もちろん誕生日ケーキ以外にも同梱可能なものは全て一緒に届けますので
客単価向上にも貢献します。生産計画が立て易いのも魅力です。
あとは宅配の人的コスト(外注の場合には配送費)が合うかどうかです。
売上を伸ばすキーワードは近いところに潜んでいます。
店舗でお客様によく言われること、実は昔からやっているサービス、
最近売れ出した商品、世の中的に流行っているカテゴリで自店扱い商品、
そのようなところを見直してみるとすぐに見つかるかもしれません。
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【SC経営のヒント264】:『季節商材を売る』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.264 ━ 2010.11.25
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:季節商材を売る』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『季節商材を売る』
ある特定の時期に、1年の中でも大きな売上を取る商品・サービスを
扱う店舗は、その時期に向けて、様々な事前準備をしているわけですが、
比較的効果の高い施策が、事前客の取り込みです。
そのためには1年かけ繁忙期に向けて、
お客様に様々な情報を店側から提供していくことです。
店側にとって季節指数が高いということは、お客様にとっても購買
指数が低いことが多く、購買決定の要因はそんなに数がないことが
多いのです。
そこで、その購買をより決定づけるキーワードに対して、
積極的に情報を提供していきます。
情報提供にとって、効果的なのは、サンプル提供やカタログの提供です。
サンプルやカタログは単純に興味のない方に渡しても意味がありません。
サンプル請求やカタログ請求をお客様自身にしていただいてから、
渡すことによって効果が飛躍的に高まります。
特に自社の商品・サービスに自信があればあるほど、情報提供する
ことによって他社との差別化をはかることができ、お客様にも納得
して買っていただけます。
特に高額品の場合は購買指数も低く、価値/価格を感じられない時
には、リピート・関連購買が望めなくなってしまいますので、この
情報提供はより重要です。
そしていざ買う時期になって、クーポンやサービス価格などが効い
てくるのです。
何も知らない方に単純値引きするほどもったいないことはありません。
その商品を知っていただいていて、購買時期が訪れたときに、
クーポンなどで最後の背中を押してあげるのです。
今期売り逃した場合でも、名簿を獲得しておけば、
来年の売上が名簿数×自社の情報提供者購買率で読み込みがしやす
くなります。
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【SC経営のヒント262】:『チームワークで買い回り店数をアップしよう』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.262 ━ 2010.11.04
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:チームワークで買い回り店数をアップしよう』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆ 
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『チームワークで買い回り店数をアップしよう』
今、業績の良いSCはテナント間の買い回り店数の多いSCです。
どんなにテナント数が多いSCでも、買い回り店数が少なくては売
上が大きく伸びません。一方、テナント数が少なくても買い回り店
数が多ければ業績が良いのです。
これは、入店しているテナントも同様で、1人のお客様の買上点数
を上げているお店の業績が良いのです。
また、繁盛しているSCのポイントカード分析をすると、そこで働く
従業員、パート、アルバイトの利用率が高く、年間買上金額が高い
ことがわかります。一方、繁盛していないSCはその逆で、カード
そのものを持たず、利用もしていないことがわかります。
つまり、業績の良いSCは従業員の自店利用率が高く、お客様の
買い回り店数が多いSCということです。
これらの業績の良いSCでは、店長会やフロア会議がデベロッパ
ーからの情報伝達だけで終わらないのが特徴です。
例えば、テナント主導でお互いの理解を深めるグループワークを
し、その中で四半期毎の販促計画を発表し、一緒にできるイベント
を模索したりしています。また、お互いの商品や販売スタッフの
理解を深める(強みを共有)するための1分間アピールタイムをしたり、
スタッフ向けの新聞を発行したりしています。
話は変わりますが、ワールドカップで日本がベスト16までいけた
のは、チームワーク(組織力)であると多くのメディアが伝えていま
した。
当然のことながら、個々の身体能力や技術が高い選手を集める
だけでは試合には勝てません。そこに集まった選手同士がお互い
の強み・弱みを知り、チーム(組織)として目標を達成させるために
ベストな動きを個々人ができるかが重要です。
SCも同様で、ナショナルチェーンの一番店を集めれば業績が上がる
時代は終わりました。いかに館として、フロアとして、そこに集まった
ショップ、テナントのパフォーマンスを最大化できるかが今後のSC
運営に求められているのです。
まずは、チームワークで買い回り店数をアップすることを目標に、
テナント間のコミュニーケーションを円滑にさせる仕組み、仕掛け
を持ち、フロア販促でそれを応援していきたいものです。
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発行人:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
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【SC経営のヒント256】:『NSCは地域密着企業とともに』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.256 ━ 2010.09.16
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:NSCは地域密着企業とともに』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『NSCは地域密着企業とともに』
地域で3~5店舗程度の店舗展開をしていて好業績の企業が、
地方に行くとたくさんあります。
一般的に、SC業界や商業ニュースなどには載ることは少ない店舗ですが、
非常に完成度も高く、地元に愛され続け歴史のある店舗もたくさんあります。
先日立ち寄った東北地方のベーカリーストアは、郊外型の専門店で、
住宅街の中にありましたが、朝からひっきりなしにお客様が訪れていました。
商品のおいしさはもちろんのこと、こだわり、約束の提示まで
店内でしっかり訴求しています。
敷地内のいたるところに買ったパンを食べていくことができるイスが設置され
緑や水を多様した環境演出も、広い敷地だからこそできること。
郊外型のメリットも充分に活用されていました。
しかし、多くのお客様が通う理由はその演出以外のところにもあります。
イートインコーナーを設置することで昼食時のイートイン利用率は20~30%
程度ありました。もちろん利用者のコーヒーは無料です。
何よりも、地元の方が商品やサービスを買いに頻繁に通っている姿が印象的なのです。
「いつもの食パンをいつもの枚数に切って」
「今日はテラスで食べていこう」
「あ、また新しいの出てるじゃん」
こんな声を至るところで聞くことができます。
自分の目の届く範囲で店舗を出し地元のお客様に喜ばれたい。
そう思うオーナーはたくさんいらっしゃいます。
リージョナルチェーンとまでいかず、1店舗1店舗カスタマイズ。
これからのSCにはこのような店舗が今以上に必要とされる時代になるかもしれません。
特にNSCにはこれらの地域密着型企業や店舗がより必要とされるはずです。
これらの飲食店が、例えば料理教室をやり、
物販店が趣味に合わせた○○の使い方イベントをやり、
工房を設置して体験教室をやり、地域とのコミュニティを作っていく時代です。
今まで拡大路線であったSC業界も同質化から地域化へ舵を切っているところが
少なくありません。
この流れは今後も続いていきそうですので期待していきたいと思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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【SC経営のヒント253】:『期限をつける』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.253 ━ 2010.08.26
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『期限をつける』
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こんにちは。
船井総研、野田陽一郎でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
株式会社船井総合研究所
野田 陽一郎
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆ 
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『期限をつける』
セールの前倒し、常態化が進んでいます。
不定期のポイント倍づけやセールも頻繁におこなわれています。
そのような販売状況の中で、お客様は買う時期を決められずにいます。
いつ買えばお得なのか、いつ買えば良い時期なのか。
わからないなら、取りあえずやめよう。
もう少し待とう・・・という状況になりはじめています。
そこで今、販売者として、
しっかりと情報を伝えていくことが求められています。
その情報の1つが、「期限」とそれに関連した情報です。
ここで言う期限とは、セール期間○○日までということではありません。
煽るのではなく、提供する情報。
例えば、季節商品の販売には、温度や天気の情報を伝えてあげることです。
・昨年○○地区で真夏日が始まったのは○日。
 この商品で今から猛暑に備えましょう。
・朝晩の冷えは○○日頃から。
 この商品には朝晩の冷え込みに対応できるあったか○○素材を使用し・・。
もちろん、数や価格での提案も可能です。
・今年は原材料の○○が値上がりしております。価格が低い今のうちに・・・
・昨年、販売と同時に○○個が完売した商品です。
 お客様にはご迷惑おかけしました。
 現在今季分の予約受付中です。
 ご予約いただいた方には発売日にお渡しできます!
価格が安いから買ってください、ということではなくて、
あくまでもお客様自ら持っているニーズを掘り起こす提案をしてあげることで、
納得してお買上いただくフィールドを販売側がつくっていくことが重要です。
どんなに値下げをしても、ニーズのないものは売れない。
無理に価格で買っていただいても、満足度は高くない。
ニーズを掘り起こすでもなく価格訴求で買ってもらうほど
悲惨なものはありません。
お互いが不幸です。
販売者としての提案を持って、お客様のニーズを掘り起こしていくための
期限をつけた販売を是非実施してみてください。
全商品を転換していくことは現実的に負荷がかかりますので、
まずはやりやすい部門から実施してみてください。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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【SC経営のヒント251】: 『あきらめない』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.251 ━ 2010.08.12
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『あきらめない』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『あきらめない』
好調SC、不振SC、さまざまなSCを訪問していて感じることがあります。
不振なSCでは、マネージャーの皆さんの発言に「どうせ・・・・」という
あきらめ感を感じることが多いのです。
どのような商業施設も、手を加えずに放置していたら数年でダメになって
しまいます。
私が若い頃にお手伝いした案件は、開業後5年で破綻した商業ビルを再生する
という仕事でしたが、そのビルは開業時以降、何一つ販促をやってこなかった
そうで、自分が関わったときには入居率が3割程度まで下がっていました。
開発・リニューアルという視点からどのような店にするかを常に考えるのが
商売と思っていた私も、この事実にはショックをうけました。それと同時に
「商業施設は衰退しないように常に手を加え続けなければならない」
という基本と、
「商業施設は、一度衰退してしまったら、商売か商売人か
立地を大きく変える以外に再生方法は無い」
という原則を知りました。
絶対的な売上の大小は立地や競合で決まりますが、
それでも微増するか微減するか、あるいは激減するかは、
やり方次第であるといえます。
SC全体が不振・・・その悪い気に感染してしまって、中にいる運営者まで
弱気になってしまって、消極的になってしまっているとしたら、
日本全国に数多くある、苦しい環境でも頑張っているSCを見に行って
気持ちを新たにすることが大事ではないでしょうか。
私どもも様々なSCとお付き合いしておりますが、
どれ一つとして楽な環境で商売が出来ているところなどありません。
厳しい環境下で、しかし知恵と工夫で頑張っているというのは
どこにも共通する実態です。
まずは気持ちをしっかりと持つこと。
なにごとも自分の気持ちを出発点に変えてゆこうという意思が大切と思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:山本 匡(やまもと ただし)
編集担当:山本 匡(やまも とただし)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
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【SC経営のヒント250】:『ひたすら愚直な鮮度維持のための検証、施策実施』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.250 ━ 2010.08.05
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『ひたすら愚直な鮮度維持のための検証、施策実施』
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こんにちは。
船井総研、野田陽一郎でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
株式会社船井総合研究所
野田 陽一郎
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『ひたすら愚直な鮮度維持のための検証、施策実施』
同じ商品を同じ価格で品揃えている店舗があったときに、
より売れている店舗は鮮度のよい商品(回転率の高い商品)を置いてる店舗です。
以前そのような両店舗を拝見し、数字の比較をおこない
鮮度は価格を越えるものだと、鮮度の重要性を再認識しました。
物販店において、その鮮度を高めていくためには、
まず自店認識をしっかりと行い、自店の商品の売れ筋動向を
しっかり把握することです。
そのためにまず以下のような商品を定量的に把握していくことだと思います。
・売上伸び率が高い商品
・売上構成比が高い商品
・シェアが高い商品
・在庫効率が良い、在庫回転率が高い商品
・売場効率が良い、坪効率が高い商品
それらが自店の最も指示されている商品群なので、それを徹底的に伸ばして
いくことで強みに磨きがかかり、鮮度だけでなく店舗への指示率(=売上)も
伸ばしていくことができます。
もちろん、売場での見直しとして、売上構成比=在庫構成比=売場面積構成比
の基本に沿って手直しを検討・実施する必要があります。
売上構成比>在庫構成比…チャンスロス ⇒在庫投入・フェイス拡大
売上構成比<在庫構成比…在庫過多 ⇒売価変更検討
売上構成比>売面構成比…坪効率が良い ⇒売面・フェイス拡大検討
売上構成比<売面構成比…坪効率が悪い ⇒圧縮
これを愚直に繰り返して実施している店舗の成績が非常に良いと言えます。
そしてやりきるためには仕組み化して実施している店が、常に安定していると
いつもSCの販促・店長会等を見ていて思います。
セール期や繁忙期、もっと言うとモチベーションが下がりがちな
端境期などにも、ブレずにいる店舗というのはそのようなところです。
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発行人:野田陽一郎(のだよういちろう)
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【SC経営のヒント248】:『入館客数の増加を売上の増加に結びつける』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.248 ━ 2010.07.22
船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
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『入館客数の増加を売上の増加に結びつける』
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こんにちは。
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『入館客数の増加を売上の増加に結びつける』
この頃、週末を中心に入館客数が増えてきている状況を実感されて
いる方も多いと思います。
昨年の秋以降特にその傾向が高く、労働時間の短縮や工場の生産調
整も広義には影響していると思われますが、この増加した客数を取
り込んでいくためにSCでは何が行われているのでしょうか?
また一方で、最近テナントさんから聞く声として、
人の入り状況の差が激しい、読みにくいといったことが挙げられます。
その気ままにも見えるお客様の行動と、そこに対応して売上を上げ
ていかなければならないテナントの差を埋めるために実際やってい
る事例です。
特に今はセール期ですので、売上を取れる店舗、取れない店舗の差
が激しくつきます。
セール期に売上をつくる店舗、客数を取り込めている店舗は、お客
様をよく見ています。その1つがタイムセールに現れます。もとも
とチラシなどで告知していなくても、ゲリラ的に店長判断で実施す
るセールです。
これは店頭前通行が多い時間に実施することが前提ですが、とても
入店率、買上率のUPに繋がります。時間が限定されているのも購買
意欲を高める常套手段です。
飲食の需要喚起型店舗(軽飲食など)、サービスの目的来店性が高
い店舗(マッサージ・理美容など)では、形に残るチケットサービ
スや手配りチラシ・ディッシュなどもバカにできません。今回ダメ
でも、次回来店を誘うための仕掛けは、継続実施することで、効果
が出てきます。
物販店舗とは利用動機や繁忙時間帯が異なったりしますので、
全館入口での手配り・告知などは有効でしょう。
そして館全体や大型店舗では、より各テナントが入店率を高めるこ
とができる機会を増やしていくことが求められるため、滞在時間を
高める企画が喜ばれます。
できれば、新しく販促予算を徴収しない、かけないで実施できる内
容が良いです。
宝探しなどはデベロッパー企画も可能ですし、スタンプラリーも同
様です。
また、有料のガラポンなども、費用の割りに集客・盛り上げ効果が
あります。
社会貢献型イベント・農業イベントは、近年集客力も高く、費用対
効果でも実施する価値があります。
1つの企画で多くの集客を見込みづらくなっています。
日々のお客様をしっかり取り込む手段をそれぞれの役割ごとに見つ
けて積み重ねていってください。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:野田陽一郎(のだよういちろう)
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