SC経営のヒント164:「基本計画が運命を決める」

━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.164━2008.9.25
 船井総研コンサルタント 山本 匡発行
 秘策伝授!!
 ★ショッピングセンター経営のヒント★
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【main contents】「基本計画が運命を決める」
         
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こんにちは。
船井総研、山本匡でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
この場をお借りして 弊社開催の第2回SCメルマガオフ会
告知をさせていただきます。
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無料参加!!ご好評に付き!!
第2回「SC経営のヒント」のオフ会
2008年11月20日(木)に丸の内事務所にて開催!!
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講師陣として、SC支援チームリーダー山本 匡と丹羽英之がお話いたします。
内容は「最新SC現場情報」となります。
今回はSCを活用して好業績を上げている新しい業態を
いくつかご紹介するとともに、現場のテナント出店者にとっての
SC選択のポイントについてもお話したいと思います。
更には前回同様、メルマガでは書けないような現場の情報、
最新の業績アップノウハウなどについてもフランクに語りたいと思います。
なお、講師からの話の後は、質疑応答の時間や、
情報交換を兼ねました懇親会の時間も設けております。
【開催概要】
◇日時:平成20年11月20日(木)18時30分~
◇場所:船井総合研究所 東京本社 
    東京駅丸の内北口徒歩1分 日本生命ビル21階
◇参加費:無料(懇親会出席の方はお一人様1,000円お願いいたします)
◇スケジュール
1.講師からお話 18:30~19:30
2.質疑応答 19:30~20:00
3.懇親会 20:00~21:00
■お申込み方法■
info-sc@funaisoken.co.jpかコチラのメールtomohiro-sasaki@funaisoken.co.jpまで
直接メールをご送信下さい。
件名に「SCオフ会参加希望」と明記し、
1.ご参加される全員の方のお名前
2.会社名、部署名、会社ご住所、電話番号
3.懇親会の出席有無
を記入の上、ご送信下さい。
お申し込みに際しご質問などがありましたら、お聞かせ頂ければと思います。
お問合せは03-6212-2930【担当:佐々木・小梢(コズエ)】までお願い致します。
※社内・取引先など転送はご自由です。どんどん転送してください。
※口コミはあなたから始まります。作りだしてください!
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■基本計画が運命を決める
商業施設における駐車場は必須のことであり、
これが大切だと論じられたのはずいぶん前からと記憶しています。
商店街は駐車場を整備しよう、大型店は駐車場を持とう。
それが大型商業施設の必須要件となってもはや久しいといえます。
ところが、駅前の商業施設や再開発ビルの場合、
駐車場の台数不足と有料化がネックとなって
集客に不足している例というのが、まだあります。
最近でも、カード特典で無料化を実施していた駅前のSCが、
カード優待を廃止し買上金額に応じた割引に変更するなど、
なんでそんなことに・・・と感じさせられました。
たとえば、小田原駅前にゆきますと、数々の大型店が撤退し、
あるものはとりこわされて温浴施設に、あるものは雑居ビルに、
あるものは専門店ビルになりました。
当然、中心街の集客自体、かなり落ち込んでいるわけです。
その理由は、郊外に多数の駐車場を有する大型店が出来たことでした。
駅前の駐車場は当然数が少ないうえ、どれも有料なわけです。
ただちょっと見に行くだけでも、毎回数百円を負担しなければなりません。
お客さんにとっては、毎日の買い物でいちいち駐車場代金を
負担せずともよい店ができれば、当然そちらに向かいます。
こうして、駐車場「だけ」が原因とはいわないものの、
その大部分を占める理由でもって、
日本中の地方都市の中心街は衰退してしまったのです。
このような事例は全国に多数見られ、
もはや商業施設開発者にとっては駅前であろうと
駐車場の台数確保と当初1~2時間の無料化のオペレーションは
当然のこととなっていると思っていました。
ところが、そうではなかったようです。
都市部における再開発の事例や、
現在大都市で計画されている商業施設を見ていますと、
無料化サービスのない施設が見受けられるのです。
もちろん購入者に対する割引はありますが、
大事なのは何も買わない場合もあるため当初1時間でも無料化することです。
駐車場がなくてもバスや電車で多くのお客様がやってくるから問題ないとか、
あるいは賃料以外に駐車場収入も当初より
見込んでいるとかいった計画になっているものがあります。
そもそも駅前だからと、駐車台数が絶対的に不足していることがほとんどです。
商業者側から見れば、負担をしてでも、売れてくれたほうが儲かるのです。
賃料が高くても集客してくれたほうがよいわけです。
開発事業費が膨らむ分家賃を高くとらねばならない、
という事業者側の都合は、
売上が最大化するようにして解消する以外に方法がないのです。
単純に負担を誰かに押し付ける・・・
そのような発想で商業施設を計画しているのでは、救われません。
店舗の運命はこのように開発計画時点で大きく決まってしまいます。
建物が建つ前にその運命は決まっているといってよいでしょう。
店舗構成がどうこうという前に、
まずは現代の商業施設とはどういうものなのか、
についての学びが必要といえます。
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* 経営コンサルタント
* 発行人:株式会社船井総合研究所 山本 匡
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