━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.314 ━ 2012.05.17
船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:ダントツ一番の時代』
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『ダントツ一番の時代』
お付き合い先のSCのGWは一昨年対比が139%と過去最高の売上を記録
しました。
昨年の震災で被災し、去年の7月にようやく再オープンできたので、
一昨年対比の数字です。
復興需要、賠償金などの追い風はあるものの、一番に選ばれるお店
(SC)だからこその結果でしょう。
このSCのGWは誕生祭にあたり、今回だけ特別予算を計上したわけで
はありません。
今回の成功は、地域性、コミュニティ性(参加型)を重視した変化
への対応にあるようです。
例えば、キャラクターショーやライブパフォーマンスを、プロから
地元のアマチュア(ご当地キャラクターetc)に変えるなど、1回
あたりのコストを抑えて数を増やし、昨年の期間イベント10本
(1日1本)に対して、今年は40本(1日4本)と4倍にできたことが
良かったようです。
また、このSCでは開業以来継続しているお子様向けのサンデーイベ
ント(参加型)が定着していて、その中の人気イベント(うまい棒
選手権、なわとび大会etc)をこのような大型催事でも実施するなど
参加型のイベント数を増やしたことも大きかったようです。
販促で集客できても売上につながらないテナントが多くある中で、
このSCはテナントへの波及効果が高く、売上につながっています。
多くの商業施設でナショナルチェーンが主体になり、テナントの顔
ブレが変わらない中、同じ商品を扱っていて、差別化しづらく全体
販促(集客)に頼るテナントが多いのが実際です。
本来、販促は商品と売場とサービスの準備ができたことを告知する
ためのもので各テナントの準備ができているからこそ、売上がとれ
ているのです。
しかし、このSCのテナントは、日本一、東北一の商品、サービスを
持つテナントが多く、QSCで日本一、ポロシャツで日本一、デニ
ッシュバーで日本一、表札で日本一など、個々のテナントが自店で
お客様を集める力があるのも大きいです。
お客様に選ばれるお店になるには、やはり小さな一番づくりが大切
ですし、それをダントツ一番にしていくことが重要です。
ぜひ、1年を通じて、全商品で一番でなくても、期間限定、商品限
定からでも良いので、小さい一番づくりに挑戦して頂きたいもの
です。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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