━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.229 ━ 2010.03.04
船井総研 コンサルタント 野田陽一郎 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『店舗開発読本3』情報レポートの限定プレゼントご案内
『PDCAシート無駄にしていませんか?』
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皆様こんにちは。
船井総合研究所の野田陽一郎でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『PDCAシート無駄にしていませんか?』
ショッピングセンターの店長会で凡そ月1回書いていただくPDCAシートですが、
各店舗間で活用方法には大きく差があります。
活用し始めの頃は、文章量をしっかり書くところが多いのですが、繰り返し実
施していると文章量は減ってきます。
しかし、文章量が問題なのではありません。むしろ、やるべきことが明確であ
ると文章量は必要ありません。
それよりも、重要なポイントがいくつかあります。実際に書いていただいてい
るPDCAシートを見ると、プランの段階で達成または、取り組みが見えている店
舗さんがわかります。ここではそのポイントをいくつか挙げます。
1.数字が入っていること
これはどんな目標設定の時も同様だと思いますが、数字はスタッフ間でも
共通認識が持ちやすく、わかりやすい設定です。
例)○日のキャンペーンで○○を○○○個販売
○○期間にカード会員を○○人増やす
1日○○人にサンキューレターを書く
2.プランの段階でやり方が明確になっている
誰もが実行に移せる内容まで落とし込まれていることが重要です。もっと
いうとプランの段階で、最終到達地点予想ができて、遡ってプランを考え
ている店舗は具体的です。
例)○○購入の方に○○の手配りチラシを渡す
クリンリネスの徹底のためにチェックシートを使う
3.PDCAの流れができている
当然のようですが、意外とできていません。どういうことかと言うと、プラ
ンではやりたいことだけを書き、チェックでは店頭で起きたことだけを書き、
アクションでは、実施したことだけを書いていて、実際にはプランからアクションまで
同じ項目が繋がっていることが少ないというのが現状です。
1つの取り組みに対してプランからアクション、アクションから次のプランを
まわしていかなければ取り組んでいる効果が出ずらいのは当然です。
矢印で結んでみて、各項目がしっかり関連づけされているか検証してみてください。
4.いっぺんにやりすぎない
やりたいことが多いのは良いことですが、1ヶ月分のPDCAシートにこれでもか、と
いうほど項目が書いてある場合があります。
次月に確認すると、ほとんどがやりきれていません。
昨年同月の取り組みなどを振り返って、集中すべきポイントを整理してみると良いです。
PDCAやCAP-Doといった概念は一般的ですので、一般的なことを書きがちです。
一方で明確に絞ってサイクルをまわした店舗さんは達成率が非常に高いです。
このPDCAシートをしっかりまわしていくことも実はサイクルになっています。
善循環サイクルですね。具体的なプランができると実行しやすくなり、
結果が出やすくなり、検証もしっかりやるモチベーションになります。また次の
良いプランが出る、ということにつながります。
たかがPDCA、されどPDCAです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:野田陽一郎(のだよういちろう)
編集担当:菊池正寛(きくちまさひろ)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
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