大型店の物件リニューアル好事例

大型店の撤退したビルを再活用するという試みでは、全国に多数の事例があります。
以前は物販でコンセプトを変更してリニューアルするケースが多かったですが、今はサービス業やエンタメ業、営業所やオフィス、公共施設としての活用が増えてきています。
商業ビルとしてのリニューアル、というより、用途変更が主になってきているかもしれません。
最近見た中で印象的だった事例をご紹介します。

■久喜 クッキープラザ https://www.cookieplaza.com/
ダイエー久喜店跡のビル活用で、下層階は商業施設ですが、上層階はフィットネスやオフィスが主体になっています。桧家住宅さんがオーナーです。
過去には紆余曲折あったようですが、現在はテナント状況が安定しているとのことです。

■前橋 アクエル https://aqeru.jp/
旧イトーヨーカドー前橋店のビルで、カラオケ「まねきねこ」のコシダカHDさんが運営なされています。
下層階にはカラオケ、TSUTAYA BOOKSTORE、各種ショールームなどがあります。
上層階はオフィスになっています。

■厚木 アミュー https://www.amyu-atsugi.jp/
旧厚木パルコのビルですが、東急不動産SCマネジメントさんが管理なされています。
ここは来店型オフィスが多いです。リフォーム、住宅、外壁塗装などユニークな店舗が多いです。
ボルダリングジムも面白いです。公共施設も入居しています。

■松本 コングロM https://link-matsumoto.jp/member/large-store/mkk
松本の井上百貨店別館を再活用した商業ビルで、書籍の丸善、駿河屋、カフェ、学習塾、ホテルなどが入居しています。とても賑わっています。
オーナーは弊社OBで、とても幅広く事業展開なされています。

いずれの施設も創意工夫されていて、とても参考になります。
大型店物件再生の好事例としてご紹介しました。

【最新戦略】熱烈ファンが集う!地域密着型商業施設の”ファンづくり”3つの秘訣

近年、ECの台頭や郊外型大型店の競争激化により、ショッピングセンター(以下、SC)を取り巻く環境は厳しさを増しています。このような状況下で、SCが生き残り、成長を続けるためには、従来の集客施策に加えて、熱烈なファンづくり(=生涯顧客化)が必要不可欠です。

ファンとは、単に商品を購入する顧客ではなく、SCの理念や提供する価値に共感し、積極的にSCを応援してくれる存在です。ファンは、口コミによる新規顧客の獲得や、リピート率・顧客単価の向上に大きく貢献し、SCの安定的な収益基盤を築きます。

本日は、地域密着型SCにおいて、ファンを効果的に生み出すための3つの秘訣を最新戦略と共にご紹介いたします。

秘訣1:地域コミュニティとの共創

ファンづくりの第一歩は、SCが地域コミュニティの一員として深く根ざすことです。地域住民のニーズを的確に捉え、SCが単なる商業施設ではなく、地域交流の拠点となることを目指します。

具体的な施策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 地域イベントの積極開催:地元のお祭り、文化祭、スポーツイベントなどをSCで開催、または協賛することで、地域住民との接点を増やし、親近感を醸成します。
  • 地元の団体との連携: 町内会、PTA、NPO法人など、地域の団体と協力し、清掃活動、防災訓練、子育て支援プログラムなどを共同で実施することで、地域貢献への姿勢を示し、信頼関係を構築します。
  • 地域産品の販売:SC内で地元の農産物や特産品を積極的に販売することで、地元の魅力を発信し、地域経済の活性化に貢献します。

秘訣2:顧客体験価値の最大化

ファンは、SCでの買い物体験を通じて、感動や喜び、特別な思い出を求めています。単に商品を提供するだけでなく、五感に訴えかける魅力的な空間づくりや、記憶に残るイベント企画、パーソナルな顧客対応を通じて、顧客体験価値を最大化しましょう。

具体的な施策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • テーマ性のある空間演出:季節ごとの装飾や、地域文化を反映した内装など、SC全体にテーマ性を持たせることで、訪れるたびに新しい発見がある、ワクワクする空間を創出します。
  • 体験型イベントの企画:料理教室、ワークショップ、音楽ライブ、映画上映会など、参加型のイベントを定期的に開催することで、顧客同士の交流を促進し、SCへの愛着を深めます。
  • パーソナルな顧客対応:顧客一人ひとりのニーズを把握し、きめ細やかな接客や、パーソナライズされた情報提供を行うことで、顧客満足度を高め、特別な存在感を演出します。

秘訣3:デジタルツールとデータ活用

現代において、デジタルツールはファンづくりに不可欠な要素です。SNS、アプリ、メールマガジンなどを活用し、顧客との継続的なコミュニケーションを図り、エンゲージメントを高めましょう。ポイントカードやハウスカードの高い施設、店舗ほど、ファンが多く、売上の安定性が高いのが特徴です。

具体的な施策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • SNSでの情報発信と交流:SCの公式アカウントを開設し、イベント情報、店舗情報、地域情報などを発信。フォロワーとのコメント欄での交流や、SNSキャンペーンなどを実施することで、コミュニティ感を醸成します。
  • アプリやポイントシステムの導入:SC専用アプリを開発し、クーポン配信、ポイント付与、イベント予約機能などを搭載。顧客の利便性を高めると共に、データ収集基盤を構築します。
  • メールマガジンでの情報提供:顧客属性に合わせたセグメント配信を行い、イベント告知、セール情報、お役立ち情報などを提供。開封率やクリック率を分析し、効果的なコンテンツ制作に繋げます。

まとめ

地域密着型SCにおけるファンづくりは、地域コミュニティとの共創顧客体験価値の最大化デジタルツールとデータ活用の3つの秘訣を実践することで、実現可能です。

熱烈なファンは、SCの持続的な成長を支える強力なエンジンとなります。本日ご紹介した戦略を参考に、貴SCならではのファンづくりにぜひ挑戦してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

業績の厳しい店舗こそ、ピークアップ法を実践しよう!

来期の売上計画を策定する時期になり、多くの商業施設や小売店舗が売上目標を設定していることと思います。しかし、業績が厳しい店舗ほど、前年同月比(昨対)を基準に計画を立てる傾向が強く、結果として成長機会を逃してしまうことが少なくありません。特に、利益確保を優先しすぎた結果、在庫を減らしすぎたり、価格を上げたことで買上率が下がるなど、悪循環に陥る店舗も多いのが実情です。

このような状況にある店舗こそ、ピークアップ法を実践するべきです。売上を最大化するためには、単に粗利率を高めるのではなく、粗利高(=売上×粗利率)を増やすことが重要です。そのためには、売れるタイミングで確実に売上を伸ばす戦略が必要になります。


ピークアップ法とは?

ピークアップ法とは、「売れる月」「売れる週」「売れる曜日」「売れる時間」に、「売れる商品」の販売を最大化するという手法です。これにより、チャンスロスを防ぎ、売上を最大化できます。

しかし、業績の厳しい店舗では、「昨対比を超えると翌年度のハードルが上がる」と警戒し、伸ばせる時に伸ばし切らないことも多々あります。これでは、せっかくの成長機会を自ら潰してしまうことになります。

売上は、お客様の支持率の表れです。厳しい状況の中でも、売上が伸びる時間帯や人気商品の傾向を把握し、それを活かした売場作りを行うことが、業績回復の第一歩となります。


成功事例①:アパレル店舗のケース

あるショッピングモール内のアパレル店舗Aは、業績が低迷し、売上計画も前年同月比を少し上回る程度に抑えられていました。特に平日の売上が低く、土日に頼る状況でした。

そこで、ピークアップ法を導入し、**「土日の午後2時〜5時が最も売れる時間帯」**であることをデータ分析で特定。この時間帯に向けて以下の施策を実行しました。

  1. 土日午後の販売スタッフを増員し、接客率を向上。
  2. 人気アイテムを入口付近の「ベストポジション」に陳列し、入店率を上げる。
  3. 試着率を高めるために、フィッティングルーム近くにコーディネート提案を設置
  4. 「時間限定プロモーション」を実施し、ピークタイムの客単価を向上。

結果、土日の売上が前年比120%に増加し、さらに平日も「このお店は人気がある」という印象が広まり、客数が徐々に増加。月全体の売上も前年比110%を達成しました。


成功事例②:食品スーパーのケース

郊外の食品スーパーB店は、近隣に競合店が多く、価格競争に巻き込まれていました。特に**夕方の時間帯(16時~19時)**の集客力が低いことが課題でした。

そこで、ピークアップ法を活用し、以下の施策を実行しました。

  1. 夕方の買い物客に人気のある「お惣菜」「時短食材」を入口に配置
  2. 16時~18時の時間帯限定で「お買い得セット」販売(例:お惣菜+ご飯セットで特別価格)。
  3. レジ前で夕食レシピの提案POPを掲示し、ついで買いを促進

結果、夕方の時間帯の売上が前年比125%増加し、1日の総売上も安定して上昇しました。


ピークアップ法を成功させるために

ピークアップ法を成功させるためには、商圏特性と競合状況を理解し、売れるタイミングに売れる商品を適切に配置することが鍵となります。

具体的な実践ポイント

●売れる時間帯・曜日・商品の分析を行い、ピークタイムを特定する。
● 施設全体の客数データと比較し、自店舗の課題を明確化する。
● ピークタイムに合わせたスタッフ配置と売場レイアウトの最適を行う。
● デベロッパーやチェーン本部と連携し、売れる商品を確実に在庫確保する。

例えば、同じショッピングモール内の店舗でも、**売上の高い店舗と低い店舗の違いは「ベストポジションでの展開力」**にあります。商業施設全体の客数は同じでも、売れる商品を適切に配置できているかどうかで、売上に大きな差が生まれます。


まとめ

業績の厳しい店舗こそ、ピークアップ法を実践し、売れる時に売れる商品の販売を最大化することが重要です。売れるタイミングでしっかり売り切ることで、客数・客単価を上げ、売上のトップラインを伸ばすことができます。

店長や現場スタッフは、デベロッパーや本部と連携し、ピークタイムに向けた最適な売場づくりとオペレーションを整えることが求められます。特に、売上の伸びを警戒して成長機会を逃すのではなく、「伸ばせるときに伸ばす」意識を持つことが、業績回復のカギとなるのです。

来期こそ、ピークアップ法を活用し、売上回復のチャンスを最大限に活かしましょう!

低評価店舗の改善点とは

グーグルマップ上で低評価の店ばかり訪問しているyoutuberが何人かいます。
興味をもって見てみますと、路面店が多いとはいえ、SCインテナントの店も多いのです。
(どこの店かは隠しているのですが、バレてしまうことがほとんど)
驚いたことに、同じ商業施設のなかで低評価店舗が複数見受けられるようなケースもありました。

食べログ評価は影響力の強いレビュアーの点数に評価されやすいと言われていますが、低評価であっても3点以上にはなっているので目立ちにくいです。
しかしグーグルマップは1.8などの点数もつくことがあり、目立ちやすいです。

グーグルマップでの低評価は、味や商品についての不満ももちろんありますが、「接客の評価」の影響が大半といえます。

なのでこの点数を回復するにはまずは接客を改善しないといけません。

食べログやグーグルマップでの評価が全てではないとはいえ、これらの評価が低いのは店にとっても館にとっても致命的です。

辛辣な消費者コメントに丁寧に返信している場合も多いのですが、それはあくまでも目先的なことであって、店側の運営を改善しないことにはどうにもなりません。
メジャーなSCや駅ビルに、ダメな店は普通は入れません。なので、入居してからダメになってしまったというパターンが多かろうと思います。館側もこういう店を拾いにいってあげる必要があります。

「次の定借更新までの我慢」と諦めていると、放置している間に評判は悪化していきます。
こういう事案こそ、SCマネージャーとしての力量を上げるチャンスだと考えて、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいものです。

【運営効率UP!】AIカメラがショッピングセンターにもたらす革新的な変化とは?

皆さん、こんにちは。
いつもSCメルマガをご覧頂きありがとうございます。

競争が激化するショッピングセンター業界において、顧客満足度向上と運営効率化の両輪は非常に重要なテーマです。

その解決策として、近年注目を集めているのがAIカメラの活用です。
AIカメラは、従来の防犯カメラの用途とは異なり、画像認識やデータ分析などの高度な機能を備えたカメラであり、顧客の行動分析、マーケティング戦略の強化、セキュリティ向上など、多岐にわたる効果が期待できます。

今回は、ショッピングセンターの運営事業者様向けに、AIカメラ活用の最新事例と導入メリットをご紹介します。

テーマ1:顧客満足度向上

■顧客属性・行動分析に基づいた店舗誘致・レイアウト最適化
AIカメラで館全体の顧客の年齢層、性別、動線などを分析することで、顧客のニーズに合わせた店揃えの実現や、フロアレイアウトの最適化が可能になります。

例えば、ファミリー層が多いエリアには子供服やおもちゃの店舗を誘致したり、若年層が多いエリアにはファストファッションブランドを集約する、といった戦略が考えられます。

■混雑状況の可視化による快適な空間づくり
フードコートやイベントスペースなどの混雑状況をリアルタイムに把握し、デジタルサイネージに表示することやHP等で待ち時間を掲載する等によって、顧客の待ち時間削減に繋がります。

また、混雑状況に応じてスタッフを配置することで、スムーズな案内やサービス提供も可能になり、顧客満足度向上に貢献します。

テーマ2: 運営効率化
■セキュリティ強化による人材配置の最適化
AIカメラによる万引きなどの不正行為検知は、セキュリティ強化に繋がり、警備員の人材配置・人数配置の最適化に役立ちます。

また、火災や事故などの緊急事態発生時にも、AIカメラが自動で検知し、迅速な対応をサポートします。

■マーケティング効果の測定
AIカメラで得られたデータは、マーケティング効果の測定にも活用できます。

例えば、特定の広告を見た顧客が、実際に商品を購入したかどうかを分析することで、広告の効果を正確に把握することができます。

 

テーマ3: 従業員満足度向上

■単純作業の自動化による負担軽減
AIカメラは、在庫管理や清掃などの単純作業を自動化するのにも役立ちます。
これにより、従業員はより高度な業務に集中することができ、従業員満足度向上に繋がります。

■安全な労働環境の提供
AIカメラによるセキュリティ強化は、従業員にとっても安全な労働環境の提供に繋がります。

テーマ4: テナントリレーションの質向上

■館の入館数・導線・ヒートマップをもとにテナントへアドバイス
前述のとおり、AIカメラは館全体での入館客数や各店の入店客数、各通路の滞留数や滞留率等を定量的に集計することが可能です。

それらのデータを持って、各テナントへ売場配置や売上向上に向けたアドバイスをすることができます。結果的に、テナントとの関係性深化やテナント売上の向上が図れ、win-winの関係を築くことが可能になります。

まとめ

今回は、ショッピングセンター運営者様に向けて、AIカメラ活用の最新事例と導入メリットをご紹介しました。

AIカメラは、いま、まさに技術が深化し、導入数が増加しているトレンドです。
顧客満足度向上、運営効率化、従業員満足度向上など、多岐にわたる効果をもたらす、「未来のショッピングセンター」を創造するキーテクノロジーと言えるでしょう。

ぜひ、AIカメラ導入を検討し、ショッピングセンターの更なる進化を目指しましょう。

売上最大化の秘訣:立地を活かした戦略的アプローチ

小売業において売上を向上させるためには、立地(つまり、客数と客層)の変化に柔軟に対応することが欠かせません。本メルマガでは、売上最大化を実現するための3つのポイントを具体的な事例を交えてご紹介します。

 

1. トップ10週を制する商品とオペレーションの最適化

売上が集中する年間52週のうち、トップ10週でのチャンスロスを防ぐことが重要です。具体的には、

売場の拡張:売上構成比に基づき、売場面積を確保。
スタッフとレジの増員:来客数のピークに対応できる体制を構築。

例えば、12月の繁忙期には、特定のチェーン店が客足の増加を見越してレジカウンター、試着室を一時的に増設したり、接客コーナーとセルフコーナーを分け、結果として前年同月比15%の売上増を達成しました。このように、事前準備が売上向上の鍵となります。

 

2. 売上構成比=在庫構成比=売場面積構成比の原則

売上アップの基本原則は、売上構成比に応じた在庫と売場面積の確保です。観光商業では特にこの原則が重要であり、年末や特定の観光シーズンにピークを迎えます。

例えば、観光地にある店舗では、インバウンド需要を見越して商品MD(マーチャンダイジング)を調整。日本製コスメやお土産品を充実させた結果、インバウンド売上が前年比20%増加しました。また、2024年の年末は国内顧客対応を強化した店舗が好調な結果を出しており、2025年3月も同様の傾向が予想されます。

 

3. 時間帯別・客層別の柔軟な商品展開

ターミナル駅にある店舗の成功事例として、時間帯別に客層を分析し、ディスプレイや商品展開を変更する戦略が挙げられます。

午前:ヤングミセス向けの商品を前面に配置。
午後:学生向けの商品を前面に配置。
夕方:OL向けの商品を前面に配置。

ターミナル駅ビルにある店舗では、この方法を実践することで、来店客の購買意欲を時間帯ごとに高め、チェーン平均の1日の売上を平均20%向上させました。

立地に応じた客数と客層の変化を正確に把握し、商品展開やオペレーションを柔軟に調整することが売上最大化のカギです。店舗の特性を理解し、本部と協力して四半期前から準備を整えることで、トップ10週の売上を最大化し、競争の中で一歩先を行く店舗運営を実現しましょう。

商品戦略の3つのポイント

SCや駅ビルに多数展開しているチェーン店というのは、商品力とビジネスモデルの完成度が高い会社が中心になります。成功するビジネスパッケージを作り上げたからこそ多店舗展開が可能になったわけです。

一方で、ローカルの専門店やメーカーの直営店など、店舗経験の浅い店が出店している場合もあります。
そういう店が思うように売り上げが上がらない場合に、SC 側は何を提案すればよいでしょうか。
やはり「何を売るか」ではないかと思います。

商品戦略の根幹は「何で集客するか」「何で収益を上げるか」「どのような世界観を形成するか」となります。 
 「集客商品=話題性・人気・割安・市場規模大・客層広い・リピート性高い・数売れる商品」
 「収益商品=(集客力はすこし弱いが)高粗利で高収益が得られる商品」
 「品揃え =(あまり売れないが)お店の世界観を形成するために必要な商品」
という役割になります。

集客のために安く売る商品と、収益のためにしっかり粗利をとる商品を設定する。
これをマージンミックスともいいます。
基本はこの2極をしっかりと確立することが店舗経営の基本ですが、加えて現代では世界観を構築して「どんなコンセプトの店なのか」をお客様に印象強く覚えていただくことが大切になってきています。

古典的流通業とは、仕入れ値に対して掛け率一定
近代的流通業とは、マージンミックスによる集客・収益商品の確立
現代のチェーン店に求められるのは、集客・収益を確立した上での「世界観」の確立
このようになります。

成功しているチェーン店は、これがビシっとできています。
無印良品・ロフト・カルディコーヒーファームなど成功しているチェーン店は独自の世界観をしっかりと確立しています。内装什器のデザインだけではなく品揃えで世界観を形成していることが大事です。

一方で、いまひとつ売上が上がらない迷走気味の店というのは、上記の商品戦略の根幹にブレが感じられることが多いです。
それも集客商品のパワーダウンが一番ダメージ大きいです。

集客商品が目立たない、数が売れていないと集客は弱くなります。なのでまずはスター商品を目立たせて数が売れるようにして、来店客数を上げる必要があります。
チェーン店でも、かつての集客商品が弱くなってしまったが次の柱がないとか、収益商品が衰退したが次の収益リーダーが生まれていないとかいったこともあります。

デベロッパーとしては、チェーン店の商品構成まで口出しできる余地はあまりないでしょう。
でも「これをもっと売りませんか」という提案は可能だと思います。
売れる店とは、「誰に何をどう売るか」がしっかりしています。
商品戦略の柱を決めて、さらに「誰に売るか」「POP」「接客」「店頭演出」「売場演出」「館内・外部・SNS広告」などを決めて取り組むことが大切になります。

宣伝も大事ですが、やはり売上は商品あってこそ。
出店者さんとの協議にこういう視点も含めてお取組みいただけましたらと思います。

ビッグセールに相乗りして成功をつかむ!ブラックフライデーを最大限活用する方法

施設デベロッパーの役割は、施設への集客を最大化し、その結果として売上を伸ばすことです。これを実現するには、中長期的な視点でのリニューアル施策に加え、短期的には効果的な販促プロモーションが鍵となります。このメルマガでは、販促プロモーションを通じて集客を最大化するためのポイントを解説し、特にブラックフライデーの活用法に焦点を当てます。

集客最大化の鍵:組人数をアップさせる

施設の集客を増やすには、1人でも多くの人に訪れてもらうことが重要です。そのために効果的なのが、ファミリー向けイベントの開催です。家族で楽しめるイベントを企画することで、単独の来訪者だけでなく、家族全員での来場を促進できます。

具体的には、子ども向けワークショップや家族写真が撮れるフォトスポットの設置など、幅広い年齢層にアピールできるイベントを用意することが成功の鍵です。家族全員が楽しめる体験を提供することで、施設全体の雰囲気も活気づき、自然と購買意欲を高める環境を作り出せます。

歳時記催事への「相乗り」が必須

独自イベントを成功させるのは簡単ではありません。特に、商圏内の幅広いお客様にアピールし、認知度を高めるには時間もコストもかかります。そのため、だれもが知る歳時記催事を活用することが効率的です。歳時記催事とは、季節ごとの行事や記念日をテーマにしたイベントで、多くの人々が関心を寄せるため、集客の土台がすでに整っています。

例えば、コロナ以前から日本で人気の高かった「ハロウィン」は、ファミリー層を中心に盛り上がりを見せていました。都内の駅ビルでは、年間52週の中でもトップ10週に入る売上を記録するほどの成功を収めています。この成功事例を踏まえれば、ブラックフライデーもまた、次なる「相乗り」すべき歳時記催事といえるでしょう。

ブラックフライデーの可能性を活用する

ブラックフライデーは、アメリカ発祥のセールイベントとして知られていますが、日本でも徐々に浸透しつつあります。このイベントは、単なるセールに留まらず、ショッピング体験自体を楽しむイベントとして注目を集めています。業種や業態を問わず、誰もが相乗りできる点が大きな魅力です。

特に歳時記催事は「セール感」を出しにくいケースが多いのに対し、ブラックフライデーはセールそのものが主役となるイベントです。価格の割引だけでなく、特別感や限定感を打ち出すことで、集客効果と売上効果を同時に狙うことができます。具体的には、限定商品の販売やタイムセールの実施が効果的です。

成功へのポイント:事前告知を徹底する

ブラックフライデーの成功には、事前の告知が欠かせません。事前告知を通じてお客様の期待を高めることで、イベント当日の来場意欲を高めることができます。たとえば、SNSやメールマガジンを活用して、セールの内容や特典情報を段階的に公開するのが効果的です。また、事前予約を取り入れることで、売上を事前に確保し、来場者数の予測もしやすくなります。

自施設の名物催事へと育てる

ブラックフライデーを単なる相乗りイベントとして終わらせるのではなく、自施設の名物催事として定着させることを目指しましょう。これには、他施設との差別化が重要です。たとえば、地域限定の商品を目玉にしたり、来場者参加型のキャンペーンを実施するなど、施設独自の工夫を盛り込むことで、お客様に強い印象を残すことができます。

まとめ

ブラックフライデーは、施設の集客と売上を最大化する大きなチャンスです。ファミリー向けイベントの企画や、事前告知の徹底など、成功へのポイントを押さえることで、このビッグイベントを最大限に活用できます。施設デベロッパーとしての役割を果たしつつ、自施設のブランド力向上にもつなげるために、この機会をぜひ活用してください!

サービスビジネスの拡大

80年代のSCは、店舗構成の大半が物販店舗でした。
90年代になって、大型のSCが企画されるようになって、物販比率はだんだん下がってきます。
2000年代には映画館や大型ゲームセンターなどが積極的に導入されるようになり、物販比率は7割台まで落ちてきました。
今では、アパレルが以前より低調なこともあり、物販比率はさらに下がる傾向にあります。
SCによっては6割台のところもあると思います。

一方で市場が拡大してきたのがエンタメ系とサービス業になります。
とくに医療系の増加が顕著になっています。
物販に各種サービスを付加した業態も増えてきました。
たとえばペットショップに動物病院・トリミングサービスの併設などです。
ビューティ、リラクゼーションなども定番化しつつあります。
個別指導塾などのスクール系も増加していますし、昨今では体操など各種スクールも出てきました。
小型フィットネスクラブもかなり増加しています。

新手のサービス業でも、立地次第ではそれなりの賃料負担も可能な企業もあります。
駅ビルなど賃料の高い立地で成立している業態は、それ相応の収益性があります。

これから先、SCの物販比率はもっと下がるでしょう。
そう遠くないうちに半分物販、半分非物販という時代も訪れるでしょう。
そういう時代を見越して、新しいサービス系ニュービジネスに注目してゆきたいですね。

研修を成果という実績に変えるには?

近年、商業施設のテナント向け研修の需要が急増しています。そのテーマは、売上アップ、インバウンド対応、SNSプロモーション、スタッフマネジメントなど多岐にわたりますが、いずれの場合でも共通して重要なのは、研修を単なる学びに終わらせず、成果という実績に結びつけることです。これを実現するためには、次の3つのステップが欠かせません。


① 知ってもらう:施設内の成功事例を共有する
まず、テナントのスタッフに成功のイメージを持ってもらうことが重要です。商業施設内で成果を出している店舗の具体的な取り組みや、その方法を共有しましょう。例えば、「この店舗はどのように顧客を呼び込み、どのように購買意欲を引き出しているのか」という詳細な事例は、他店舗の参考となります。自分たちも実行可能だと感じさせることが、「知ってもらう」ステップの肝です。

ここでは、具体的なデータや実例を提示し、目に見える形で「これならできる!」と納得感を持たせることがポイントです。たとえ優れたノウハウがあっても、それを知らなければ現場で活用されることはありません。まずは「知識を共有する場」を設けることが成功への第一歩です。


② やってもらう:最適なタイミングで行動を促す
知識を得ただけでは成果にはつながりません。それを「実践」に移してもらう仕掛けが必要です。そして、ここでの重要な要素が「タイミング」です。やみくもに実践を求めても効果は薄いため、成果が出やすい時期を見極めて行動を促します。

例えば売上アップを狙う場合、年間で特に売上が伸びやすい「勝負の1週間」を設定します。これは、年間52週の中で最も需要が高まりやすい時期にフォーカスするという考え方です。そのタイミングに照準を合わせ、行動を促すことで、効果を最大化できます。

また、「やるべきこと」を具体的かつ簡潔に示すことも大切です。「この時期にはこれをやればいい」という明確な指針があれば、スタッフは行動に移しやすくなります。余計な混乱を避け、行動のハードルを下げる工夫が求められます。


③ 成果を出してもらう:事前準備と連携が鍵
成果を出すためには、現場が最も忙しくなる時期に向けた徹底的な準備が欠かせません。売れるタイミングに備えて、商品在庫の確保、人員配置の調整、販促活動の準備などを余裕を持って行い、いわゆる「チャンスロス」を防ぎます。

ここで鍵を握るのは、本部やデベロッパーとの連携です。店舗だけでは対処しきれない課題も、全体の協力体制を築くことで解決が可能になります。例えば、デベロッパーがイベントを通じて集客を支援し、本部が在庫や人の応援を強化することで、現場が成果を出しやすい環境が整います。


成果を共有する「パチパチ会」の意義
これらのステップを経た後、最も大切なのは「成果を称える場」を設けることです。研修の最終回には、参加店舗の成功事例を発表し、優れた取り組みを行った店舗を表彰する「パチパチ会」を開催することをおすすめします。この場は単なるお祝いではなく、他店舗にとっても刺激や新たな学びの場となります。

さらに、このような表彰式をコンテストやコンクール形式で行えば、店舗間の良い意味での競争意識が生まれ、さらなる成果を引き出すきっかけとなります。「成果を共有する」というゴールを設定することで、研修の内容が現場で定着しやすくなるのです。


まとめ
研修を実績に結びつけるには、「知ってもらう」「やってもらう」「成果を出してもらう」という3つのステップを軸にした計画的なアプローチが必要です。そして最後に、成果を称え共有する場を設けることで、研修の効果を最大限に高めることができます。

商業施設やテナントの研修を企画する際には、ぜひコンテスト型の研修プログラムを検討してみてください。それが現場での成果を確実にするカギとなるでしょう。