【SC経営のヒント335】:『一体化に向けた取り組み』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.335 ━ 2013.01.31
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:一体化に向けた取り組み』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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「一体化に向けた取り組み」
弊社創業者・船井幸雄は、競争が激しくなってきたときに最重要に
なってくるのは「人間関係だ」と述べました。小売業も外食産業も
すでに競争過多・飽和状態になっていることはご理解いただいてい
ると思いますが、このような環境でブティックであれレストランで
あれ対面販売をする商売においては「店員さんと知り合いになって
いる」ことが、来店理由の大きな部分を占めます。
同様に、お客様との関係性だけでなく、社内スタッフの人間関係は
どういう状態にあるでしょうか。
たとえば、店長はスタッフのフルネームを漢字で書くことが出きる
でしょうか。スタッフの家族構成、趣味を知っているでしょうか。
誕生日を知っているでしょうか。こうやって次々質問してみますと、
意外と何も知らないことに気づかされます。
仕事をしに来ているのだから、仕事を通じた会話が出来ればそれで
いい・・・では人間関係が形成されません。仕事をきっかけとして、
新たな人間関係を構築するために会社に入る、が正しいのではない
でしょうか。
お店の内部、チェーン店であれば他店のスタッフとの交流、店長ど
うしの交流、こういったことに関しても、意外となにもなされてい
ない実情を知るに、とくにチェーン店はいまこそ社内一体化をすす
める時期ではないかと感じることが多数あります。
私どもが講師をつとめる研修でもグループワークを実施していただ
くことが多いのですが、講師の話を聴いているより、グループワー
クの時のほうが参加者はずっと活き活きしているように見受けられ
ます。
船井総研の東京事務所でも、この2年、毎月2回の会議の日に30分間、
「一体化朝礼」なるものを実施し、その責任者をつとめてまいりま
した。チームやグループの枠を超えたコミュニケーションをとり、
社内で出会ったときに挨拶をしあう仲になる人を増やす、という取
り組みです。最初は「いったい何をさせられるのか?」と疑心暗鬼
でしたが、回を重ねるうちに、「毎回楽しみにしている」という声
が寄せられるようになってきました。
多くの人間が集まっているように見えて、一人一人はみな孤独なも
のです。
スタッフ間のコミュニケーションを円滑化して人間関係度合いを上
げるほどに、それは自分の役割・位置づけの認識強化につながり、
結果として個々人の「やる気」が増してきます。これは間違いない
です。
SCでもテナント間の店長・スタッフコミュニケーションを高めてゆ
くという活動をオフラインでぜひ積極的に実施していただけたらと
思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 匡(やまもとただし)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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