【SC経営のヒント358】:『九州の宿泊施設(2)』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.358 ━ 2013.10.29
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:九州の宿泊施設(2)』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『九州の宿泊施設(2)』
夏頃に、福岡県に出向きました。
ご存知の方も多いと思いますが、最近ホテルの新規開業予定軒数が
回復してきています。
とはいえ、新規予定案件の約7割が都内と東北に集中し、地方都市
では、まだまだ低水準のようです。
そんな新規開業が少ない地方都市で、先進的な取り組みに挑戦して
いる新しい施設を紹介したいと思います。
・ホテルアクティブ!博多
2010年10月開業の宿泊特化型ホテルです。
総客室数は220室と中規模な施設です。
中国地方を中心に3ホテルを展開する石田屋ホテルズの運営で、
なんとこの企業は創業113年を誇ります。
アクティブ!ブランドとしては、2005年の広島に次ぐ、2号店です。
さて、この施設の先進的な取り組みですが、
実は、このホテルの客室には電気ケトル(湯沸しポット)がありません。
近年のビジネスホテルのズボンプレッサーでよく見られるような、
各客室フロアのエレベーターに数台置いてあり、使用者が客室へ
持っていくスタイルです。
これはホテルとしてはちょっと恥ずかしい話ではありますが、
この電気ケトルというのは、使用状況がマチマチであること、
さらに使用したかどうかが分かりにくいことより、清掃モレが
発生しやすい備品の1つです。
また清掃後はフタを空けて乾燥させるため、後でフタを閉めると
いう作業も発生します。
このホテルの意図までは分かりかねますが、
上記のスタイルはこれらの課題に対する1つの解決策と感じる
ことができました。
実際、電気ケトルの扱いについては、客室備品としているホテルの
ほうが多いことを鑑み、その対策も講じるなど、大手宿泊予約サイ
トでのクチコミもかなり好評のようです。
従来より、続けてきたサービスが本当に今も続けるべきなのでしょうか?
もしかするともっと良い方法があるかもしれない、
という気づきを呼ぶホテルでした。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 真輝(やまもと まさき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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