さらなる成長に向けた「新規出店の心得」とは?

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本日のテーマ:コロナ禍での新規出店の心得とは?

コロナ禍はいまだ終息しない中でも、新たなる出店に取り組んでいる成長企業が出てきています。
新規創業者の場合、まず1号店を住宅街や商店街などの路面店舗でチャレンジして、さらに2号店3号店と一定の成功をおさめた後にSCデベロッパーから誘致の声がかかり、駅ビルやモールなどのSCに入居するというパターンが多いです。
そういう場合に留意しなければいけないことは、大きく2つあります。

ひとつは、SCならではの客層や売れ筋の変化です。
売れる曜日や時間帯、来店客層や単価、売れ筋商品、セールの爆発力、こういったことが従前の路面店と異なるため、品切れチャンスロスをしてしまったり、売れると思った商品が売れなかったりということが起こります。
これに対する予備知識と対策をしっかり準備したうえで挑むことが必要です。

もうひとつは、SC入居契約に関する知識の必要性です。
営業時間や休日、取扱品目、商品調整、店頭広告の規制などの営業上の規制に関することと、解約時の違約金に関することです。
入居する際に契約書を取り交わしますが、これをちゃんと読んでいない場合が多いです。
また、デベロッパー側の担当者とも入居条件(賃料・諸費用・補償金敷金等)については詳細に交渉するものの、解約時のことについては十分に議論しないまま契約を取り交わし、思うように業績が上がらず撤退する際に想定外の費用が発生する・・・という事案がとても多いです。
経済条件のみならず、契約書の条文についても自社にとって都合の悪い内容の場合は修正申し入れも可能ですが、そういったことを考えないまま「まずは契約を」となってしまっている例も多いです。

コロナ期を境に、出店意欲のある業種業態やプレーヤーも変化してきました。
弊社でも、新たに出店を推進している企業様から相談を頂戴する事案も増えてきました。

今後、専門店企業様向けにSC・駅ビルへの新規出店心得についてのセミナーの開催も考えておりますので、きちんとした予備知識を備えたうえで、安心して出店拡大を進めていただけましたらと思います。

SCにおけるDX戦略とは?

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本日のテーマ:SCにおけるDX戦略について

ここ最近、DXに関する情報が激増しています。
先日もフードテックで食品製造関連のDX化について学ぶ機会がありました。
スタッフはPCの電源の入れかたすら分からなかった・・というところからスタートされ、生産性向上と有給取得の増加、営業利益の改善まで実現された例をお聞かせいただきました。

SCにおいてのDXは、展開可能な領域は限られているとはいえ、すでに取り組んでいるSCもあり、今後の検討課題といえます。
たとえば、インフォメーションは有人である必要はあるでしょうか。

入退館や荷受け場は事前申請してQRコード受付できないでしょうか。
館内物流も荷物が来たことをスマホで知らせてもらえたら都合がよいです。
館内案内は紙のパンフを廃止してタッチスクリーンにできないでしょうか。
タクシーの電話番号や、バス停の場所と時間や喫煙所、休憩可能場所を表示できないでしょうか。
スタッフの商談記録、催事業者手配、イベント段取りなどをPCスマホでチェックできないでしょうか。
店長会ほか館内の各種会合案内、連絡事項はメールでもいいですがチャットツールに統一できないでしょうか。
研修をWEBセミナー化して接客時間以外に見ていただく方法はないでしょうか。

もちろん投資が発生するものもありますし、費用効果が合わないものもあるでしょうが、各種ツールもこなれてきて導入費用が安いものもあります。省力化効率化につながること、間違いの発生の減少につながること、労働時間の短縮につながることなどは検討の余地ありと思います。
大企業やチェーン店では比較的取り組みが速いですが、ローカルSCや道の駅でもDX化の相談を多方面に情報収集してみる価値はあると思えます。
弊社でもDX支援は激増していますが、どういったITプラットフォームを活用するかといった根本的なところから基幹システムに統合するところまで、業態や企業規模に応じて様々な取り組みがありますので、ぜひご検討下さればと思います。

【商業施設の経営】店舗改善・リニューアルで”やってはいけない失敗”とは?

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本日のテーマ:店舗改善・リニューアルのよくある失敗とは

2021年8月31日の記事までで、SCに入れるべきテナントの具体的なおすすめビジネスモデルをご紹介していきました。ロードサイド型単独集客モデルの小規模店舗ビジネスからメーカー型ショールーム機能をもつ大型店舗ビジネス、「売る」から「貸す」へのビジネス転換など様々ご紹介してきました。

今回は、少し視点を変え、現状SCに入っているテナント(特に小売業)が店舗の改善やリニューアルを行う際の注意すべきポイント・陥りやすい失敗についてご紹介いたします。

店舗にとっての「改善・リニューアル」の重要性

SCのインテナントに限らず、小売業店舗においては、定期的な店舗改善やリニューアルが必要になります。
なぜなら、まず第一に既存顧客の維持のために、来店頻度の向上や顧客満足度を向上させ、顧客を飽きさせない店構えに常にアップデートしていく必要があります。また他方で、新規顧客獲得のためには、時流に沿ったニーズ対応できる店舗が常に求められます。
船井総研には、「自分たちにとっての店舗の”売場”は、同時にお客様にとっての”買場”でもある」という考えがあります。常にお客様が信頼できるような、来たいと思えるような買場を作ることが恒常的な集客につながるため、積極的かつ恒常的に店舗の改善・リニューアルをすることを推奨しています。

店舗改善・リニューアルで”やってはいけない失敗”

ここまで述べてきたように、店舗の改善・リニューアルは常に新しく、常に時流に即して、常にお客様目線で行っていくべきものになります。このことは、小売業においては当たり前とも考えられる考え方でしょう。

しかし、「この考えのもと店舗リニューアルを行ったのに、なぜか売上が落ちてしまった」「店はすごく綺麗なはずなのに、なぜか集客ができない」、そんなことを経験した方や、SCのテナントでそういう店舗があるという方はいませんか?

その原因は、「お客様の導線を意識しすぎた余り、什器数や陳列数を減らしたことにより坪当たり在庫数が減少してしまったこと(商品が少ないと感じさせてしまったこと)」にあります。そもそも、店舗設計の目的は①「お客様を集めること」②「より多くのお客様を捌くこと」の2つです。ある程度集客ができてきて、お客様が集まるようになってきた店舗は、この①から②への転換を目的にリニューアルを実施してしまうのです。

②を目的にすると「いかに多くのお客様を捌くか」を意識しすぎるあまり、「無駄に広い導線を確保してしまう」「商品が見やすいように什器の数を減らしてしまう」「商品が手に取りやすいように商品間の陳列の幅を広げてしまう」といったような設計をしてしまうのです。その結果、お客様が感じるのは店舗の「快適さ」ではなく「虚無感」になってしまうのです。船井総研では、店舗の品揃えをお客様に伝える情報は「売場全体の視覚的情報が7割、その他情報が3割」と考えています。

つまり、お客様が売場を見て、いかに直感的に「このお店にはたくさん商品がありそう」と感じてもらうかが重要なのです。ですから、店舗のリニューアルを実施する際に絶対忘れてはいけないのが「坪当たり在庫数を落とさないこと」です。小売業店舗の多くは、既存顧客が売上のベースを作っています。つまり自店の強みとなっている既存顧客を維持するための既存商品在庫量は100%残したうえで、新規獲得の商品を付加できるようにしていくのが重要です。

従来、店舗リニューアルは売場の増床が前提とされてきましたが、Withコロナで増床が難しい現状を踏まえると、ダウンサイジング圧縮付加型のリニューアルが考えられます。既存商品の売場面積を圧縮させつつ、什器数や在庫量は減らさない店舗リニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。

コロナ禍でも堅調な業績を残すSCに共通して見られる”3つのキーポイント”とは?

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SC好業績の”3つのキーポイント”

コロナの影響下においても堅調な業績を維持している事例を見ていますと、ある一定の傾向が見られます。
それは「単品集客」「若年層集客」「SNS集客」という3つの特徴です。

前回オフ会の振り返り-単品集客-

先だってのオフ会でもお話いたしましたが、弊社のお手伝いしております単品ソリューションの事例では、中国地方の観光地でプリンをご当地単品として導入したお店で20代客層の比率が大幅増加し、コロナ禍にもかかわらず順調に業績を伸ばしました。
東北の道の駅でも、ジェラートを導入して昨年比で客数増に成功している店があります。
熱海でも、コロナに加えて土石流災害で全般的に非常に厳しい中でも、ユニークな海鮮丼で勝負する店が行列店舗になっています。
いずれも客層は若年層中心で、認知経路もSNS主体となると思われます。同様の事例は他にも多数あります。
コロナ直前に導入したところがより成果が上がっていますが、コロナになってから開業した店もあります。

若年層集客とSNS

緊急事態宣言解除で人の流れも活発になると予想されますが、よりアクティブなのは若年層と期待されます。
高齢者主体のバスによる団体観光はほぼ壊滅的であり、サービスエリアや地方の観光地など団体集客の多かった店は大打撃をこうむりました。コロナの心配が大きい高齢者の観光は依然としてスロースタートにならざるを得ないと思えます。

SNS集客については、インスタ等による直接的な集客だけでなく、そこから波及してテレビやミニコミ誌に取材されることで集客効果が相乗する傾向が強いです。地方のテレビ局はPRTIMESなどのプレスリリースメディアやSNSで話題の店をピックアップすることが多く、まずはメディアに注目されるためにもSNS集客は有望といえます。
そして多くの成功店舗は社内で自前で工夫して取り組んでいます。
きちんと企画を煮詰めて、コンテンツを練って、インフルエンサーを探して、といった取り組みを社内広告部門が実施しているところが成果を上げています。最初は素人でも、すこし勉強すれば写真の撮り方、メッセージの絞り方、ページでの見え方などどんどん工夫されて洗練されてゆきます。
弊社でもそのような取り組みを支援させていただいていますが、企画運用を広告会社に丸投げするよりもずっとローコストで効果的です。
イベントについても、これまで大規模のものが打ちづらい環境ではありましたが、ミニイベントを多数やるのであれば可能ですし、数が多いほうがより効果的になります。

SCというのはもはやプチ観光地であり、売れているものは「お土産」です。
生活必需品だけであれば安売りスーパーとドラッグストアとコンビニだけでOKになってしまいます。
これからのSC復活を力強く推進するためには上記の3つのポイントを打ち出してゆくことが効果的と思われます。

インスタグラム【次回SCオフ会のお知らせあり】

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私共のお客様の中で、スイーツや食品系の製造直売のお客様の成功事例を拝見していますと、インスタ活用に熱心なお客様がとても多いです。有力なところは1万以上のフォロワーさんを有していることが一つの目安と思えます。

インスタに投稿する写真も、その「世界観」を揃えていることが大事です。全体をみたときに写真のトーンが同じような色調で統一されているほうが、より世界観を演出しやすいです。
たとえば明度彩度上げ目でファンタジーな感じにするとか、すこし落ち着いた明度でコントラストを強めてドラマチックな感じにするとか、各社社内スタッフ中心に工夫されています。

一方で、世の中のフォロワーが増えない出来のよくないページを見ていますと、だいたいが「告知ばかり」「文字を写したもの」(読まない)「出来のよくない写真」(暗い、青白い)が見受けられます。
「自分都合」では見てもらえず、「見る人都合」でものを考えねばなりませんね。

若年層が新聞をとらなくなって久しいです。新聞広告やチラシはこういう層に届きません。
交通広告もリモート化で効果が減少しています。
雑誌も売れていませんし、どんどん廃刊しています。
専門店業界ではもはやSNSを通じた販促は必須になっているのですが、なかでもファッションやスイーツなどではインスタの影響力が一番大きいといえます。

テナント大手企業は別として、大手百貨店や駅ビル、モールなどのインスタアカウントを見てみますと、著名なSCでも1万フォロワーいないところばかりですね。
もちろんこれがすべての指標になるわけではないですが、今後はインスタ影響力の大きいテナントがチョイスされ、同様に館もインスタ影響力でチョイスされる要素も出てこようかと思います。

また、多くの成果を上げている中小企業はどこも自分たちで工夫して写真を加工して投稿しています。
広告業者さんに丸投げではなく、事務所若手女性スタッフ中心に企画されてみてはいかがでしょうか。

商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~


弊社の食品コンサルタントの責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける単品食品ショップの可能性についてお話しいたします。
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
③食品コンサルタントが新たな業態モデルを提案
④業種コンサルタントを交えたパネルディスカッション

セミナー詳細・申込はこちらから

SCにおける「売る」と「貸す」のテナントとは?次回SCオフ会のお知らせあり

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本日のテーマ:SC向きな「貸す」業態とは

2021年8月17日の記事では、SCの比較的大きな空き床を活用して入れるべき「大規模店舗」として、①アウトドア・キャンプ用品専門店 ②住宅展示場・リフォーム店ショールーム ③新車・中古車販売店(ショールーム) の3つの事例をご紹介いたしました。

今回は、このような大きな商材を扱うような大規模テナントが、SCに出店していくうえで考え得る新しい「貸す」という事業形態をご提案いたします。

SCの集客の特性

そもそもSCでは、高齢者から子供まで幅広い層が楽しむことができることから、お客さんの主なメインターゲット層はファミリー層になってきます。これまでにも記述してきましたが、SCの集客の特徴は「幅広い商圏の不特定多数のお客さんを集客していくこと」です。誰もが楽しめる空間に、より幅広い層を呼び込むことで、館全体の集客を上げ、買い上げ率を向上させていくことが重要事項でした。
このように不特定多数に対して集客を行なっていくSCの特徴と、メーカー型ショールーム機能を持つテナントの親和性は高く、お互いの強みを生かしながら、集客への相乗効果も期待ができるというのが以前お伝えした内容でした。

メーカー型ショールーム機能テナントの「売る」ではなく「貸す」の事業形態とは?

そんなメーカー型ショールーム機能を持つテナントが、さらにSCでの売上を上げていくための1つの戦略として、「貸す」業態、つまりレンタル・リユースビジネスがあります。
アウトドア用品や車など比較的金額が大きく、物理的にも大きい商材は、なかなかすぐに「買う」とはならないことが多いものです。
しかし、不特定多数を集客するSCにはそのような商材に対して、実は興味があるといったような潜在的なニーズを持っているお客さんが多くあるまります。そのような潜在顧客に対しての入口商品・サービスとして「貸す」事業を展開していくのです。実際の事例も全国でいくつかでてきています。東京・町田のグランベリーパークでは、キャンピングカーを扱うメーカー型ショールームテナントが、キャンピングカーのレンタルサービスを展開しています。

「貸す」事業の発展的利点

このような「貸す」事業は潜在顧客への入口商品というだけでなく、さらなる発展的な利点もあります。アウトドア用品や車の販売店においては、レンタル=製品のお試し、のような側面も含んでいます。そのためレンタルしてみて、気に入ったら購入もできるというようなフローも展開可能です。
また「借りる」ことには「返す」というプロセスが必ず発生します。レンタルしたものを返しにくるという行為を通して「お客さんの再来店が100%見込める」という、テナントにとってもSC館全体にとっても大きな利点もあります。

このように時流に即して最適なSCのテナントは変化していきます。常に新しい情報に触れ、SCテナントを充実させていけるようにしましょう。
次回SCオフ会(9月16日)では、このようなSCテナントのビジネスモデルをより詳しくご紹介いたします。下記より参加のお申込みをして頂けます。

商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~


弊社の食品コンサルタントの責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける単品食品ショップの可能性についてお話しいたします。
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
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いまのテナントミックスを考える

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これまでSCの店ぞろえを考える場合に、立地が良い場合は売上および歩率を高く設定できるアパレルや化粧品や食品を主にそろえて、のこりのスペースに雑貨やカルチャー系を揃えるというMDの考え方をしてきたSCや駅ビルが多かったといえます。
家電量販でいえば、小さくて高額なもの、スマホやデジカメや時計を一等地に陳列してきました。ようするに、坪当たり在庫がそこそこ大きく
さらに回転も見込まれる商品群を売るほうが有利だったわけです。

一方で、コロナ期以降、アパレルの不調がより鮮明になってきてしまいました。
観光客を対象としてきた都市部商業では特に落ち込みが激しいといえます。

こういった環境下で、新しいテナントミックスを指向するSCが多く出てきました。
銀座の東急プラザや川崎のルフロンではミニテーマパークやミニ水族館を導入しています。
広島のマリーナホップで再生のためにミニ水族館を入れて、年間パスポートを安価に設定し毎日ミニイベント開催を実施したら高齢者のお客様がお孫さんをつれて毎日のように訪問していただけるという成功例がありましたが、都市部のミニ水族館というのは投資さえうまく抑えることが出来れば面白いと思います。
横浜のASOBUILDなども同様ですが、ミニミニテーマパークもテーマ設定次第ではある程度お客様に興味を持っていただけると思います。
また、同じくシェアオフィスや調子のいいIT系企業に一括貸しするパターンや、今後はeスポーツ系企業を導入するということも成されると思います。

コロナの影響がどこまで続くかについては、もうしばらくはこの状況から容易に脱することが出来ないという流れになってきています。賃料水準は下がりますし、新しいコンテンツ導入が成功するかどうかも不透明な状況下ではありますが、「このままではなんともならない」ところから思い切ったチャレンジが必要となっています。

地方都市SCにおいては行政に床を賃借いただいて「地域おこし協力隊」や「パスポートセンター」「職業紹介所」「地域イベント拠点」などを実施しているところもあります。図書館を誘致しているSC、子育て支援施設を誘致しているSCもあります。

やれそうなことは何でもチャレンジしてみること、それが今大事なことと思えます。

次回SCオフ会は9月16日に開催予定です。
下記よりご参加のお申込みいただけます。

商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~

弊社の食品コンサルタントの責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける食品専門店ショップの可能性についてお話しいたします。
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
③食品コンサルタントが新たな業態モデルを提案
④業種コンサルタントを交えたパネルディスカッション

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SCに入れるべき『大型店舗』のテナントとは?次回SCオフ会のお知らせ

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本日のテーマ

2021年7月20日の記事では、比較的小規模での出店が可能なSCに入れるべきテナントとして、①高級食パン専門店②セミパーソナルフィットネスジム③カラー専門店④チョコレート専門店 の4つのビジネスについてご紹介いたしました。

今回はSCの比較的大規模な空き床を活用すべき大型店舗のビジネスをご紹介いたします。

今、SCに誘致すべきテナントのポイント

基本的に、誘致すべきテナントのポイントは2つ。
1つ目は、小規模店舗と同じくBtoCのロードサイド型単独集客モデルの店舗であること。SCの集客キャンペーンだけでなく、その店舗単体でも十分な集客力のある店舗を誘致することで相乗的な集客数の向上につながります。

2つ目は、メーカー型ショールーム機能を持つ店舗であること。
メーカー型ショールームは
従来、大規模なロードサイト店を展開し、顕在ニーズを持った特定多数のお客様に向けて自力集客を行っていました。そんな店舗にとって、SC内にいる潜在ニーズを持つ不特定多数のお客様にアプローチが可能であることは、非常に大きなメリットとなります。またSCとしても、自力集客力の高いテナントを誘致することで、さらなる施設集客が可能となります。

以下では、今の時流にあった注目度の高いのビジネスモデルをいくつかご紹介いたします

①アウトドア・キャンプ用品専門店
コロナ禍の影響でアウトドアやキャンプのブームが到来。このブームを受けて、様々な商業施設において、アウトドア・キャンプ用品を展示する販売店が展開されています。キャンプ用品などを使用体験もできる展示をするために、広々とした店舗スペースが必要となる。大きな空き床のあるSCには最適なテナントとなります。

②住宅展示場・リフォーム店ショールーム
大きな敷地で実際の住宅を建設し、お客さんに向けて展示を行う住宅展示場。体験型ショールームであるため、住宅を検討中のファミリー層などの集客力が非常に高いことが特徴。ファミリー層の集客が中心となるSCとの親和性も高く、大きな空き床や駐車場を敷地を活用できるSCには最適なテナントとなります。

③新車・中古車販売店(ショールーム)
新車・中古車問わず自動車の展示・販売を行うショールーム。車という商材が物理的に非常に大きいため、販売店も必然的に大きな敷地が必要となります。駐車場に車を展示というスタイルに限らず、店内に展示、販売を行うというスタイルが築ければSCとの親和性は非常に高いです。近年は軽自動車の販売台数が伸びており、軽39.8万円専門店などファミリー層向けビジネスモデルはSCのテナントには最適です。

このように時流に即して最適なSCのテナントは変化していきます。常に新しい情報に触れ、SCテナントを充実させていけるようにしましょう。

次回SCオフ会(9月16日)では、このようなSCテナントのビジネスモデルをより詳しくご紹介いたします。

商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~

弊社の単品食品責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける単品食品ショップの可能性についてお話しいたします。
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
③食品コンサルタントが新たな業態モデルを提案
④業種コンサルタントを交えたパネルディスカッション

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「食」のパーソナルユース強化

物販商材というのは、大きく「ホームユース」と「パーソナルユース」に分かれます。
ホームユースとは家族のための買い物、パーソナルユースとは自分のための買い物です。
スーパーストア系の業態では主としてホームユース商材を中心に扱う一方で、
パーソナルユース商材は専門店で取り扱うことが主となっています。
どんな商品にも購買経験というものがあり、子供のころから慣れ親しんで
購買経験を重ねた商品はパーソナルユース化してゆきます。

シャンプーでいうと、私たちが子供のころにはシャンプーすらあまり普及しておらず、
石鹸で体を洗っていました。
いまは親が買ってきたシャンプーを子供のころから普通に使用しています。
そうするとだんだんシャンプーに対して理解が進み、中高生くらいになると「マイシャンプー」を買ってきて使うようになります。
こういうのがパーソナルユース化の一例です。

一方で購買頻度が少ない商品はあまりパーソナルユース化しにくいともいえます。
仏壇やランドセルといったものは何度も買うものではないので、
多少時代の流れで今風になっているとはいえ、原形となるものはそう大きく変化していません。

食の世界はもともと購買頻度は高いものの、
親や奥さんが買ってくることが大半であり、基本はホームユースです。
しかし、そのなかでも特別にこだわりのある商材は急速にパーソナルユース化します。
お酒などはその典型と言えます。

またパンやビールなどの商材は大手メーカーのシェアが高い商品です。
それゆえに、バリエーションもあるようでなかった商品です。

コロナ以前からこの食品の世界でもパーソナルユース的な売り方で
専門店販売で売り上げを上げつつある商材が増えてきました。
そして昨年のコロナ禍でも(大観光地を除いて)ほとんど影響を受けずに売り上げが伸び続けています。

食の世界も、時間をかけてじわじわとパーソナルユース化してきました。
成城石井やカルディのような店が人気が出てきているのも同じ理由だろうと思います。

この、パーソナルユース化という大きな流れに対応できるのが、「食の単品専門店」の展開です。
ショップをテナントとして誘致することもありますが、小額投資・短期回収を生かして直営化する方法もあります。

次回のSCオフ会では弊社の単品食品責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける単品食品ショップの可能性についてお話ししようと思います。弊社実績については、お気軽にお問合せいただけましたらと思います。

【参加希望の方必読!次回SCオフ会の開催概要】
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
③食品コンサルタントが新たな業態モデルを提案
④業種コンサルタントを交えたパネルディスカッション

お申込み詳細は、今後のSCメルマガにてご連絡いたしますので、しばらくお待ちください。

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SCに入れるべきテナントとは?

前回記事では、SCのポップアップ店舗を活用した新戦略をご紹介しました。①出店者への販売代行サービス ②SCデベロッパーが自らBtoCの新規事業を立ち上げる の2点の戦略をお伝えしました。
今回はSCに入れるべきテナントについて具体的にご紹介いたします。

SCに入れるべきテナントでおすすめは、BtoCのロードサイド型単独集客モデルの店舗になります。地域のロードサイドに路面店を構えるBtoCの事業の多くがこのビジネスモデルに値します。
従来のSCのような「モノの販売」だけではなく、様々な客層に向けた「サービスの提供」の店舗を積極的に誘致していくことも考えてみましょう。ロードサイド型単独集客モデルの店舗を誘致することは、SCデベロッパー・出店者双方に利点をもたらします。

■SCデベロッパーの利点:
①出店者の自力集客により新規顧客の獲得が可能
②店揃えの充実

■出店者の利点:
①SC集客の活用による自力集客の負担軽減
①SCに来る顧客への認知度向上&新規顧客の獲得が可能

このように双方にメリットのあるロードサイド型単独集客店舗ですが、特に償却の終わった地方SCへにとっては路面店と変わらない賃料で効果は最大化します。

以下では、今の時流にあった注目度の高いのビジネスモデルをいくつかご紹介いたします。

①高級食パン専門店(食品販売)
→食パンやその付随商品(ラスクやジャムなど)を専門に販売する店舗。食パンの製造に徹底的にこだわり、従来の食パンの4-5倍の価格にて高付加価値な食パンを販売。小スペース(15坪~)の展開が可能な点や、家庭消費ニーズに答えることができる点などSC出店に適したビジネスモデル。

②セミパーソナルフィットネスジム(サービス提供)
→大型フィットネスジムとパーソナルフィットネスジム(1対1)の良いとこ取りをしたようなフィットネス事業。1人のトレーナーと複数人の会員とでセッションを行う。小スペース・少器具からの展開が可能な点や健康志向の高まりに即している点など、SC出店に適したビジネスモデル。

③カラー専門店
→カラーリング(主に白髪染め)に特化した美容サロン。現在では、全国に550店舗以上が存在し、伸び続けているビジネスモデル。SC内では10坪という小スペースからの展開が可能。主なターゲットである「40代以降の女性」が多く集まるSCに適したビジネスモデル。

④チョコレート専門店
→チョコレートを専門に製造・販売・小売の実演販売を行う食料品店。スイーツ市場の中で継続的に伸び続けているのがチョコレート市場。大人から子供までSCの様々な客層全てのニーズに対応可能なビジネスモデル。

上記以外にも船井総研が取り扱う新規事業はSC出店に適したビジネスモデルが多く存在します。上記以外のビジネスモデルはコチラからご覧ください。
また、このようなビジネスモデルの立ち上げや誘致については、船井総研でもお手伝いをしております。
なにかご不明な点やご質問等がございましたら、船井総研までご相談ください。

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