皆さん、こんにちは。
いつもSCメルマガをご覧頂きありがとうございます。
本日のテーマ:SC向きな「貸す」業態とは
2021年8月17日の記事では、SCの比較的大きな空き床を活用して入れるべき「大規模店舗」として、①アウトドア・キャンプ用品専門店 ②住宅展示場・リフォーム店ショールーム ③新車・中古車販売店(ショールーム) の3つの事例をご紹介いたしました。
今回は、このような大きな商材を扱うような大規模テナントが、SCに出店していくうえで考え得る新しい「貸す」という事業形態をご提案いたします。
SCの集客の特性
そもそもSCでは、高齢者から子供まで幅広い層が楽しむことができることから、お客さんの主なメインターゲット層はファミリー層になってきます。これまでにも記述してきましたが、SCの集客の特徴は「幅広い商圏の不特定多数のお客さんを集客していくこと」です。誰もが楽しめる空間に、より幅広い層を呼び込むことで、館全体の集客を上げ、買い上げ率を向上させていくことが重要事項でした。
このように不特定多数に対して集客を行なっていくSCの特徴と、メーカー型ショールーム機能を持つテナントの親和性は高く、お互いの強みを生かしながら、集客への相乗効果も期待ができるというのが以前お伝えした内容でした。
メーカー型ショールーム機能テナントの「売る」ではなく「貸す」の事業形態とは?
そんなメーカー型ショールーム機能を持つテナントが、さらにSCでの売上を上げていくための1つの戦略として、「貸す」業態、つまりレンタル・リユースビジネスがあります。
アウトドア用品や車など比較的金額が大きく、物理的にも大きい商材は、なかなかすぐに「買う」とはならないことが多いものです。
しかし、不特定多数を集客するSCにはそのような商材に対して、実は興味があるといったような潜在的なニーズを持っているお客さんが多くあるまります。そのような潜在顧客に対しての入口商品・サービスとして「貸す」事業を展開していくのです。実際の事例も全国でいくつかでてきています。東京・町田のグランベリーパークでは、キャンピングカーを扱うメーカー型ショールームテナントが、キャンピングカーのレンタルサービスを展開しています。
「貸す」事業の発展的利点
このような「貸す」事業は潜在顧客への入口商品というだけでなく、さらなる発展的な利点もあります。アウトドア用品や車の販売店においては、レンタル=製品のお試し、のような側面も含んでいます。そのためレンタルしてみて、気に入ったら購入もできるというようなフローも展開可能です。
また「借りる」ことには「返す」というプロセスが必ず発生します。レンタルしたものを返しにくるという行為を通して「お客さんの再来店が100%見込める」という、テナントにとってもSC館全体にとっても大きな利点もあります。
このように時流に即して最適なSCのテナントは変化していきます。常に新しい情報に触れ、SCテナントを充実させていけるようにしましょう。
次回SCオフ会(9月16日)では、このようなSCテナントのビジネスモデルをより詳しくご紹介いたします。下記より参加のお申込みをして頂けます。
商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~
弊社の食品コンサルタントの責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける単品食品ショップの可能性についてお話しいたします。
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
③食品コンサルタントが新たな業態モデルを提案
④業種コンサルタントを交えたパネルディスカッション