いまのテナントミックスを考える

皆さん、こんにちは。
いつもSCメルマガをご覧頂きありがとうございます。

これまでSCの店ぞろえを考える場合に、立地が良い場合は売上および歩率を高く設定できるアパレルや化粧品や食品を主にそろえて、のこりのスペースに雑貨やカルチャー系を揃えるというMDの考え方をしてきたSCや駅ビルが多かったといえます。
家電量販でいえば、小さくて高額なもの、スマホやデジカメや時計を一等地に陳列してきました。ようするに、坪当たり在庫がそこそこ大きく
さらに回転も見込まれる商品群を売るほうが有利だったわけです。

一方で、コロナ期以降、アパレルの不調がより鮮明になってきてしまいました。
観光客を対象としてきた都市部商業では特に落ち込みが激しいといえます。

こういった環境下で、新しいテナントミックスを指向するSCが多く出てきました。
銀座の東急プラザや川崎のルフロンではミニテーマパークやミニ水族館を導入しています。
広島のマリーナホップで再生のためにミニ水族館を入れて、年間パスポートを安価に設定し毎日ミニイベント開催を実施したら高齢者のお客様がお孫さんをつれて毎日のように訪問していただけるという成功例がありましたが、都市部のミニ水族館というのは投資さえうまく抑えることが出来れば面白いと思います。
横浜のASOBUILDなども同様ですが、ミニミニテーマパークもテーマ設定次第ではある程度お客様に興味を持っていただけると思います。
また、同じくシェアオフィスや調子のいいIT系企業に一括貸しするパターンや、今後はeスポーツ系企業を導入するということも成されると思います。

コロナの影響がどこまで続くかについては、もうしばらくはこの状況から容易に脱することが出来ないという流れになってきています。賃料水準は下がりますし、新しいコンテンツ導入が成功するかどうかも不透明な状況下ではありますが、「このままではなんともならない」ところから思い切ったチャレンジが必要となっています。

地方都市SCにおいては行政に床を賃借いただいて「地域おこし協力隊」や「パスポートセンター」「職業紹介所」「地域イベント拠点」などを実施しているところもあります。図書館を誘致しているSC、子育て支援施設を誘致しているSCもあります。

やれそうなことは何でもチャレンジしてみること、それが今大事なことと思えます。

次回SCオフ会は9月16日に開催予定です。
下記よりご参加のお申込みいただけます。

商業施設経営の勉強会 ~コロナで変わるSCのビジネスモデル~

弊社の食品コンサルタントの責任者をゲストに招き、特に地方都市のSCや駅ビルにおける食品専門店ショップの可能性についてお話しいたします。
・開催日時:9月16日(木) 13:00-14:00
・開催場所:オンライン(zoom使用)
・講座内容:
①withコロナで変わるSCのビジネスモデル
②話題の施設・テナントの出店リニューアルポイント
③食品コンサルタントが新たな業態モデルを提案
④業種コンサルタントを交えたパネルディスカッション

セミナー詳細・申込はこちらから

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