━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.312 ━ 2012.03.08
船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:商業施設のバリューアップポイント』
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『商業施設のバリューアップポイント』
商業施設のバリューアップのポイントは、全館客数アップに尽きます。
この全館客数アップのためには、大きく2つの手法があります。
1つは集客力のあるテナント誘致で、2つ目は集客力のある経常販促です。
テナントが新しくて話題性のある商品を投入することで集客力が上がる
ように、施設としても定期的に新しく、話題性のあるテナント誘致が
欠かせません。
これには、施設として1年で全テナントの1割のテナントを入れ替えると
いった誘致目標が必要ですし、テナント契約もそれに見合った契約が
必要になります。
実際には、既存施設でも空床が1割近くを占めていることが多く、空床
対策が結果として施設のバリューアップに直結します。
ハードを含めたリニューアルには時間と費用がかかりますし、まずは
空床を埋めるテナント誘致を進めつつ、集客力のある経常販促(ソフト
リニューアル)に力点を置くのが良いでしょう。
いま、商業施設は勝ち組と負け組に大きく分かれています。
勝ち組は昨年以上の販促を仕掛けて集客力を増し、負け組みは売上の
下げと比例して販促費を削ってしまい、ますます売上が下がっています。
勝ち組も、負け組も回数(頻度)にこだわり、絶対に昨年以上の回数
(頻度)を実施することが重要です。限られた販促予算の中でこの回数
(頻度)を多くできるように、販促内容のリニューアルが求められます。
限られた販促予算で、回数(頻度)を多くするには、ターゲットの
絞り込みとテナントの協力が欠かせません。例えば、ターゲットをキッズ
ファミリーに特化し、イベントを参加型にします。そうすることで、
週末には、商圏内の幼稚園、保育園、各種教室とタイアップしたキッズ
向けの発表会ができ、三世代の集客が可能となります。
また、平日にはショップ、テナントのこだわりの逸品(収益商品)を
体験、体感できる教室イベントを仕掛けます。
このように、全館客数アップを図りながら、結果としてテナントの収益に
結びつく経常販促への流れを作ることが大切です。
新しいテナント誘致だけではなく、経常販促のリニューアルで商業施設の
バリューアップに挑戦していただきたいものです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:丹羽英之(にわひでゆき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
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