ショッピングセンター経営のヒント77:
『パート社員で見える自店の方向性』
私は長年様々なショッピングセンターのご支援をしております。そのなかで
多くのパート・社員のグループインタビューを実施したなかで、見えたもの
があります。それは・・・
思った以上に自店の利用率が低い。
ということです。自店の利用率の高いパート・社員の特徴は
1.社歴が長い
2.年齢が高い
のどちらかです。
この社歴が長く、年齢の高い方の多くは人間的にも幅があり、持ちつ持たれ
つ(共存共栄)の協調主義であるのに対し、社歴が浅く、年齢の若い方の多
くは明確にお店を使い分ける自由主義なのです。
パート社員でもそうであるのだから、お客様のその使い分けは更に顕著であ
るはずです。明確にお店を使い分けるこの世代に提供していく、商品力と売
場のためにも1年に1度のソフトリニューアルが望まれます。
■ポイント■
1年に2割づつ革新し、5年で一新しよう
●今後のあるべき姿の方向性とは
小売業における差別化要素は
1.価格制
2.利便性
3.希少性
4.独自性
の4つがありますが、専門店は基本的には商品の希少性または独自性のいず
れかで自店の存在意義を確立することが良いのではないでしょうか。また、
この4つのいずれかを選択するのはオーナーのポリシー(店舗コンセプト)
に因ります。
ポリシー(店舗コンセプト)があると、お客様に安心感を与えることが可能
であり、このポリシー(店舗コンセプト)に共感・共鳴したお客様だけが自
店のロイヤルカスタマー(上得意客)になりえるのです。
■伸びている専門店に共通するルール■
1.共感・共鳴できるコンセプトがある。
2.オリジナルのサービス機能を付加している。
3.顧客を創造できる商品力がある。
4.従業員満足と顧客満足が一体化している。
自店はいかがでしょうか。
「オーナー以上にお店のことを考えている従業員はいない」のです。
もう一度考えてみましょう!
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船井総合研究所 第五経営支援部
丹羽英之
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