━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.255 ━ 2010.09.09
船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:NSCの活性化は食品(SM、専門店)で決まる』
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皆様こんにちは。
船井総合研究所の丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
次回のSCオフ会はNSCの再生、活性化がメインテーマですが
今号は食品(SM・専門店)の重要性についてお伝えします。
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『NSCの活性化は食品(SM、専門店)で決まる』
SCの売上アップは、個々のテナントの活性化では難しく、SC全
館の客数アップを図ることが最も効果的と言えます。
ですから、最も全館客数に貢献している食品SMを強化すること
がポイントとなります。
特に、全館売上に占める食品SMの売上(客数)構成比が高い
NSCではその傾向が顕著と言えます。
また、RSCのような広域商圏を狙った大規模SCでも、食品SM
は足元商圏を固め、基礎集客に貢献しているのが実際です。
つまり、SCの活性化は規模の大小、新旧に関わらず、食品SM
で決まるのです。
実際に現場でSC活性化に入る場合、出店している食品SMの
タイプによって2つのお手伝いに分かれます。
ローカルSMが入っている場合は、商品MDと売場づくりが弱く
競合に負け、客数をとりきれていない場合が多いので、食品
SMそのものの活性化を優先させます。
(専門店の市場ゾーンも同様です。)
一方、ナショナルチェーンSMの場合は、商品MDと売場づくり
は本部の意向が強く、なかなか現場レベルでの変更が効きま
せん。ですから、販促協力のみお願いすることが多いのです。
いずれにしても、食品SMを核にして全館販促を組み立て直し、
基礎集客をアップしていく手法を優先させるのです。
もともと大型催事は全店参加で広域商圏を狙った販促ですが
この大型催事の販促内容を見直し、食品を柱に枚数を絞った
回数優先の販促に切り替えるのです。
つまり、確実に売上(客数)を見込める日を数多くつくることが
ポイントとなります。
例えば、週間では平日の100円均一や曜日市、休日の朝市
月間では1の市や1・2・3の市、20日・30日の感謝デー etc
また、特典、サービス、割引などを全館の販促予算の中から
補填することで競合店との差別化を図るのです。
入店している食品SMの単独販促に頼りすぎず、食品を全館
で応援することで、全館客数をアップさせるのです。
その結果として、個々テナントの売上アップに貢献するといった
流れをつくることが重要です。
ぜひ、NSC活性化のためにも食品(SM、専門店)を応援する
仕組み、仕掛けを持ちたいものです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
編集担当:丹羽 英之(にわ ひでゆき)
発行所:株式会社船井総合研究所 第4経営支援部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
TEL : 03-6212-2930(直通)
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【SC経営のヒント254】:『毎日継続、継続、継続』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.254 ━ 2010.09.02
船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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【MAIN CONTENTS】『毎日継続、継続、継続』
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『毎日継続、継続、継続』
先日、横峯吉文さんの講演を拝聴し、大変感銘をうけました。
そこでお聞かせいただいたことですが、「毎日20分の勉強を10年続
けたら誰でも一流になれる」というお話がありました。
勉強や楽器の上達なども同様ですが、ある時期に集中して勉強・練
習することもある一方で、毎日毎日、ずーっと継続するということ
は、なかなかできるようで出来ないことですが、実際にはとても価
値のあることだと思います。
私自身は、一日の出来事や見た店と感想、会った人と得た情報・学
んだことを日報として記入しています。もうかれこれ15年くらい続
けていますが、1日もさぼらず続けるというのは、慣れるまでは大
変です。このほか、両手振り体操ほか、毎日かならず続けているこ
とがいくつかあります。
先日、ある機会に来訪したSCでは、60店舗ほどのテナント各店の前
に小さなA看板式の黒板が設置してありました。そこにチョークで
何と記入するかは各店のスタッフがお考えになられているのですが、
各店各様でいろいろ見ているとなかなか興味深いです。
「結婚式」「同窓会」といったコンテンツもあれば、自社のおすす
め商品があったり、あるいはご商売とは関係ない私信的なもの、ス
タッフのこだわりなど、いろんなコンテンツがあります。
きっとこれは、各店からのお客様への「メッセージ」なのだろうと
思いました。そして、必ずしも商売に直接的につながらなくとも、
各店のスタッフの個性をお客様にアピールすることが大切であり、
また、スタッフ側も自分たちからメッセージを発信できるというと
ころに意味があると思います。
「自分を表現したい」という欲求は必ずあり、それがいずれかのメ
ディアを通じて実現できることは大切ではないかと思います。店員
さんは誰しもが、自分を表現し、自分を理解してもらって、商売に
つなげることに喜びを感じて販売員という仕事をなされていると思
います。接客しないまでも、自らのメッセージをお客様に伝えられ
るチャンスになります。
ツールはどうあれ、このような店側から積極的にお客様に発信する
という取り組み、ぜひ長期継続ができるよう頑張っていただきたい
な・・・と感じました。
私自身も、ショートメッセージを毎日twitterに書き込むことにし
ましたので、HPトップページか、twitterでフォローいただければ
と思います。(twitter ID: Tad_y)
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発行人:山本 匡(やまもと ただし)
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【SC経営のヒント253】:『期限をつける』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.253 ━ 2010.08.26
船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
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☆今週のコンテンツ☆
『期限をつける』
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こんにちは。
船井総研、野田陽一郎でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
株式会社船井総合研究所
野田 陽一郎
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『期限をつける』
セールの前倒し、常態化が進んでいます。
不定期のポイント倍づけやセールも頻繁におこなわれています。
そのような販売状況の中で、お客様は買う時期を決められずにいます。
いつ買えばお得なのか、いつ買えば良い時期なのか。
わからないなら、取りあえずやめよう。
もう少し待とう・・・という状況になりはじめています。
そこで今、販売者として、
しっかりと情報を伝えていくことが求められています。
その情報の1つが、「期限」とそれに関連した情報です。
ここで言う期限とは、セール期間○○日までということではありません。
煽るのではなく、提供する情報。
例えば、季節商品の販売には、温度や天気の情報を伝えてあげることです。
・昨年○○地区で真夏日が始まったのは○日。
この商品で今から猛暑に備えましょう。
・朝晩の冷えは○○日頃から。
この商品には朝晩の冷え込みに対応できるあったか○○素材を使用し・・。
もちろん、数や価格での提案も可能です。
・今年は原材料の○○が値上がりしております。価格が低い今のうちに・・・
・昨年、販売と同時に○○個が完売した商品です。
お客様にはご迷惑おかけしました。
現在今季分の予約受付中です。
ご予約いただいた方には発売日にお渡しできます!
価格が安いから買ってください、ということではなくて、
あくまでもお客様自ら持っているニーズを掘り起こす提案をしてあげることで、
納得してお買上いただくフィールドを販売側がつくっていくことが重要です。
どんなに値下げをしても、ニーズのないものは売れない。
無理に価格で買っていただいても、満足度は高くない。
ニーズを掘り起こすでもなく価格訴求で買ってもらうほど
悲惨なものはありません。
お互いが不幸です。
販売者としての提案を持って、お客様のニーズを掘り起こしていくための
期限をつけた販売を是非実施してみてください。
全商品を転換していくことは現実的に負荷がかかりますので、
まずはやりやすい部門から実施してみてください。
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発行人:野田陽一郎(のだよういちろう)
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【SC経営のヒント252】:『付加価値を伝える単品チラシ』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.252 ━ 2010.08.23
船井総研 コンサルタント 丹羽 英之行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『付加価値を伝える単品チラシ』
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皆様こんにちは。
船井総合研究所の丹羽英之でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
先週は11回目となった「SCオフ会」でした。
参加頂いた44名の方には、終了後の懇親会にも多数お残り
頂き、有意義な情報交換の場となったのではないでしょうか。
次回は10月21日(木)18:30~20:00で開催を予定しています。
メインテーマは 『ネバーフッド(小商圏)SC』 となっておりますので
ご興味のある方は、ぜひご参加頂ければ幸いです。
詳細が決まり次第、メルマガ、HPでご案内させて頂きます。
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『付加価値を伝える単品チラシ』
SCのチラシは全店参加が基本で、各店が思い思いの商品を掲
載するので、結果として品揃え型のチラシになることが多いのが
実際です。
この品揃え型チラシはターゲットが特定できていないので、結
果としてレスポンスが弱くなってしまいます。
特に、SCのチラシは紙面に制約があるので、その時期に季節
指数の高い店舗(業種)を絞り込み、且つ単品やテーマを絞り込
むことでレスポンスを高めていかなければなりません。
例えば、
ファッション店舗が集まって、夏のTシャツ特集、森ガール特集や
アウトドア特集を企画し、食品店舗が集まって夏の涼風デザート
や中元・歳暮特集などを企画するのですが、これらを一緒に掲載
するのではなく、単独チラシとしてテーマに合った掲載アイテム
(単品)を増やすことがポイントになります。
また、品揃え型チラシでは買上点数の高い商品を安く売ることが
集客の基本でしたが、ターゲットが特定できている単品チラシは
集客商品だけにこだわる必要はないのです。
普段、3P(4P)千円で集客商品となる靴下もターゲットニーズに
あった付加価値(機能)を伝えれれば、高単価の商品でもチラシ
で集客できるのです。
例えば、チラシのコピーはこんな感じです。
足にムレを防ぎたい方にはこのシルクの靴下がオススメ
足のかさかさが気になるOLさんにはこの靴下が
おじいちゃん、おばあちゃんに朗報!すべり止めのついた靴下
外反母趾の方にはこの○○で悩みを解消できる靴下が
便秘の方にはこの○○が特徴のこの靴下が
中高年の山歩きにぴったりの速乾素材の靴下は如何?
つまり、ターゲットやテーマを特定した単品チラシは粗利の低い
集客商品だけでなく、粗利の高い定番商品やこだわりの収益
商品まで掲載できることが大きな特徴です。
共同販促では、店舗(業種)やテーマを絞り込み、店舗ではター
ゲットニーズに応える単品チラシに挑戦したいものです。
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【SC経営のヒント251】: 『あきらめない』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.251 ━ 2010.08.12
船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
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☆今週のコンテンツ☆
『あきらめない』
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『あきらめない』
好調SC、不振SC、さまざまなSCを訪問していて感じることがあります。
不振なSCでは、マネージャーの皆さんの発言に「どうせ・・・・」という
あきらめ感を感じることが多いのです。
どのような商業施設も、手を加えずに放置していたら数年でダメになって
しまいます。
私が若い頃にお手伝いした案件は、開業後5年で破綻した商業ビルを再生する
という仕事でしたが、そのビルは開業時以降、何一つ販促をやってこなかった
そうで、自分が関わったときには入居率が3割程度まで下がっていました。
開発・リニューアルという視点からどのような店にするかを常に考えるのが
商売と思っていた私も、この事実にはショックをうけました。それと同時に
「商業施設は衰退しないように常に手を加え続けなければならない」
という基本と、
「商業施設は、一度衰退してしまったら、商売か商売人か
立地を大きく変える以外に再生方法は無い」
という原則を知りました。
絶対的な売上の大小は立地や競合で決まりますが、
それでも微増するか微減するか、あるいは激減するかは、
やり方次第であるといえます。
SC全体が不振・・・その悪い気に感染してしまって、中にいる運営者まで
弱気になってしまって、消極的になってしまっているとしたら、
日本全国に数多くある、苦しい環境でも頑張っているSCを見に行って
気持ちを新たにすることが大事ではないでしょうか。
私どもも様々なSCとお付き合いしておりますが、
どれ一つとして楽な環境で商売が出来ているところなどありません。
厳しい環境下で、しかし知恵と工夫で頑張っているというのは
どこにも共通する実態です。
まずは気持ちをしっかりと持つこと。
なにごとも自分の気持ちを出発点に変えてゆこうという意思が大切と思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 匡(やまもと ただし)
編集担当:山本 匡(やまも とただし)
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【SC経営のヒント250】:『ひたすら愚直な鮮度維持のための検証、施策実施』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.250 ━ 2010.08.05
船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎行
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☆今週のコンテンツ☆
『ひたすら愚直な鮮度維持のための検証、施策実施』
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こんにちは。
船井総研、野田陽一郎でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
株式会社船井総合研究所
野田 陽一郎
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『ひたすら愚直な鮮度維持のための検証、施策実施』
同じ商品を同じ価格で品揃えている店舗があったときに、
より売れている店舗は鮮度のよい商品(回転率の高い商品)を置いてる店舗です。
以前そのような両店舗を拝見し、数字の比較をおこない
鮮度は価格を越えるものだと、鮮度の重要性を再認識しました。
物販店において、その鮮度を高めていくためには、
まず自店認識をしっかりと行い、自店の商品の売れ筋動向を
しっかり把握することです。
そのためにまず以下のような商品を定量的に把握していくことだと思います。
・売上伸び率が高い商品
・売上構成比が高い商品
・シェアが高い商品
・在庫効率が良い、在庫回転率が高い商品
・売場効率が良い、坪効率が高い商品
それらが自店の最も指示されている商品群なので、それを徹底的に伸ばして
いくことで強みに磨きがかかり、鮮度だけでなく店舗への指示率(=売上)も
伸ばしていくことができます。
もちろん、売場での見直しとして、売上構成比=在庫構成比=売場面積構成比
の基本に沿って手直しを検討・実施する必要があります。
売上構成比>在庫構成比…チャンスロス ⇒在庫投入・フェイス拡大
売上構成比<在庫構成比…在庫過多 ⇒売価変更検討
売上構成比>売面構成比…坪効率が良い ⇒売面・フェイス拡大検討
売上構成比<売面構成比…坪効率が悪い ⇒圧縮
これを愚直に繰り返して実施している店舗の成績が非常に良いと言えます。
そしてやりきるためには仕組み化して実施している店が、常に安定していると
いつもSCの販促・店長会等を見ていて思います。
セール期や繁忙期、もっと言うとモチベーションが下がりがちな
端境期などにも、ブレずにいる店舗というのはそのようなところです。
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発行人:野田陽一郎(のだよういちろう)
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【SC経営のヒント249】:『販促もリニューアルの時代』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.249 ━ 2010.07.29
船井総研 コンサルタント 丹羽 英之行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『販促もリニューアルの時代』
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『販促もリニューアルの時代』
商品、売場にリニューアルが必要なように、共同販促にもリニュ
ーアルが必要です。しかし、現場では共同販促のリニューアルが
一番できていないのが実際です。
それは、これまでの共同販促が全店参加を基本としていたため
でしょう。今の時代にはターゲットにあった媒体と業種がマッチし
ない限り集客につながりません。
では、どのようなリニューアルが効果的なのでしょうか?
それには、ターゲット、業種・業態の強みに特化していくという基
本方針が必要です。
駅ビル、ファッションビルのようなターミナル立地にある施設は商
圏が広く、チラシでは費用対効果があわないのが実際です。
最も効果的なのは、駅貼り、電車広告であり、これから有効なの
はケータイ販促といえるでしょう。客層や利用のされ方から当然
と言えば、当然なのですが、いまだにチラシ、DMに頼っているの
が現状です。
いま、首都圏に住む若者の多くは新聞をとっていないですし、彼
らをターゲットとしている店舗は彼らが見ている媒体を知る必要
があります。
例えば、スポーツ新聞の広告で高いレスをあげている店舗が意
外に多いのが実際なのです
また、郊外のショッピングセンターではエリアで発行部数の多い
「フリーペーパー」の活用が期待されます。チラシに比べて、保存
されやすい媒体ですし、クリスマス、GW、サマーセールなどロン
グイベントに効果的です。
また、業種的にもチラシでは効果が出づらいレジャー、飲食、サ
ービステナントにはクーポン広告が基本のフリーペーパーが向
いています。
目玉商品でお客様を集めるファッション、食品はチラシで、レジャ
ー、サービスや館イベントはフリーペーパーといった使い分けが
大切なのです。
確かに共同販促は全店参加が基本ですが、販促媒体に全店参
加を共有する必要はないのです。なぜなら、お客様を館に集客
することが販促の最大の目的であり、そのためには、その時期
に最も売上をつくれる、つまり集客力のある業種・テナントにフォ
ーカスし、彼らにあった媒体選びを優先することが大切です。
それが、結果として全体集客につながり、各テナントへのメリット
を最大化できるからです。
ですから、年間販促計画の中で、どの時期にどの業種・テナント
をフォーカスし、それらにあった媒体に本気で変えていく。」結果
を出すには共同販促をニューアルする覚悟が必要です。
いまこそ、ターゲットを絞り込んだ共同販促に挑戦していただき
たいものです。
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【SC経営のヒント248】:『入館客数の増加を売上の増加に結びつける』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.248 ━ 2010.07.22
船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
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『入館客数の増加を売上の増加に結びつける』
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『入館客数の増加を売上の増加に結びつける』
この頃、週末を中心に入館客数が増えてきている状況を実感されて
いる方も多いと思います。
昨年の秋以降特にその傾向が高く、労働時間の短縮や工場の生産調
整も広義には影響していると思われますが、この増加した客数を取
り込んでいくためにSCでは何が行われているのでしょうか?
また一方で、最近テナントさんから聞く声として、
人の入り状況の差が激しい、読みにくいといったことが挙げられます。
その気ままにも見えるお客様の行動と、そこに対応して売上を上げ
ていかなければならないテナントの差を埋めるために実際やってい
る事例です。
特に今はセール期ですので、売上を取れる店舗、取れない店舗の差
が激しくつきます。
セール期に売上をつくる店舗、客数を取り込めている店舗は、お客
様をよく見ています。その1つがタイムセールに現れます。もとも
とチラシなどで告知していなくても、ゲリラ的に店長判断で実施す
るセールです。
これは店頭前通行が多い時間に実施することが前提ですが、とても
入店率、買上率のUPに繋がります。時間が限定されているのも購買
意欲を高める常套手段です。
飲食の需要喚起型店舗(軽飲食など)、サービスの目的来店性が高
い店舗(マッサージ・理美容など)では、形に残るチケットサービ
スや手配りチラシ・ディッシュなどもバカにできません。今回ダメ
でも、次回来店を誘うための仕掛けは、継続実施することで、効果
が出てきます。
物販店舗とは利用動機や繁忙時間帯が異なったりしますので、
全館入口での手配り・告知などは有効でしょう。
そして館全体や大型店舗では、より各テナントが入店率を高めるこ
とができる機会を増やしていくことが求められるため、滞在時間を
高める企画が喜ばれます。
できれば、新しく販促予算を徴収しない、かけないで実施できる内
容が良いです。
宝探しなどはデベロッパー企画も可能ですし、スタンプラリーも同
様です。
また、有料のガラポンなども、費用の割りに集客・盛り上げ効果が
あります。
社会貢献型イベント・農業イベントは、近年集客力も高く、費用対
効果でも実施する価値があります。
1つの企画で多くの集客を見込みづらくなっています。
日々のお客様をしっかり取り込む手段をそれぞれの役割ごとに見つ
けて積み重ねていってください。
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【SC経営のヒント247】:『企画と運営』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.247 ━ 2010.07.15
船井総研 コンサルタント 山本匡 発行
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『企画と運営』
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『企画と運営』
SCを企画する立場と、SCを運営する立場。これは似て非なるものです。
私自身は企画する立場ではありますが、SCとはつくってオシマイではな
く、長期にわたって運営できてこそ意味のあることと考えて仕事をして
います。企画したものが話題を呼んだところで、すぐにダメになってし
まうようでは何にもなりません。ですので、ある程度の新規性や話題性
も欲しいのですが、それ以上に「この商圏、この物件で成立するかどう
か」ということを最重視して企画を考えることが大切だと常々感じてい
ます。少なくとも当初のコンセプトで10年は持たないと、追加投資がか
かってしまい事業性は悪化してしまいます。
ただ、ここ数年、開業あるいはリニュアルして話題になった施設を見て
いますと、どうしてこんないい立地に、こんな凝り過ぎて売れない店を?
と疑問に思う案件も少なくありません。もっと商圏に合ったベタな店舗
を誘致したほうが人気が出ると思うのに・・・と不思議に思います。
いっときの流行にのって、同じナショナルチェーンを異なる商圏でも
セット入店させて、気がつくと半分以上が脱落・・・などというケース
もあります。
小商圏型のSCなのに背伸びしたグレードの店を誘致したり、その商圏・
客層には不相応なファッショナブルな店を誘致したりしている例もあり
ます。
当初は「おお、よくこんな立地にこの店を入れたものだ」と、大企業
(とばかりは限りませんが)のリーシングパワーに驚きつつも、結局は
半年や1年でだめになったり、数年続いてはいるものの賃料も安くお荷
物になっている例も。これではテナントも大家さんも両方気の毒です。
当事者の周辺にお話をお伺いすると、「あたりまえな店を誘致する企画
では、新規性話題性に乏しく、何も考えて無いと社内で低い評価を受け
てしまう」場合もあるようです。
話題性新規性、あったほうがよいでしょうが、しかし、本質的にそれが
重要な軸なのでしょうか?
観光型などの施設であれば当然必要でしょう。
しかし生活密着のSCにまで、表面的な話題性や新規性が必要とは思えま
せん。
商業施設はその商圏の消費者に好かれ支持されることが最重要なことで
す。
作り手側の自己満足に走りすぎないよう、地域に適合したグレード、
ファッション性に合わせるということが大事なことといえるのではない
でしょうか。
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発行人:山本匡(やまもとただし)
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【SC経営のヒント246】:『ダウンサイジングリニューアルに期待』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.246 ━ 2010.07.1
船井総研 コンサルタント 丹羽英之 発行
週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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☆今週のコンテンツ☆
『ダウンサイジングリニューアルに期待』
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テナント専門店の即時業績アップ手法に「圧縮・付加法」という手法が
があります。特にセールや端境期などの商品在庫が薄くなった時期に
効果的な手法です。やり方は簡単で、店頭商品を主通路沿いに圧縮
するだけです。在庫量は減らさないので、見た目の坪当り在庫が増え
売面が減っても売上は下がらないのです。
そして、空いたスペースに新規商品を投入(付加法)すれば、その分
の売上がアップするのです。
今回のダウンサイジングリニューアルは、SCにこの圧縮・付加法を
取り入れた手法で、基本的な考え方は同じです。
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☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『ダウンサイジングリニューアルに期待』
これまでの商業施設のリニューアルは増床が基本でした。
デベロッパーはこの増床により、賃貸床を広げて家賃収入をアップする。
この増床が新規テナントで埋まる場合は、新規客も増えてリニューアル
の成功確立が高まります。
つまり、リニューアルの成否はどこにあるかというと、店数が増える
ことにあると言えます。
店数が増えない既存テナントの増床は、坪当り在庫を落とすだけで逆に
お客様にとって魅力のない売場をつくることになってしまうからです。
というのも、既存テナントの売場面積が2倍になっても、店頭在庫は2倍
になることはなく、結果売上は1.5倍というケースがほとんどだからです。
これからのリニューアルは、必ずしも増床ではなく、既存テナントを
圧縮し、空いたスペースに新規テナントを誘致するのが得策でしょう。
ハードに投資できる体力のあるデベロッパーは多くはないですし、
増床できるスペースが残っている商業施設も多くないからです。
また、デベロッパーは集客力のある大型店の誘致を優先させますが、
集客効果が長く続かず、ここにきて大型店の抜けが目立ち始めています。
実は多くの大型店が出店のスピードに店長の力量が不足気味で、店舗
としても固定客化が弱く、競合に対して影響を受けやすのです。
また、こうした大型店の坪効率は低く、家賃負担も高くないのが実際です。
こうした大型店の空き床を大型店で埋めようとして、また賃料が下がる
といったデフレスパイラルのような状態が続いています。
では、今後はどうしたら良いのでしょうか?
既存テナントの圧縮を基本に、新規テナントを付加したダウンサイジング
リニューアルが必要でしょう。
つまり、飲食店でいう屋台村のような業態が物販・サービスで求められて
いるのです。楽天モール、エステモールなど、お客様をシェアできる小型
店の集合体が今後期待されます。
ダウンサイジングリニューアルで、商業施設内のバラエティー(店揃え)が
増え、新規客が増える。デベロッパーも実は賃料効率が上がるのです。
そして、商業施設が本当の意味で地域に根ざしたSCになるには、次世代
の経営の担い手を応援することが必要な時代です。
地元の若者を応援するダウンサイジングリニューアルに期待したいものです。
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