【SC経営のヒント319】:『あらためて、次なるターゲットを見据えること』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.319 ━ 2012.06.28
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:あらためて、次なるターゲットを見据えること』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『あらためて、次なるターゲットを見据えること』
最近、新築のSCの状況をお伺いしていると、いろいろと感じること
があります。
→ 勝ちパターンであるモール型SCでも、なかなかテナントが
  集まらない
→ ここ10年ほどSC内で「定番」として活躍してきた有力チェーン
  テナントの立ち上がり業績が不振
→ SCに出店さえすれば成功路線だったパターンが通用しなくなっ
  てきている
このように、過去の分かりやすい成功パターンというものがだんだん
陳腐化してきて、これまでとは違うやり方、違うターゲットを掘って
ゆかねばならないと痛感します。
一方、シニア層にターゲットを定めたGMSの食品売り場が好調である
など、まだまだやり方次第で商売を発展させる要素はあるものだと
感じています。
私どもでお手伝いしている例でも、これまでターゲットとしてきた
「はず」の客層が、お客様にいろいろお伺いしたところ、実はちっ
とも掘れていなかった、ということがわかった事案もあります。
店側はターゲットとして見ていても、お客様側からすると、いろい
ろ使い分けする中での一つにしかすぎない、と位置づけられている
ことも多々あります。
ではどうすればよいのか?
発想の糸口はいろいろありますが、まずは中核となる「ターゲット」
を明確に定めること、そして、そのターゲット客層の「どのような
ニーズに応えるか」を明確にすること。極論すると、ここが定まれば、
あとはやるべきことは自動的に見えてくるのではないかと思います。
どこの誰が見えないと、何をどうやって・・・とつながってきません。
SCのように客層が広い業態であっても、複数の客層の総和で売上が
形成されています。
テナントを入れ替えることというのも、ある客層がドロップして、
別の客層が増えて、売上集客は差し引きどうなったかということです。
どの客層を狙うのかに対して、SC側もより深くMDを学んでテナント
ミックスを考える時代になってきていると思います。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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発行人:山本 匡(やまもとただし)
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