━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.200 ━ 2009.07.23
船井総研 山本 匡 発行
秘策伝授!!
★ショッピングセンター経営のヒント★
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【MAIN CONTENTS】
「ダウンサイジング考」
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こんにちは。
船井総研、山本 匡 でございます。
いつもご愛読いただき有難うございます。
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■ダウンサイジング考
不況期対応の現在、店舗ビジネスの基本路線は「ダウンサイジング」になります。
好景気はとにかくスケールアップでした。業界全体では、これまで大型店志向、
大型SC志向で突き進んできましたが、ここにきて大型店の固定費負担が重く、
より小さなパッケージングへとシフトする動きが盛んになってきています。
各小売店における対応はどのようなものがあるでしょうか。
1)在庫の削減
現在の売場面積は、陳列在庫数に比較して適切でしょうか。
さらには、陳列在庫数は適正量といえるでしょうか。
多くの小売店は商圏人口と在庫本数が連動しています。
大型の家具店やスポーツ店は大型店ほど大商圏になります。SCも同様です。
不況とは商圏の縮小です。商圏人口が減ることにより売上が下がっているわけです。
ですので、標準在庫のありかたも、減ったほうの商圏人口で見て適正かどうかを
判断する必要があります。
ただ、一律に削減してしまうといけません。
予算帯別品揃表を作成し、予算帯別に在庫数と販売数をチェックして、
無駄な在庫の多い予算帯が無いかチェックしてから削減することが適切といえます。
2)売場面積の削減
売場面積を削減する「圧縮法」というのが、船井流においては原理原則であり
簡単に効果が上がります。
SCのインテナントでも、不振店は数店舗をまとめて減坪して、
隣に1店舗入れるなどの工夫が必要になります。
これまでは、在庫にあまり関係なく売場面積を拡大する傾向があったと思いますが、
無駄な売場は削減して固定費カット、坪効率アップを目指す必要があります。
3)拠点の分散化
大型店の面積を減らしてテナントなど外部を入居させるという方法がありますが、
もうひとついえるのは拠点の分散化です。
これまで地域一番店の巨艦志向であったところも、
これからは地域分散をしてミニ拠点をあちこちに持つことが必要になります。
現在あるお手伝い先では、母店~サテライト~キャラバンという
3種類の販売拠点づくりを推進しており、母店となる本店はフルライン、
回転の悪い商品にすそものを加えてサテライト店に、
さらに長期滞留商品を特価にてキャラバンにもってゆくというやり方です。
おおむね母店とサテライトの距離は10km以上、
キャラバンの対象になるのは30km以上はなれた遠隔地をターゲットとしています。
まだまだ、様々なダウンサイジングがありうると思います。
これからしばらく、ご紹介していきたいと思います。
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