『ボトルネックに手をつけなければ革新(成長)はない』

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                          2004年8月31日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント17◆◆◆

『ボトルネックに手をつけなければ革新(成長)はない』

SCのボトルネックは食品SMであり、この食品SMのボトルネックは人(マンパワー)である。これはお付き合いをはじめた当初からわかっていたことであるが、いまだに解決されていない。

競合の出店により、売上が伸び悩むなかで、現状の人員構成でやってきたことが結果として現在の閉塞感につながってしまっている。前向きに新たな人を雇い入れる、また、新しい提案にのってみる覚悟が業績アップにつながるようだ。

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『競合対策は前叩きが原則』

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                          2004年8月30日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント16◆◆◆

『競合対策は前叩きが原則』

SM,SCともに競合対策は前叩きが原則となる。それには大きく2つの理由が存在する。一つは、新規の競合店舗は、売上目標に基づいた商品(=在庫)を手配するからである。

つまり、この売上目標を抑えることができたら、商品は劣化し、競合店のその後の店舗運営に影響を与えることができるのである。また、2つめの理由はモチベーションの維持である。同一商圏内での競合店の出店は、商圏が小さくなるため自店の客数は間違いなく下がる。競合が出店してから自店にお客様を呼び戻すことは、経費的にもモチベーション的にも難しい。

そこで、実際に競合対策でよく使われる手法が満腹作戦と呼ばれるものである。SMでは賞味期限が長く、保存がきくグロサリーや土もの、容量が大きな箱売り、ケース売りを強化していくことがポイントとなる。

また、専門店では集客しやすい購買頻度の高い商品群(例えば靴下、エプロン、サロン、スリッパ、健康ドリンク)を強化することがポイントとなる。そして、この満腹作戦の期間中にお買上条件をつけた特典、サービスをつけることで、SMと専門店との回遊性アップや買上点数アップが実現できる。

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『開発・リニューアルには勢いが必要』

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                          2004年8月29日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント15◆◆◆

『開発・リニューアルには勢いが必要』

特に共同店舗の開発・リニューアルには勢いが必要だ。この勢いとは情熱とも言い換えられるが、個々の情熱には波(差)があり、一番大きな波を捉えられなければ決して上手くいかない。ポイントは、成功体験の共有であり、この小さな成功体験の繰り返しが大きな波をつくっていく。

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『本業を維持するためには兼業の発想が必要』

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                          2004年8月28日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント14◆◆◆

『本業を維持するためには兼業の発想が必要』

本業で圧倒的な地域一番であり続けることは理想であるが、現在のような時流の変化が激しいときには、本業を維持するための兼業の発想・視点が必要となる。これには商店街の本店を残し、業態を変えてSCへ出店する。既存店舗を残しつつ、時流に合ったFCに加盟する。DS部門を圧縮し、リサイクルを導入する。単店主義からドミナント出店に以降する等がある。点ではなく、面でとらえることで、生き残りの方策がみえてくるようだ。

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『イニシャルコストを抑え、時流に合った部分改装を繰り返すソフトリニューアルが必要』

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                          2004年8月27日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント13◆◆◆

『イニシャルコストを抑え、時流に合った部分改装を
繰り返すソフトリニューアルが必要』

専門店、SM、SCと業種・業態を問わず、1年に1度のリマインドを
ベースとしたリフレッシュ(ソフトリニューアル)が業績向上の決め手
となる。

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『ショッピングセンター若返りは値頃な頻度品の導入から』

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                          2004年8月26日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント12◆◆◆

『ショッピングセンター若返りは値頃な頻度品の導入から』

2極化が進行している中、本物より先に間に合わせ商品の強化をはかる。この間に合わせ商品は購買頻度が高く、比較的値頃な商品とし、テイストを若目に設定する。ついていない定番商品の圧縮をし、この間に合わせ商品を持つことで、在庫金額を増やすことなく、店頭でのボリュームを出しやすく、客つきの良いお店ができる。

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『ショッピングセンター若返りは2割の変革から』

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                          2004年8月25日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント11◆◆◆

『ショッピングセンター若返りは2割の変革から』

ショッピングセンターの専門店街に多く見られる売上ダウンの要因は、年数の経過と共にお客様も、お店も、商品も同様に年をとっていってしまうところにある。これら専門店街の即時業績アップのためには、対象となる年齢層を変えずにプライスラインを変えるか、テイストを変えるかして、既存客の来店頻度アップ年間買上金額アップをはかる。
しかし、ショッピングセンター全体の活性化のためには、それぞれの専門店が対象となる年齢層より、若い層を狙える商品を全体の2割は挑戦してもらうことが必要である。
⇒1年で2割×5年で一新へ

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『現状活性化は、あるべき姿の方向性を描くことから始まる』

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                          2004年8月24日
   
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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント10◆◆◆

『現状活性化は、あるべき姿の方向性を描くことから始まる』

2〜3年後のあるべき姿をそこに関わるすべての人にイメージ化させることができるかが、現状活性化の最大のポイントとなる。この戦略的方向性が描くことができると、目先に一喜一憂することがなくなり、一体化を図りやすくなるのである。
⇒部分最適から全体最適へ

あなたは、このヒントを今日、どう生かしますか?
※知っているかどうかではない。問題は、実践しているかどうかである。

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『大衆より個衆の時代』

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                         2004年 3月 9日
   
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◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本日の感 ━◇
 『トイレにあるメッセージ』

最近お気に入りのお店に『汁べえ』という居酒屋があります。小田急線
下北沢駅南口を歩いて5分、ミスタードーナツが見えたら右手の路地を入
り、右側に見えるこのお店はまさに路地裏の隠れた繁盛店なのです。

この『汁べえ』のトイレには『このお店は美味しいものを食するお店では
ありません。元気になってもらうお店です。』というメッセージが貼って
あります。このメッセージ通り、なんとも店員の気さくで元気なこと。
スタッフはお世辞にもかっこいいとはいえない、パンク頭のお兄さんや、
ずんぐりむっくりのお姉さんたちなのですが、それはそれで味があってな
かなか良い感じなのです。

料理も実は美味で、おすすめの『あぶり鯖』は、瓦にのせたシメ鯖を目の
前でガスバーナーであぶるといったパフォーマンスつきなのです。
また、毎日22:00に開催される5mはある一枚板にのせられた寿司を
1貫80円で提供するタイムサービスも一見の価値あり。

どんなお店にも、経営理念や経営方針はあるものですが、それをスタッフ
の全員が実践し、お客様がそれを実感できるお店はそうはないものです。
お客様が共感、共鳴するメッセージストア、そんなお店づくりに挑戦して
いきたいものです。

それでは、本日の再生のヒントをお届けします。

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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント4『大衆より個衆の時代』◆◆◆

『Custmer is allways right』
この言葉は全米No1の坪効率を誇る食品SM、スチューレオナルドの石碑
に刻まれたルール1のフレーズです。一般的にこの言葉は『お客様は常に正
しい』と訳されていますが、これが誤訳であることをある時お客様から教え
てもらいました。ここでいうCustmerとは自店をよく利用する顧客
(つまり上得意客)を指しているというのです。つまり、『自店をよく利用
するお客様の声は正しいが、たまに来るお客様の声はウソである』というの
です。

この話しからコンサルティング現場で取り組みを見直した事例を一つご紹介
します。それは、お客様グループインタビューのやり方です。

よくあるお客様グループインタビューやアンケートは、必ずしも顧客を対象
としていないことから、集まる意見にまとまりがなく、実現可能性が低いの
が実態でした。一方、買上金額の高い上得意客である顧客を対象とした場合
は、自店を利用する頻度も高いことから、その中で語られる意見は極めて具
体的で前向きな改善提案が多く、実現可能性が高いのです。
つまり、お客様の意見を取り入れる場合は、買上金額の高いお客様の意見を優
先すべきなのです。

この時に注意したいことは、この顧客の中にパート・社員さんが入っている場
合です。その際には、このパート・社員さんの声にも積極的に耳を傾けること
重要です。というのもこのパート社員さんは、自分達でも買い物をする一方で、
現場で最もお客様の意見を聞いている人達だからです。

売上不振の要因はハードよりもソフトつまり、商品か人に原因があるものです。
迷ったら、まずはお客様に素直に聞いてみる。それが再生の第1ステップとい
えるのではないでしょうか。

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『師と仲間づくり』

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                         2004年 3月 2日
   
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◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本日の感 ━◇
 『師と仲間づくり』

このメールでもご案内させていただいていたSC・共同店舗再生セミナ
ーが先ほど終わったところです。セミナー終了後、参加された皆様にセミ
ナーの感想と今後の決意を書いていただきましたが、それを読む限りでは
かなり満足していただけたのではないかと実感しています。

今回は初めてセミナー終了後に懇親会を企画したのですが、この懇親会に
1名を除き全員が出席されました。船井総研では、師と仲間づくりという
ことを非常に大切にしていますが、積極的に名刺交換をされ、現状の課題
についての意見を交換される参加者の方々を見ていると、このような場を
提供することも一つの重要な仕事であると改めて認識させられました。

次回は、講座時間をもっと圧縮して、懇親座談会をメインにしたセミナー
を企画していますのでお楽しみに!

それでは、本日の再生のヒントをお届けします。

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◆◆◆ショッピングセンター再生のヒント3『全体より個の時代』◆◆◆

SC全体の売上が落ちていても、テナント専門店の中には売上を伸ばし
続けている店舗は必ずあります。このテナント専門店が商品、売場、販促
接客、サービスの面でどんな取り組みをしているのかを共有できる仕組み
を持っているのが強いSCです。

店長会とは本来、数字、販促計画といっ
たデベロッパーの報告の場だけではなく、このような伸びている店舗の報
告をメインしていくのが正しいやり方といえるでしょう。

これまでお付き合いさせていただいたテナント専門店さんの中で、このオ
ーナーの取り組みは凄かったという家電店の事例を一つご紹介します。
この家電店は香川県にあるナショナルの特約店で、本店とSC内に店舗を
構える町の家電店です。

売場面積はどちらも50坪前後で、周辺にはデオデオさんも含め家電量販
店がいくつも出店しています。
この店舗は四国のナショナル特約店の中ではNo1の売上で、丹羽がお付
き合いしていた時も売上を伸ばし続けていました。

町のコンビニ家電を目指し、取り付け、修理、メンテ、フォローを徹底的に行う姿勢が受けていたようです。具体的には下記のようなことをおこなっていました。

『娘を嫁に』
・商品を販売する際に、商品を娘に例えて本当に大事にしてくれるように
必ずこの一言を添えて商品をお届けするようにしていました。

『生涯価格』
・接客の際に一生涯フォローするといった生涯価格の重要性を伝えてい
ました。

『24時間サービス』
・本店では、修理・メンテを営業時間終了後も店長へ転送という形で
24時間のフォロー体制をとっていました。
・実際には部品や人の手配等もあるので、修理が翌日以降になることも
多いのですが、冷蔵庫の壊れたお客様のフォローでは、お客様の販売
している商品を夜中持ち帰り、修理できるまで店長が預かってくれた
など数々の逸話がありました。

『朝8時から対応』
・実際の店舗のオープンは10時からですが、取り付け、修理は朝8時
から行っていました。

『御用聞き』
・取り付け、修理の予約が入った際にそのお客様の周辺で、以前商品を
お買上になられたお客様を3件リストアップし、必ずご用聞きにお伺
いされていました。
・その際に、前述の嫁にいった娘は元気ですか?と訪問されていました。
・娘(自店で販売した商品)の状態を確認するのですが、ほとんどの場
合は問題がなく、そこでの会話の中から新しいオーダーをいただいて
いたようです。
(例えば、こんど息子が東京の大学に行くなど)

『1万件のドアコール』
・ナショナルのパナソニックフェアなどの際には自店のオリジナル企画
も付け加えて、全顧客リストに対して個別訪問を実施していました。
・また、リニューアルオープンの際には社員全員で10日間かけて、
1万件のドアコールを実施していました。

『お礼状』
・手書きのお礼状をお買上いただいた方全員に翌日には届くように送ら
れていました。
・また、携帯電話などは買い変えサイクルにあわせて事前にご案内を送
られていました。

『理念の浸透』
・毎年、1月1日の日に社長と奥様が二人で全従業員さんにお年始にい
っていました。このお年始には、前年の決算書と感謝のお手紙、今年
の目標を書かれたものをお持ちになられ、お年玉として決算賞与を渡
してられました。

⇒やはり重要なのは、トップの思想に共感・共鳴していただける従業員と
お客様をいかにつくれるかにあるようです。そのための宣言、浸透のた
めのツールや具体的行動指針が非常に明確だったように思います。

今、ショッピングセンターにはテナント専門店が共感・共鳴できるショッピ
ングセンター全体のあるべき姿の方向性を描くことが求められているのでは
ないでしょうか?

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