【SC経営のヒント387】:『生き残りをかけたSCブランディング』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.387 ━ 2014.08.21
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:生き残りをかけたSCブランディング』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『生き残りをかけたSCブランディング』
SC生き残りのポイントは、施設の集客力アップにあります。
SCの集客力は、戦略的にはリニューアル、戦闘的には経常販促で決
まります。
このリニューアルと経常販促を効果的に推し進めるために、最近SC
ブランディングという話が増えています。
ですからSCにおけるブランディングは既存施設のリニューアルに伴
うケースが多いようです。
一般的に、SCブランディングでは、
(1)複数施設の屋号の統一化、
(2)それによるシステム統一化、
(3)共通販促(主にポイントカード)
の3つの取り組みが多いようです。
特に、複数施設を所有するデベロッパー、あるいは管理するPMに
とっての目先の課題は苦戦施設の集客力アップですので、より上位
施設の屋号(ブランド化)はテナントリーシングのしやすさもあり、
ブランド化の大きな目的となるようです。
直近では、JR東日本の駅ビル会社のアトレ化、東急不動産SCマネジ
メントのキューズモール化などがあげられます。
これらのSCブランディングは、上記にあげたメリットはありますが、
今後の生き残りを考えていく上で、同質化というデメリットも存在
します。
特に、SCブランディングの最大のメリットであるテナントリーシン
グにおいては、この同質化(テナントの同質化)が顕著にあらわれ
ます。
つまり、屋号統一などのブランディングは、企業にとっての全体最
適であり、各施設はその中でどう部分最適をして、差を生み出すか
が問われるのです。
これは既に全国展開しているイオンモールでも商圏相応、力相応に
どう生き残るかを模索しているところです。
このような施設をお手伝いする際に、私自身が注力しているのは、
施設そのものではなく、入居するテナントに差を生み出してもらう
ことです。
ご参考までに、下記動画をご覧いただければと思います。
http://www.funaisoken.co.jp/movie/temp/movie_show.html?movieId=83&movieMode=sample
ナショナルチェーンでも商圏相応、力相応に差別化できる。
これが、SCブランディングによって集客力アップを果たした施設の
次なる取り組みのポイントになります。
ぜひ、ブランディング効果を最大化するためにも、テナントリレー
ションの強化をはかっていただきたいものです。
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■週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
ご意見・ご感想お問い合わせなどは⇒ info-sc@funaisoken.co.jp
発行人:丹羽 英之(にわひでゆき)
発行責任者:山本 匡(やまもとただし)
発行所:株式会社船井総合研究所 第2経営支援部
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6日本生命丸の内ビル21階
TEL : 03-6212-2930(直通)
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【SC経営のヒント386】:『アベノミクスによる規制緩和と、その実態~個人対個人の宿泊仲介ビジネス~』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.386 ━ 2014.08.07
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:アベノミクスによる規制緩和と、その実態
 ~個人対個人の宿泊仲介ビジネス~』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『アベノミクスによる規制緩和と、
 その実態~個人対個人の宿泊仲介ビジネス~』
前回(6/19)の記事で、アベノミクスにおける宿泊業界への規制緩
和について記載しましたが、今回は、その続きとして、実際に始
まっている具体的なビジネスについてご紹介したいと思います。
「Airbnb」(エアビーアンドビー)というサービスをご存知でしょ
うか?
この会社は、2008年にカリフォルニアで創業され、旅行者と、その
旅行先に家を持ち居住している人のマッチングサイト、いわゆる
「宿泊仲介サイト」を運営している会社です。
旅行者(ゲスト)は、訪問する都市と、滞在日(チェックイン日と
チェックアウト日)を入力すると、宿泊可能な部屋がリストアップ
されます。部屋は、貸切・個室・シェアルームの3タイプから検索
でき、さらに価格帯にてフィルターをかけることができます。
気に入った部屋へのゲストから予約リクエストが承認されると、登
録した支払情報に基づき、料金が一旦、Airbnbにて引き落とされ、
部屋の提供者(ホスト)にはチェックインの24時間後にAirbnbより
料金が支払われます。
Airbnbはゲストとホストの決済の間に入ることで、ゲストから6~
12%(部屋料金に上乗せ)、ホストから3%(部屋料金から天引き)
の手数料をそれぞれ受け取っています。
ビジネスモデル自体は、従来型のオンライン宿泊予約サイトを殆ど
変わっておらず、革新性は低めですが、部屋の提供者を、事業者
(=ホテル)ではなく、個人としたところに新規性を見出すことが
できます。
今までも個人所有のコンドミニアムを事業者が借り上げ、もしくは
ホテル営業を受託して、その部屋を、事業者が直接、もしくは宿泊
予約サイトなどの販売代理店を通して、旅行者に販売することは一
般的に行われてきましたが、間に事業者が入らないという点が新し
いといえます。
間に事業者が入らないことで、損益分岐が低く、類似した立地の部
屋でもホテルより安価に設定されていることが最大の強みです。
(かつ、そこそこ部屋のセンスが良い。)
すでに190の国、34,000以上の都市にて、宿泊できる部屋が登録さ
れ、1,700万人以上が、ゲストとして当サービスを利用したことが
あるそうです。(公式サイトより)
事業規模では、たとえば宿泊予約サイト大手のじゃらん.net

における2013年7月~2014年6月の12ヶ月間の実績が7,350延泊であ
ることを踏まえると、まだまだこれからという段階と思っていただ
ければと思います。
さてそんなAirbnbですが、日本での展開がどうなっているか、です
が・・・たとえば渋谷区だけで171件の部屋が登録されています。
あくまでホテルの軒数ではなく、部屋数ですので、だいたいビジネ
スホテル1軒分くらいの供給です。
前回の記事でアベノミクスでの規制緩和した「旅館業法」との兼ね
合いでいうと、旅館業法自体は、「宿泊料を受領して、人を宿泊さ
せる営業」をホテル・旅館として定義しているため、Airbnbにて登
録された部屋については、本来はホテル・旅館として規制の対象と
なりますが、今のところ、部屋を提供している個人が、あくまで
「一時的」に貸しているだけであり、「継続的」に貸しているわけ
ではないという見解のもと、「寛大」な対応をしているというのが
実状のようです。
国内では規制緩和の壁がありますが、事業者が提供していたサービ
スのサプライヤーを個人に切り替えることで、圧倒的に価格競争力
を持たせるというのは、面白い試みだと思います。
折りしも7/29に総務省から発表された住宅・土地統計調査結果
(速報)によると、全国の空き家率が13.5%と前回調査時より0.4ポ
イント増加し、過去最高を記録したことが発表されました。
人口の高齢化を踏まえると、今後の空き家率の上昇が確実視される
なか、新たなビジネスの可能性があるかもしれません。
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【SC経営のヒント385】:『ひとつの店』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.385 ━ 2014.07.31
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:ひとつの店』
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『ひとつの店』
SCと百貨店の違いはなんですか?と問われることがあります。
もちろん、さまざまな違いはあるのですが、私はこのように答えて
います。
SCのスタッフに他のテナントのことをたずねても「わかりません」
としか返事が返ってこないが、百貨店のスタッフに他の売り場のこ
とをたずねたら、ちゃんと説明してもらえる。
百貨店では、消化であれテナントであれ、百貨店全体でひとつの店
という意識があり、スタッフにもそのことを伝えて「他の売り場の
ことも知ろう」という意識があります。
ですが、SCではまだまだ、各店が自分の店のことしか知らないのが
現状といえます。
これはたとえば、一社で複合の業態をやっているような場合にも同
様です。
たとえばひとつの店で飲食と物販をやっているような場合です。飲
食は飲食で、物販は物販で一体化することは大切ではあるものの、
他の売り場と対立するようになってしまってはいけません。
俺たちはこんなに大変なのに、あいつらは楽しやがって・・・・こ
ういう、部門間対立を耳にされたことはよくあるでしょう。そんな
「感情的ロス」は、これからの店舗運営にとっては重大な弱点に
なってゆきます。
仕事は、何をやったところで大変なことに変わりはありません。時
間的精神的肉体的プレッシャーというのは、いかなる業種において
もあるものです。自分の成長のために辛い状況を打破しようと誰も
が前向きに考えるのですが、その一方で「隣の芝生が青く見える」
こともあるわけです。
複合店舗の店長は、たとえ短時間でもローテーションして別の部門
の仕事を手伝わせるべきだと思います。
SCにおいては、業種別会合や懇親会を通じて他のテナントスタッフ
との交流をはかれるようにすべきと思います。
チェーン店が増えて地元店が減った結果、単身赴任でやってくる店
長も多いです。
チェーン内での人的交流も薄ければ、館のなかでの人的交流も薄
い。たまにやってくるマネージャーは好き勝手言って帰っていくだ
け、SCでの会議では伝達事項を聞かされるだけ・・・こんな毎日で
は、寂しくなりやる気が出ません。
人の「やる気」は人間関係からです。人間関係が良好ならやる気は
出ます。
競合他店と商品の差別化も立地の差別化もなくなってきて、店舗ビ
ジネスが取り組まねばならないのは「人材での差別化」です。とく
に外食産業などではこれが決定的な差を生みます。
人のやる気を出すには、交流し一体化すること。
SCの運営管理でも、こういうことを重視してゆく時代になったとい
えます。
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【SC経営のヒント384】:『中国地方の宿泊施設』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.384 ━ 2014.07.25
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:中国地方の宿泊施設』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『中国地方の宿泊施設』
しばらく業界動向の記事が続きましたので、
久しぶりに全国の面白い取り組みを実施しているホテル紹介の記事
に戻りたいと思います。
大手チェーンや比較的新しい施設を取り上げさせていただきましたが
今回の記事では、とある地方チェーンにスポットを当てて、
紹介します。
・出雲グリーンホテルモーリス
中国地方のチェーンホテル、グリーンホテルモーリスの出雲店です。
チェーンとしては2号店ですが、1号店はすでに建替えていますので、
現存するホテルのなかでは、最古参の建物であり、その後のチェーン
化へのオリジナルホテルともいえます。
(すでに建替済の1号店はS59年開業ですが、出雲店はH13開業、
以降は3~5年の間に1軒開業させています。)
ホテルの概要ですが、2001年開業の宿泊主体ホテルです。
JR山陰本線の発着駅である出雲市駅の駅南側徒歩1分に立地し、
客室数は198室と、一般的な規模の部類です。
出雲というと2013年の伊勢神宮との同時遷宮で観光面が非常に盛り
上がりましたが、周辺には工業団地があり(なんと県内総生産額の
うち、約40%を出雲市が占めています!)、ベースの需要としては、
ビジネス関連の宿泊出張に支えられています。
そのため、大手チェーンもある程度出揃っており、駅周辺には
アルファーワン(1989年)、ツインリーブス(2001年)、スーパー
ホテル(2003年)、東横イン(2005年)が競合しています。
このホテルの特長ですが、かなり抽象的な表現になってしまいますが、
「宿」としての平均点がどこを切り取っても高いことです。
いわゆる「かゆいところに手が届くような」サービスです。
これは、例えば「掲示物」で顕著です。
ホテルの共用部や客室など様々なスペースに掲示されている印刷物
ですが、1つ1つが社内制作されており、かつ見た目・わかりやす
さが洗練されています。そして明らかに制作時期が異なるにも関わ
らず、デザインが統一され、施設として調和がとれているのです。
(だから見やすい、ともいえます。)
通常の営業のなかで、いわゆる「お知らせ」や「キャンペーン情
報」「新サービスの案内」など様々な印刷物(かといって、わざわ
ざ外注するほどでも無いもの)を掲示する場合がありますが、
これを実はしっかり作りこめているホテルとは大手チェーン以外で
は、殆ど無いはずです。
かつ、その大手チェーンの場合は本部制作であり、現場では送付さ
れてきたものを掲示するだけとなっています。
これが現場できるということは、制作業務を教育するだけではなく、
どんな情報をどこに貼ると、よりサービスとして改善するか?より
親切か?を現場で考えることができるということです。
もはや言わずもがなではなりますが、これが出来ると特別な設備が
なくても、確実に良いホテルになりますし、またこの人材の能力に
悩みを抱える総支配人・ホテル経営者は非常に多いのではないで
しょうか?
ちなみに3号店以降の出店では、この優れたオペレーション能力を
維持したままハード的なデザインを洗練させていますので、より改
善されています。
機会があれば是非、ご宿泊されて体験しに行ってみてください。
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【SC経営のヒント383】:『店舗視察のポイント』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.383 ━ 2014.07.10
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:店舗視察のポイント』
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『店舗視察のポイント』
最近、お付き合い先の商業施設やSMから店舗視察の仕方を教えて欲
しいというオーダーが増えています。
競合店にしても、モデル店にしても、船井総研のスタッフは何をポ
イントにして、どのように見ているのかを知りたいというのです。
これは、現場経験の少ないスタッフへの教育というよりも、ベテラ
ンスタッフに対しての要望が多いのが実際です。最近の事例を紹介
させて頂きます。
都内で数店舗展開されているSMチェーンの場合
このチェーン店は駅近くに150坪タイプのSMを展開しており、これ
まで非常に高効率な売場展開をされていたチェーン店です。これま
での競合出店は駅から離れた場所に出店する大型店でした。それが、
今回駅コンコース下に同規模のSMが出店して、その対策も兼ねて周
辺の競合店舗の視察をしたいとのことでした。
この時にお伝えした視察ポイントは下記になります。
店舗視察は自店の業績アップをすることが目的で、そのためには自
店の本当の競合とモデル店を知ることが重要です。
つまり、施設の立地、規模、ブランドによって客層が変わることを
認識して、競合となるモデル店を知ることがスタートになります。
今回のケースでは、大きく駅近くの小型店と駅遠くの大型店に分か
れます。
駅近くの小型店は通勤の有職主婦、サラリーンマン、通学の学生が
主な顧客となり、駅遠くの大型店では、近隣ファミリー客が主な顧
客になります。
当然、客層が違えば売れる商品も変わります。
また、同じ駅近くの小型店でもブランドによって、客層が変わります。
例えば、自店のようなリージョナル店舗では年配層が多く、ナショ
ナルチェーンの駅構内店舗では若年層が増えます。
今回のケースで言うと、自店の直接的な競合は駅近くの小型店であ
り、この店舗といかに共存共栄していくかがポイントになります。
そもそも、大型店に流れているお客様は自店を利用されているケー
スが少なく、店舗規模から言ってもモデルにもなりにくいのです。
つまり、駅近くの小型店の商品展開(アイテムの絞込み)、売場展
開(一点突破)を参考にしつつ、客層の違う商品で差別化をはかっ
ていくことになります。
ですから、店舗を視察するときのポイントは自店の各カテゴリーの
中で、買上点数の高い上位3品(年間定番、シーズン商品、自店客層
にあっている商品)がこの競合となるモデル店でどう展開している
のかを視察するのです。
どこの場所に、何フェイスで、いくらで売っているのか?をチェッ
クするのです。
その際に、実際に商品をかってみることが大切です。
そうすることで、商品の売り方の違いから、接客、サービスまで
トータルで商品価値を判断できるからです。
また、このような店舗視察は月(週、日)に1回定点観測で変化を
知ることも必要です。
ぜひ、自店の業績アップのためにも効果的な店舗視察をしていただ
きたいものです。
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【SC経営のヒント382】:『SC内のカテゴリー別ポジショニングの大切さ』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.382 ━ 2014.07.03
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:SC内のカテゴリー別ポジショニングの大切さ』
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『SC内のカテゴリー別ポジショニングの大切さ』
SCの中に出店しているお店の業績が、思ったよりうまくいかないと
いうご相談をいただきます。
たとえば、SC自体は非常にうまくいっていて、年商規模も数百億円
と巨大であるにもかかわらず、自店の業績はよくない。一方で、年
商150億円程度のSCに出店している店は好調なのに、どうしてだろ
う・・・こういうご相談です。
SCとSCの勝負と、SC館内での専門店同士のシェア争いは、視点が異
なります。
国内のSCを分析する限り、業種ごとの商品の売上げは館の売上げと
相関関係にあることが多いです。
分かりやすいのは飲食店で、SCの総売り上げが上がれば飲食店舗の
総売り上げも上がり、下がれば同様に下がるというものです。
ただ、業種ごとの売上げの増減とは別に、その業種のなかで自店が
何番店であるかということも見なければいけません。館内競合がな
い商品分野ならよいですが、多くの商品は館内で競合します。
たとえば洋生菓子というカテゴリーで自店は何番店か?自然派化粧
品というカテゴリーで自店は何番店か?たこ焼きというカテゴリー
で自店は何番店か?
このような単品ごとのカテゴリーで、館内に圧倒的に強い競合他社
がいる場合は、たとえ館の売上が大きかろうとも、強い競合に大き
なシェアを獲得されてしまい、自店の売上げは振るわなくなってし
まうことがあります。
専門店にとっては、館の売上げだけではなく、SCの中でどの程度の
ポジションが得られるのか、それを出店判断のひとつの材料として
数値化を試みるべきでしょう。
同様に、デベロッパーも新規に店舗を誘致する場合、既存SC内でそ
の新しい店は何の商品で何番店となりうるのか、そこを分析した上
で、誘致すべきかどうかを判断する必要があるといえます。
長く続けてほしいのか、あるいは短期間床を埋めればいいという発
想なのか、それとも既存店にかわる新しい一番店を入れたいのか。
デベロッパーもそういった「意図」を明確にしたテナントミックス
を考えるべきといえます。
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【SC経営のヒント381】:『他店との差別化』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.381 ━ 2014.06.27
 船井総研 コンサルタント 野田 陽一郎 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:他店との差別化』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『他店との差別化』
朝6時半にとあるターミナル駅にいたところ、付近の喫茶店を含む
全ての店が7時営業開始となっている中で、1店の喫茶店だけが6
時半開店で大行列していました。
そのエリアや集積で7時開店が決められているわけではなさそうで
すが、6時半開店していたその店は、その30分だけで行列が途切
れることはなく、朝の100人近くを30分で獲得していることに
なります。
確かに朝6時半にスタッフを確保するのは大変ですが、それに見合
う集客です。
長い間営業を続けていればいるほど、なかなか外側から自店を見る
ことが難しくなるのは事実ですが、一度時間帯の客層、店頭前客層
など、「こうだろう」と思っているものを見直してみると新たな
チャンスが生まれるかもしれません。
店のスタッフさんに聞いても、長く働いている人ほど既成概念があ
りますのでひとつの良い方法として、アルバイト面接に来る方にお
店の印象や疑問を聞いてみると良いです。意外と「この店ってこう
だと思ってました」「なんで○○なんだろうと思ってました」とい
う意見をいただくことができます。
内側の現状把握としても、例えば近くに大型子供服店ができて、来
店数は増え定性的には家族や母と子で来店している人が増えている
という可能性もあります。
その場合も数字だけで見ていると買上客数は変わらなかったりしま
す。
であれば商品見直しで買上点数を増やすこともできるでしょう。
以前3世代来店のコラムを書きましたが、レジ客数は1でも、来店
客数は5だったりします。
現場力の高いスタッフさんは数字に表れにくい、そういった部分を
敏感に感じて販売につなげることができている人のように見受けら
れます。
まずは自らが外側から、そして内側へのヒアリング、外部の声から
他店との差別化を考えてみませんか。
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発行人:野田 陽一郎(のだ よういちろう)
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【SC経営のヒント380】:『宿泊業界へのアベノミクスへの影響』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.380 ━ 2014.06.19
 船井総研 コンサルタント 山本 真輝 発行
 週刊 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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 ☆今週のコンテンツ☆
『Main Contents:宿泊業界へのアベノミクスへの影響』
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『宿泊業界へのアベノミクスへの影響』
6/17の「観光立国推進閣僚会議」にて、アベノミクスの第三の矢で
ある「成長戦略」にも盛り込まれている
2020年までに訪日外国人旅行者を現状の約2倍である2,000万人にす
るための新たな行動計画として、
「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2014」
を策定しました。
本プログラムでは、
●『2020年オリンピック・パラリンピック』を見据えた観光振興
●インバウンドの飛躍的拡大に向けた取組
●ビザ要件の緩和や指定旅行会社の手続簡便化など訪日旅行の容易化
●世界に通用する魅力ある観光地域づくり
●外国人旅行者の受入環境整備(免税品目の対象拡大・免税店の増
 加・Wi-Fi整備など)
●MICEの誘致・開催促進と外国人ビジネス客の取り組み
を6本の柱とし、政府一丸、官民一体で取り組んでいく、
とされています。
さて、2,000万人実現にあたっては上記以外にも、旅行者の受け皿
となる宿泊施設の整備の必要性も声もあるのですが、
そちらについてはどうなっているかご存知でしょうか?
実は成長戦略の国家戦略特(別)区(域)にて言及されています。
国家戦略特区とは、地域を限定して各地域の経済状況を踏まえた目
標を設定し、その目標を達成するために大幅な規制緩和を実施する
もので、東京圏(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・江東
区・品川区・大田区・渋谷区・神奈川県・千葉県成田市)、
関西圏(大阪府・兵庫県・京都府)、新潟県新潟市、兵庫県養父市、
福岡県が指定されています。
規制緩和内容としては、宿泊施設の運営にあたっては、「旅館業法」
という法律があり、その設備要件などが規定されているのですが、
上記地域のうち東京圏と関西圏では、旅館業法の要件を満たさない
施設でも、一定の要件を満たすことで外国人旅行者の宿泊を受け入
れることができるとしています。
既存ホテルからは、宿泊客流出の懸念や、特定多数の出入りのある
施設としての安全管理の課題が指摘されているようですが、
マクロ的には、首都圏のホテル用地不足と人口減少時代の家余りを
一気に解決する選択肢かもしれません。
従前より、リゾートセグメントでは、分譲のリゾートマンションを
ホテルオペレーターが運営し、オーナーが滞在しない期間中を、
ホテルとして貸し出すコンドホテルという形態が存在していますが、
将来的には、ホテルとレジデンシャルの境界線が曖昧になっていく、
というストーリーも想定されます。
そうなるとホテルとしてはレジデンシャルとの差別化として、新た
な進化や独自性が期待されるはずです。
古民家を改装したゲストハウスtoco.(2010年)、
倉庫改装のNui(2012年)などは、新たな進化や独自性のヒントと
もいえそうです。
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【SC経営のヒント379】:『最近のSCのテナントミックス』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.379 ━ 2014.06.12
 船井総研 コンサルタント 山本 匡 発行
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『Main Contents:最近のSCのテナントミックス』
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 ☆ショッピングセンター経営のヒント☆
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『最近のSCのテナントミックス』
昨今の大型SCでは、人気のナショナルチェーンや、そのナショナル
チェーンの別ブランド(新業態)が誘致されることが多いです。セ
レクト系のナショナルチェーンも新ブランドがひととおり出そろい、
アパレルから外食など多様化しています。
一方で、都市部の駅ビルやファッションビルでは、ユーズド(リサ
イクル)、100円ショップや300円ショップ、安価なSPA大型店の入
店も珍しくなくなってきました。この流れは百貨店といえど例外で
はなく、もはや駅ビル・百貨店・ファッションビルなどといった業
態の垣根を越えた競合が激化しています。
これまでSCのテナントミックスを決定付ける要素としては、「性別」
「ターゲット年齢」と「グレード」で考えられることが多かったと
いえます。この考え方は長らく主流の考え方であったといえます。
ここ10年は、グレードとエイジからもうすこし広がって「ファッ
ション感度」を重視しているところも増えていますが、依然として
テナントミックスを考える上でのひとつの幹でした。
「性別」という考え方もかつての主流ではありますが、昨今はユニ
セックスやメンズ&レディースというフロアが多数見られるように
なってきました。
しかし、昨今のファッションビルなどのMDを見ていますと、このエ
イジやグレードという垣根をこえて、「売れる店かどうか」という
ことや、「集客力があるか」ということに主眼が置かれているよう
に思えます。
これは、いい立地であるがゆえに「収益テナント」だけを集めてい
ればよかった時代から、郊外や周辺に競合店がたちならび、相対的
に立地の価値が低落して、その結果「集客」に相応の工夫をこらす
必要が出てきたからといえます。
郊外の大型SCは坪当たり賃料の高い「収益テナント」よりも、坪当
たり賃料の低い「集客テナント」のほうが大きな面積を占めていま
す。同じように、都会のファッションビルといえども「集客テナン
ト」の面積をある程度は確保しないと、全体としての集客力を維持
することが困難になってきた、と感じられます。当然ながら平均賃
料水準は低下するものの、集客力を維持しないとギブアップするテ
ナントが増えてしまいます。大都市のファッションビルですら、上
層階が郊外型のカジュアルなチェーンで埋め尽くされるという日も、
そう遠くない未来に実現することになりそうです。
ものごとへのアプローチを考える上で大事なことは、一見あたりま
えのような、この「分類」を見直すことにあると思います。
新店舗・新業態・新商品開発など、新しいものを生み出すには、こ
れまでの分類(グルーピング)を見直すというのが基本になります。
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【SC経営のヒント378】:『攻める次代の到来(リストラからリニューアルへ)』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.378 ━ 2014.06.05
 船井総研 コンサルタント 丹羽 英之 発行
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『Main Contents:攻める次代の到来(リストラからリニューアルへ)』
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『攻める次代の到来(リストラからリニューアルへ)』
最近、お付き合い先でのリニューアル計画が増えてきました。
消費税の影響も思った以上になく、景況感が良くなっていることも
大きいと思います。
これまでの商業施設の業績アップは、既存顧客の再来店による客数
アップ、年間買上金額アップが基本でした。これは施設リニューア
ルによる新規客数アップが見込めない場合でも、インストアシェア
アップ(入店率アップ、買上率アップ、再来店への仕掛けづくり)
で、業績アップが可能だからです。
しかし、このインストアシェアアップをより効果的に進めるために
も施設客数が上がるのがベターで、施設客数アップのためには、施
設販促の強化とリニューアルしかありません。特に、施設客数が最
も上がり、新たなお客様を呼び込めるリニューアルがベストだと言
えます。
これまでは、長引くデフレ、消費マインドの低下による業績ダウン
により、リニューアル計画の凍結、販促費の軽減も含めたリストラ
が結果として、更なる客数ダウンを招いて売上を失速させてきまし
た。
しかし、整える(リストラ)の時期は終わり、攻める(リニューア
ル)の時期になりました。施設全体のリニューアルもそうですが、
各ショップ、テナントが新たな客層を呼び込める商品、サービス、
業態にチャレンジを急ぐ必要があります。
攻める時期のポイントは、より早くチャレンジすることです。
必ずしもハードが先行しなくても、力相応のソフト(商品、人)の
リニューアルでも大丈夫ですので、ぜひ、次の時代に向けて攻めの
経営に転じて頂きたいものです。
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